kojack-ferrariのクルマ道

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巨匠ジウジアーロ ~歴史的名車を生みだし続けたIDEAの泉~

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若くして開花

イタリアを代表するカー・デザイナーとして忘れてはならない一人に、ジョルジェット・ジウジアーロがいます。
引用元:Response https://response.jp/article/2015/07/06/254994.html

カー・デザイナーとしての起源は、なんと高校生の頃。
フィアット・500のデザイン画が、その設計者ダンテ・ジアコーサに高く評価され、高校を中退して1955年・17歳でフィアットのデザイン部門(チェントロ・スティーレ)に入社したという天才肌。

その後、カロッツェリアベルトーネを主宰するヌッチオ・ベルトーネに見出され、同社のチーフスタイリストに転身するなど、若くしてその才能を開花させ順風満帆なデザイナー人生を歩み始めます。

数年後にはベルトーネを辞し、カロッツェリア・ギアのチーフデザイナーに就任すると、その後のデザイナー人生を大きく左右する人物、宮川秀之、アルド・マントヴァーニと出会い、彼等とともに自ら主宰する『イタルデザイン・ジウジアーロ』を立ち上げるのです。

才気溢れる

ジウジアーロといえば、数多くの自動車メーカーにその作品を提供していますが、最も特徴的なのはデザインが固定されていないこと。
その時代やメーカーのオーダーにあわせて非常にフレキシブルに、それでいて美しく機能的な線を描けるところに彼の才能を感じざるを得ません。


まるで枯れることのない泉の如く才気が溢れ出てくるような作品の数々。
パッと見ただけではとても同じデザイナーが描いたものとは思えません。
このあたりが、ピニンファリーナベルトーネとはひと味違ったジウジアーロの世界観なのでしょう。

また、工業デザイナーとしても活躍し、ニコン一眼レフカメラ岡村製作所のデスクチェアなど多岐にわたって優れたデザインを提供しています。

代表的、がない

ジョルジェット・ジウジアーロの作品で代表的といえば…

う~ん🙄
代表的というものが多過ぎて絞り切れません。
それほど、様々なデザイン、秀逸な作品を多数生み出しているのです。

そこで、各カロッツェリア在籍時の作品群からいくつかピックアップしてみます。

カロッツェリアベルトーネ時代】
アルファロメオ・ジュリアスプリントGT
引用元:Nosweb.jp https://nosweb.jp/nostalgichero/articles/detail/1104

フィアット・ディーノクーペ

カロッツェリア・ギア時代】
いすゞ117クーペ
マセラティ・ギブリ
引用元:WEB CARTOP https://www.webcartop.jp/2023/04/1092549/

【イタルデザイン時代】
アウディ・80(2代目)
・サーブ・9000
日産・マーチ(初代)
フィアット・パンダ
フォルクスワーゲン・ゴルフ(初代)
引用元:B-cles https://b-cles.jp/car/vw_golf_1st.html

マセラティ・ボーラ
ランチア・デルタ(初代)
ロータスエスプリ(初代)
いすゞ・ピアッツァ

まあ、挙げたらキリがないほど素晴らしい作品、傑作揃い。
特筆すべきは初代モデルを手掛けていることが多いこと。
つまり、そのクルマの命運を託されているという点でも、いかに世界中で高い評価を得ているのかを裏付けていますね。
”巨匠” ジウジアーロと称される所以です。

残念ながら、自動車業界を取り巻く情勢の変化でイタルデザインも売却し、ジョルジェット自身もそこから離れてしまいましたが、これまで創出した作品は後世まで自動車遺産として連綿と引き継がれていくことでしょう。

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