40年の歴史に幕
日産自動車は小型車「マーチ」の国内販売を終了する。
現行モデルはタイ製だが、8月末に日本向けの生産を終え、40年の歴史に幕を下ろす。
日産はハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)といった電動車に投資を集中する。
引用元:日産「マーチ」40年の歴史に幕…国内販売終了、電動車に投資集中(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e4cc0b99f6137a719ee1e48c4a1a258949082ab1
またひとつ、その歴史に幕を下ろすクルマが…
日産マーチ。
昭和から平成、そして令和の時代までコンパクトカーの代表としてその市場を牽引してきたマーチが8月末をもって生産終了となりました。
マーチといえば、1982年、当時の超人気アイドル ”マッチ” こと近藤真彦をイメージキャラクターに「マッチのマーチ」のキャッチコピーで売り出され、大変人気を博したモデルです。
ご存知ない方もいらっしゃると思いますが、基本デザインはかの有名なジョルジェット・ジウジアーロが手がけた隠れた名車なのです。
いわゆる「リッターカー」(排気量1.0Lのコンパクトカー)で、シティコミューターとして大人4人が楽に乗れて、どこでも気軽に行ける使い勝手のよいファミリーカー。
引用元:gazoo.com
https://gazoo.com/feature/gazoo-museum/meisha/hothatch/21/09/29/
しかし、このK10型マーチには、後に0.9L直列4気筒SOHCにスーパーチャージャー+ターボのダブル過給機にビスカスカップリング式LSDを標準装備した「R」や「スーパーターボ」なるホットバージョンが追加されるなど、モータースポーツも意識した興味深いクルマでした。
明確な方向性
10年というロングライフで使命を終えた初代モデルからガラッとスタイルを変えて登場したのがK11型2代目マーチ。
社内デザインのフォルムは、先代よりちょっと全長を詰めたコロンとしたもので、カワイイを体現したようなクルマ。
先代のようなシティコミューターとモータースポーツの二足の草鞋は履かず、ファミリーコンパクトのコンセプトに絞り、方向性を明確化した印象。
その理由は、バブル景気の崩壊でコンパクトカーが見直されたことや、競合他車がまだ登場していなかったことから ”一人勝ち” だったことがその理由。
しかし、その後トヨタヴィッツやホンダフィット、スズキスイフトなど強力なライバルが次々出現して、売り上げが徐々に低下。
それでも、先代同様10年のライフスパンを守って、3代目K12型へとバトンを繋ぐのです。
3代目はさらに特徴的なデザインと電動式四駆「e-4WD」や電動式パワーステアリング、電子制御スロットルなど時代を反映した様々な技術が投入されました。
また、エンジンも時代に合わせて大きくなり、1.2L~1.5L+CVTとライバルに負けていません。
しかし、ライバル他車のライフサイクルが短く続々と新型が発表される中で販売は低下傾向にあり、最終的に2代目の60%程度までしか伸びませんでした。
最長であったが…
3代目はライフサイクルが8年と、初めて二桁を切る短さで、4代目K13型へとモデルチェンジします。
デザインは、マーチの基本コンセプトである「フレンドリー」を守った親しみやすいもの。
しかし、どちらかというと初代、3代目を融合したようなフォルムで、若干インパクトに欠ける感じでした。
引用元:日産
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/march/specifications/nismo.html
アイドリングストップ機構や低燃費型エンジンを投入して、エコカーとしてのキャラクターを押し出していましたが、日産が誇るモータースポーツ部門『NISMO』の名を冠したモデルを追加するなど、若干コンセプトにブレが出たのもモデル末期にありがちなこと。
ライフサイクルは12年とシリーズ最長となりましたが、すでにコンパクトカーの主力車種を『ノート』に譲っていましたので、販売台数も3代目の1/4程度まで落ち込む状況。
そして、今夏その歴史に幕を下ろしたのです。
実に40年にわたり日本コンパクトカーの歴史を支えてきたマーチ。
その素晴らしい功績に拍手を贈るとともに、感謝の意を表します👏😌
40年間、お疲れさまでした。
そして、ありがとう。
"こういうブログ興味あるなぁ"、という方は是非「読者」登録をお願いします。
よろしくお願いします。