ATのPポジションって何?
ウチの愛車はご存知のとおり3台ともMT(マニュアルトランスミッション)ですが、わが国での新車におけるMT比率は、ここ10年の間1.0%台で推移しているそうです。
つまり、新車販売の99%前後はAT(オートマティックトランスミッション)というわけですね。
きっと読者の皆さんの愛車もATが多いと思いますが、このATにはいくつかのギアポジションがあります。
例えば、「D」はDriveだから前進する時、「R」はReverseだから後退する時にセレクトしますね。
このギアポジションの中に必ずあるのが「P」。
「P」はParkingだから駐車する時に選ぶポジション。
だから、クルマを停めたら「P」に入れれば駐車準備は完了…かな⁈🤔
クルマを停めるには
クルマを停める時、ATのギアポジションを「P」に入れるだけって方いらっしゃいますか?
クルマにはパーキングブレーキ(サイドブレーキ)という制動装置が装備されていて、駐車する時はこれを利かせます。
でもATの場合、駐車用の「P」があるならこれだけでもいいんじゃないの?と思いますよね。
この「P」ポジションはクルマにブレーキをかけているわけではないんですよ。
引用元:グーネットピット https://www.goo-net.com/pit/magazine/repair/maintenance/23618/
実は「P」は、AT内部のパーキングギアにパーキングロックポール(爪状の形をした棒状のもの)を引っ掛けてこのギアを動かさないようにすることでクルマを停止させている状態になります。
だから、もし強い力でクルマが押されたら、このロッキングポールが折れてクルマが勝手に動き出す可能性もあるんです!
AT車を駐車する時は、必ずパーキングブレーキと「P」ポジションを両方とも使ってくださいね。
どっちが先かな?
”いやいや、そんなこと当然です、誰でも駐車する時は「P」に入れてパーキングブレーキだってかけてますよ。” と思われましたよね。
その昔、教習所でもそう習ったし。
では、ちょっと思い出してみてください。
貴方が駐車する時、
ギアを「P」に入れてから、パーキングブレーキをかけますか?
それとも
パーキングブレーキをかけてから、ギアを「P」に入れますか?
どっちでも同じでしょ、と思った方はクルマ通…
ではなく勉強不足😅
AT車のパーキングブレーキとシフトの「P」ポジションの操作には順番があります。
その順番と理由を解説します。
まず、順番から。
パーキングブレーキをかけブレーキペダルから足を離してから、もう一度ブレーキペダルを踏んでギアポジションを「P」に入れる。
これが正解。
その理由は…
駐車する時、フットブレーキを踏みクルマを停止させてからパーキングブレーキをかけ、その後ブレーキペダルから足を離しますね。
実は、この時クルマはほんの少し前後に動いています。
なので、ギアを「P」に入れる前にパーキングブレーキをかけ、クルマを完全に停止させる必要があるためです。
もう、おわかりですね!
そうです、この ”動き” があるので、先に「P」ポジションに入れてしまうと、パーキングブレーキをかけてブレーキペダルから足を離した時に、ATのパーキングギアがロッキングポールを強く押した状態(負荷がかかった状態)のまま駐車することになり、長い間この状態を続けているとロッキングポールやギアを傷める可能性があるのです。
いかがでしたか?
AT車の駐車時には以上のような作法があります。
まあ、気にしない方はどちらでも構わないとは思いますが、少しでも愛車を労わりたい、万が一のトラブルを防止したいという方は、こんな方法を励行されると良いと思います。
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