旧友との再会
日々、いろいろなクルマとすれ違い、また、停まっているクルマを眺めては、アレコレ考えているのですが、自分がクルマに乗り始めた頃のクルマと出会うのは嬉しいものです。
なんというか旧友に再会したような感覚とでもいうのでしょうか、自分の気持ちも一足飛びに昔に戻るような…
今回ご紹介するのは、まさにそんな感じのクルマ。
日本初の市販型Midship Runabout 2seater。
もうお分かりですね。
引用元:I💗Cars! https://gazoo.com/
英二社長の思い
トヨタ・MR2は、当時の社長である豊田英二氏の
「トヨタには将来、常識では考えられないひと味違ったクルマがあってもいいのではないか」
という思いから開発されたという経緯があります。
バブル期を前に、量産型で低コストな本格的ミッドシップスポーツを世に送り出すという、ある種トヨタの命運をかけたプロジェクト。
E80型カローラをベースに、量産型MRスポーツの先例であるポンティアック・フィエロやフィアット・X1-9を研究材料としたという話はクルマ好きには知られたこと。
世界のトヨタが本気を出して開発したMRスポーツは、当時クルマに乗り始めた若者には憧れの的でした。
フェラーリと同じミッドシップ2シーターというだけで、心が蕩けそうになるほど…
引用元:I💗Cars! https://gazoo.com/
しかも搭載されたエンジンは、あのAE86(レビン/トレノ)と同じ4A-GELU型1.6L直列4気筒DOHC。
全長:3,950mm、ホイールベース:2,320mm、車重はわずか1t程度と軽量コンパクトなボディには十分過ぎるパワーユニットで、ミッドシップスポーツの楽しさを存分に味わわせてくれました。
英二社長の思いが詰まったクルマ。
そして、日本のスポーツカー史を変えたクルマでした。
原点回帰
ロータス・ヨーロッパというクルマがあります。今でもこのクルマがスポーツカーの原点のように思えるのですが、この記事内でも触れているように、
”ひらひらと曲がるコーナリング感覚”
というのは、軽量コンパクトなスポーツカー特有のドライブフィール。
昨今のスポーツカーのようにボディが大型化され、それを補うため異常な排気量とパワーを絞り出した重厚長大な乗り物には到底真似できない、FUN TO DRIVEな走りこそスポーツカーなのだと思うのです。
その意味で、MR2(AW11)はロータス・ヨーロッパにも通じるものがあるのではないかと。
AW11は、後にマイナーチェンジでスーパーチャージャーを装備した4A-GZE型に変更されますが、過給機にスーパーチャージャーを選択したことにトヨタの慧眼を感じますね。
英二社長の思い、将来を見据えたクルマづくり、その結実として生まれた日本初のMRスポーツ。
今こそ原点回帰して、こんな素晴らしいスポーツカーに乗ってみたい。
パワーじゃない、軽さが命なんですよ。
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