底知れない魔力
「フェラーリ」と聞くと、大抵の方は二人乗りの真っ赤なスポーツカーを思い浮かべることでしょう。
それは概ね正しい認識であり、ある意味固定観念として植え付けられているものとも言えます。
ところが、あまり知られていませんが、実はフェラーリにはかなり昔から4シーターモデル、つまり四人乗りのモデルが存在しているのです。
それこそ半世紀も前から。
時代の変遷とともにスタイリングも変わり、時には奇抜なモデルも登場して、フェラーリオーナーをも驚かせてくれました。
それは時にFRクーペであり、時にミッドシップ・カブリオレであり、はたまたシューティングブレイクのようなフォルムであり…
どんなモデルでも見る者を魅了するのが、フェラーリのもつ底知れない魔力。
大人の余裕
時として、人は先入観に囚われた眼で対象を評価し、その良し悪しを判断してしまう。
これを ”バイアス(偏見)” などといいますね。
4シーター・フェラーリは、これまでまさにそんな評価を受けてきました。
どことなく中途半端なスタイリングと評されたり、スポーツカー然としていないホイールベースなどが汚点として認められたり。
しかし、今、最新型の4シーターである『ROMA』が登場してからというもの、世間の評価はガラっと変わったように感じます。
カロッツェリア・ピニンファリーナの描く伸びやかで美しいフォルム、切れ長のヘッドライトやテールランプの印象的なデザイン、クールなインテリアなどなど…
大人の余裕を感じさせる美麗なクーペが、これまでの既成概念を破壊して新しい価値を創造したのだと思います。
やはりスキモノ⁈
では、これまでマイナスイメージが強かった4シーター・フェラーリとはどのようなモデルだったのでしょう。
代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
『フェラーリ・ディーノ308gt4』
引用元:WEB CARTOP
人気モデル『308シリーズ』の派生モデル。
エンジンは308GTB/GTSと共通の3.0L V型8気筒DOHC。それをミッドに搭載したMR4シーター。
なんといってもその特徴はボディデザイン。
フェラーリといえば、カロッツェリア・ピニンファリーナがそのデザインの殆どを担っていますが、これはベルトーネの作品。
ドアノブあたりに ”らしさ” が窺えます。
コンパクトで洒落た外観、クラシカルなインテリアなど都会的な雰囲気を漂わせるクルマ。
『フェラーリ・412』
引用元:Ferrari.com
『365GT4 2+2』、『400GT』、『400i』から続くノーブルで端正なノッチバッククーペ。
ディメンションも伸びやかで全長は4,810mmもあります。
日本には3速ATしか輸入されなかったこともあり、5.0L V型12気筒DOHCの大パワーとのマッチングは今ひとつだったかもしれません。
『フェラーリ・モンディアルt カブリオレ』
引用元:ベストカーweb
こちらは『348シリーズ』の派生モデル。
サイドフィンがアイデンティティだった348シリーズの名残が、リアフェンダーアーチ前方に見受けられます。
手動式の幌は故障しにくく、今となっては使い勝手の良いオープンモデルとなりました。
『フェラーリ・GTCルッソT』
引用元:webCG
シューティングブレークのような、ハッチバックのような、奇抜なシェイプ。
リアウィンドウの切れ上がり方やサイドのプレスラインなど、非常に良く計算されたデザインで、見るほどに魅力が増すモデル。
3.9L V型8気筒DOHCターボによる走りは、真のスポーツカーそのもの。
大人4人がちゃんと乗れるところも高評価。
いかがでしたか?
4シーター・フェラーリとひと言でいっても、バリエーションに富んだラインナップですよね。
時代の違い、開発思想の違い、ターゲットの違いなど様々な要因は考えられますが、総じてこれら4シーター・フェラーリをチョイスするのはかなりのスキモノでしょう。
かくいうkojackも、予々『ディーノ308gt4』が魅力的だなぁ、と…😅
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