フォグランプって?
「フォグランプ」って聞いたことありますか?
クルマに詳しい方なら、「当然でしょ!」と言われるかもしれませんね。
名前のとおり「Fog」(霧)+「lamp」(灯り)=霧灯を指す言葉です。
クルマにはヘッドライト(前照灯)が装備されていますよね。
夜間やトンネル内などでは、これを灯して前方の視界を確保します。
引用元:MOTA
これに対して、フォグランプ(霧灯)は霧などで視界が悪くなった時に使用する補助灯です。
”別に霧が出たってヘッドライトを照らせばいいじゃん”
と思うかもしれませんが、実は霧は闇夜とは全く違う特性があるのです。
霧は微粒子の雨粒なので、これにヘッドライトを当てると乱反射してかえって見えにくくなります。
ハイビームなど強い光ほど反射もきつくなるので逆効果。
そこで、フォグランプはこの反射を抑えるレンズカット(配光)を調整してあり、薄く広く光を照射するようにできているので、遠くは見えませんが周囲を幅広く照らし、霧中で視界が悪くても視認しやすいのです。
もう一つの効果として、光が反射しにくいため、周囲に対して「ここにクルマがいますよ!」とアピールできるのです。
霧中ではこれが一番大事なことで、フォグランプを点けていないと、すれ違う時に対向からいきなりクルマが飛び出してくるように感じ、周囲を驚かせたり、最悪衝突事故を引き起こす可能性があります。
前も後も
日本では、霧深い状況になる地域はそれほどなかったり、ヨーロッパのように速度無制限の高速道路がないため、フォグランプはあまり重用されていません。
それ故、標準装備されていないクルマも多く、ひと昔前までは、特にリアフォグランプはほとんど装備されていませんでした。
しかし、前述のとおり霧の中では自車の存在は周囲には見えていないこともあり、大変重要な装備といえます。
フォグランプは霧だけでなく、雨が強く降っている時などにもその威力を発揮します。
高速道路のようにスピードの速い道路では、他車が巻き上げる水煙が霧のように広がり(これをウォータースクリーンといいます)前方視界が悪くなります。
この時バックミラーで後方を見ると、自車からの当然ウォータースクリーンを発生させ、その中に隠れて周囲からは全く気づかれない状態に陥ってしまうんですね。
こんな時は迷わず前後のフォグランプを点灯しましょう!
引用元:MOTA
特にリアフォグランプは、後続車に自車の位置を知らせ、視界の悪い中でも適正な車間距離を保たせることで追突事故を防止できます。
悪天候下では補助灯を上手く利用して、「視界の確保」と「自車のアピール」で未然に事故を防ぎましょう!
これは御法度
最近では前後フォグランプを装備したクルマも増えてきました。
また、カー用品店などでは後付けでフォグランプを取り付けることもできますね。
このフォグランプに高輝度バルブを装着して、晴れた夜にヘッドライトを消灯したままフォグランプだけで走行するクルマが散見されます。
しかし、これは道路交通法上、「無灯火」となり法律違反となるので絶対に止めましょう。
また、リアフォグランプを晴れた夜に点灯しているクルマも見かけますが、フォグランプはその特性上輝度が高く強い光を発し、後続車のドライバーを眩惑するので、霧中などの悪天候以外での使用は控えましょう。
周囲に迷惑となるフォグランプの点灯は御法度ですぞ!
フォグランプは上手に使えば事故防止に役立ち、不必要な場面で使えば事故の誘因となります。
皆さんも、使うべき場面では、ためらわず積極的に利用してくださいね。
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