絶滅危惧種⁈
かつては当たり前だったマニュアルトランスミッション(MT)。
クルマを運転するには、まずクラッチとMTの操作をマスターしないと前にも後にも進めなかったわけですが、今ではMT設定のないクルマがほとんど。
これは日本に限ったハナシではなく世界中の自動車メーカーに言えることです。
そう!
いつの間にかMTは絶滅危惧種になってしまったんですね~😵
速さだけではない
最近のトランスミッションは、トルコン式ATとDCTと呼ばれるセミATが主流。
トルコン(トルクコンバーター)とは、エンジン側(入力側)とギヤボックス側(出力側)の間に位置し、その中に封入された粘度の高いオイル(ATF)のせん断力(捩じれる力の反力)がクラッチの代わりになって動力を伝達する仕組み。
それ故、エンジンパワーがタイヤに伝わるまでにちょっと時間がかかる(タイムラグがある)のです。 ATってちょっとモタモタしますね
それに対してDCT(ダブルクラッチトランスミッション)は、奇数側と偶数側にそれぞれクラッチを備え、これを電子制御で操作する仕組み。
このトランスミッションの優れた点は、奇数側と偶数側のクラッチがオーバーラップして作動することで変速時のタイムラグを0.03~0.05秒程度に抑えている点。
体感ではほぼラグなしと思えるほどスムーズな変速を実現しています。
下手なドライバーがMTを駆るより間違いなく確実かつ速く変速して加速しますね。
車種によってはステアリングに備えられたパドルを操作して変速することも可能で、クラッチを意識せず滑らかな走りを楽しめます。
と、まぁ速さだけならDCTに軍配が上がるのですが、レースをやっているわけではないし、本当に速さだけがクルマ本来の楽しさを計る要素なのか?という疑問がムクムクと湧き上がってくるのはkojackだけでしょうか…
格闘する楽しさ
以前にもお話ししたように、現在kojackが乗っている愛車は全てMT。
それも1台は車齢35歳の年代モノです。
当然クラッチはワイヤー式で重く、ギヤのシンクロメッシュも弱いのでギヤオイルの温度がある程度上昇しないとスムーズなエンゲージは望めません。
水温計、油温計の針とにらめっこしながらシフトレバーの反力を確かめ、スロットがそれを受け入れる意思を見せるまでじっと我慢。
それ故、一定の温度まで到達し、シフトチェンジの禁忌が解かれた時の快感は何度味わっても気持ち良いものです。
一方、10歳若い跳ね馬は6速MTが奢られていて、パワーバンドを外さないシフトレンジが与えられており、”変速する” という行為自体の意味を教えてくれるように感じます。
ワインディングに持ち込み、左右の足で3ペダルを踏み分けながら、シフトゲートのスロットにさながらボクサーにように素早く叩きこむ作業は、あたかもそれがひとつの競技であるかのようにドライバーを集中させ、コーナーを駆け抜けるたびに歓びと落胆を味わわせてくれる…
そんな格闘のようなドライビングもまた、クルマを操る楽しさなのです。
シフトチェンジが見事に決まった時の快感
シフトミスした時のドタバタ
全部がスムーズじゃないことの楽しさを味わってほしい。
今、自らクルマを操っているという感覚を体験してほしい。
MTにはそんな素敵な楽しさを与えてくれる魔力があるのです。
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