kojack-ferrariのクルマ道

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VTECという名の魔法 ~魔術師ホンダの奇想天外なマジック~

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VTECってなに?

「VTEC」という言葉をお聞きになったことはありますか?
なんとなくどこかで聞いたような、見かけたような…

でも、それ以上はよくわからない…ですかね😅

この「VTEC」、ホンダが開発したエンジンにまつわる画期的な機構のことなんです。

「VTEC」とは、Variable valve Timing and lift Electronic Control system(可変バルブタイミング・リフト機構)の頭文字から構成された造語。

その、可変バルブなんちゃらって一体何のこと?🤔

そりゃ、そうだけど

一般的にクルマのエンジンは4サイクルエンジンを搭載しています。

この4サイクルエンジンは、ガソリンと空気の混合気を吸気し、それを燃焼させることで動力を発生させ、燃焼済みのガスを排気するというサイクルを「吸気・圧縮・爆発燃焼・排気」の4行程で繰り返す仕組みになっていて、その吸気量および排気量は、ピストンの上下動に伴うバルブの開閉時間(バルブタイミング)・リフト量によって制御されています。
 

エンジンの回転数が低いときは、バルブを短い時間で少なく開け、回転数が高いときは、バルブを長い時間に大きく開けるなど、吸気効率の良いバルブタイミングとバルブリフト量を回転数にあわせて変更することが理想的…

この開閉時間と開閉量を決めるもののひとつが「カムシャフト」というパーツで、これが2本あるエンジンが「TWINCAM」とか「DOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)」と呼ばれているワケですね。

話は戻って、確かにエンジン回転数に応じてバルブの開閉時間と開閉量を変化させれば燃費向上とパワーアップという相反する問題は解決できるけど…

そりゃ、そうだけどぉ~🙄 そんなの無理、ムリ

そこで、魔術師ホンダの奇想天外な発想が生み出した答えが、そう「VTEC」!

超カンタンに言うと、普通はカムシャフト1本でバルブを動かしているところを2本使ってみよう、それも低回転時(低・中速トルクや燃費用)と高回転時(パワー用)でカムシャフトを自動で切り替えれば全部解決~🤗

って感じですかね。

なんという発想!!!凄すぎです😱

実際の機構

「VTEC」のメカニズムはだいたいお分かりいただけたかと思いますが、実際の機構はどうなっているのでしょうか?


引用元:HONDAテクノロジー図鑑 https://www.honda.co.jp/tech/auto/vtec/

実際のエンジンでは、2本のカムシャフトが独立して配置されているのではなく、同軸上にふたつの異なったカム(上図の青色やオレンジ色に塗られたおにぎり型のこぶ)が据え付けられていて、この異なった形状=カムプロフィールを一定の回転数に到達した時に油圧で切り替える仕組みとなっています。

と、文字にすると簡単ですが、”よくこの機構を思いついたな🙄” とただただ感心するばかり。

”ホンダマジック” とでもいうのでしょうか、トラブル抑制のため、非常にコンパクトで少ない部品点数でこれを実現したホンダの技術力に脱帽です。

kojackも実際、VTECエンジンを搭載したDC2型インテグラ タイプRというクルマを所有していました。

引用元:eBay https://www.ebay.com/itm/284903918122

このクルマに搭載されたエンジンは「B18C 98spec.R」という特別なタイプで、サーキットでその実力を存分に味わいましたが、VTECが効いてハイカム側に切り替わるとまるでターボエンジンのような強烈な加速Gが襲ってくる…

まさに、そんな感覚を覚えるエンジンです。

ホンダは、スポーツカーだけでなく実用車にもこの技術を応用して、低燃費かつ乗りやすさを両立しているんですね。

世界でも類を見ない、可変バルブタイミングと可変バルブリフトの両立。
自動車技術遺産として後世に遺したい素晴らしい発明です。

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