今週のお題「人生変わった瞬間」
エキゾチックの虜
今週のお題は「人生変わった瞬間」とは?
そう聞かれたら、これしかありません。
1975年頃、日本中を席巻した「スーパーカーブーム」との出会い。
これがなかったら、きっと今のような人生を歩んではいなかったと思います。
この「スーパーカーブーム」、その発端は池沢さとしの漫画『サーキットの狼』が連載されたことらしいのですが、記憶を辿ってもハッキリしません。
とにかく突然のように、今まで見たこともないような不思議な形をしたスポーツカーが次から次へと日本に上陸してきて(いや、とっくの昔から輸入されていたと思いますが😅)、僕らの目の前に現れたというのが正直な印象。
それまでもクルマ好きだったので、近所を走るフェアレディZやセリカなどのスポーツカーを追いかけては写真を撮っていたのですが、このブームですっかりエキゾチックなスーパーカーの虜になってしまいました。
ガツンときた
その頃、小学4~5年生だったkojackは、父におねだりして後楽園球場(現:東京ドーム)や晴海国際見本市会場で開催されたスーパーカーショーに連れて行ってもらい、何百枚もの写真を撮りまくってはニンマリ。
その会場で買ってもらったスーパーカーのブロマイドセットの中の一枚に衝撃を受けました。
フェラーリ512BB
誰もが知るフェラーリのフラッグシップスポーツ。
5.0L180度V型12気筒エンジンをレオナルド・フィオラヴァンティの描いた美しいボディにミッドシップマウントし、当時世界最速を記録した、正にスーパーカーの王道をいくマシンです。
このクルマのブロマイドを手にした瞬間、”ガツンっ” と胸を撃ち抜かれたような衝撃を受けました。
赤と黒の大胆なカラーリング、リトラクタブルヘッドライトのもたらす流麗にして力強いボディライン、そして、強烈な動力性能。
”このクルマ、何だ?”
それまでフェラーリという自動車メーカーの存在すらよく知らなかったkojackは、ブロマイドの裏面にある解説を穴のあくほど読み耽ったのはいうまでもありません。
寝ても覚めても
フェラーリの魔力に毒された小学生は、寝ても覚めても妄想の日々…
家にクルマすらなかった環境では、フェラーリなど接する機会などあるはずもなく、何年もブロマイドや雑誌、写真を眺めては、”フェラーリはカッコイイなぁ”、”いつか絶対フェラーリに乗る” と思いだけは強まるばかり。
やがて、『サーキットの狼』も読破し、フェラーリだけでなくレースの世界にも憧れるようになっていきました。
それから20数年…
やっと、その時が訪れたのです。
My first Ferrariとなる328GTBをこの手にできました。
その時の感動は今でも鮮明に蘇ってきます。
11歳の時に受けた衝撃的出会いから、ひとたびも忘れることはなかったフェラーリへの思い。
512BBとの出会いこそが、人生が変わった瞬間だと、今確かに思えるのです。
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