男の仕事場
昔読んだ自動車雑誌にフェラーリのコクピットを『男の仕事場』などと紹介している記事がありました。
確かにフェラーリをドライブする(ここでは「のんびり走る」のではなく「操縦する」という意味)には、それなりの技術や経験、そしてエモーションが必要です。
でも、『男の仕事場』というのは少し違うように感じますね。
そもそもストラダーレ(市販車)ですから、趣味車の域を出ませんし、何かを競うわけでもありません。
本当の『男の仕事場』というのは、こういうことを言うのでしょう。
引用元:TOYOTA GAZOO RACING https://toyotagazooracing.com/jp/blogcolumn/column/286/
そう!レーシングカーのコクピットこそ『男の仕事場』だと思うのです。
不思議な空間
確かに本気で走る(レースする)なら、レーシングカーで ”仕事する” のが一番ですが、まあ、これはなかなか実現できません。
そこで趣味車でサンデーレースに参加したり、サーキットでスポーツ走行したりするのが、クルマ好きの究極の遊び。
フェラーリといえど、市販車は一般道を走るクルマですし、エアコンやオーディオなど快適装備も付いているのでコクピットもそれほど特殊な造りにはなっていません。
でも、不思議とこの空間に身を置いてクラッチを踏み、シフトノブを握ると、どこからともなく体の中から漲る何かが湧き上がって、気合が入るのです。
きっとアドレナリンが大量に放出しているかもしれませんね。
走り出すと、まるで獣の咆哮のようなエキゾーストノートとV型8気筒のヴァイブレーションがさらに気分を高めてくれます。
ストラダーレにも流れるレーシングカーの血…なのかもしれません。
無心になれる
そして、このコクピットに座ると、無心になれるのです。
余計なことを考えることを脳が自動的に停止するかのように、ドライビングへと集中力が高められて、クルマと対話する。
キーを捻るときの高揚感。
レブカウンターが跳ね、ゆっくりと水温が上昇するのを待つ時間。
そして、クラッチペダルを踏み、シフトを1速へとエンゲージする。
ひとつの儀式のようなルーティンワーク。
こんな瞬間を楽しませてくれる。
それがフェラーリなのです。
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