誰もが知る
「世界の逸品を嗜む」は、クルマにまつわる数多くのパーツの中から世界中で愛されている名品、逸品をご紹介するシリーズです。
その第1回は、人とクルマを繋ぐ、重要にして最も長い時間触れているパーツであるステアリングに注目してみたいと思います。
クルマにとって欠かせないものであり、ある意味これがなければクルマは成り立たないといっても過言ではない、ステアリング。
クルマには必ず装着されているパーツですが、世界にはこのステアリングを専門に製造・販売しているメーカーがあります。
その一つが『MOMO(モモ)』
イタリアのメーカーで、1964年にジャンピエロ・モレッティが設立したのがMOMOです。
社名になっている "モモ" の由来は、モレッティとミラノにあるモンツァという町の名から名付けられたと言われています。
当初はサーキットユース向けの製品でスタートするも、1970年より一般向けのステアリングホイールなどの製造を開始しています。
日本では ”モモステ” としてクルマ好き達に親しまれている、誰もが知るブランド。
歴史の証人
そんなMOMOの数多いプロダクツのラインナップから一つだけご紹介するなら、やはりこれでしょう。
引用元:MOMO JAPAN https://www.momojapan.com/products/steering/prototipo_black.html
『MOMO prototipo』
仕様:外径 347mm
Dish 43mm
グリップ:ブラックレザー、ホワイトステッチ
スポーク:ブラック
1973年に発売開始。
多くのレーシングシーンで活躍してきたプロトタイプ。
グリップは約31mm×30mmのほぼ真円形状でホワイトステッチで縫製されています。
kojackもかつてサーキットを走っていた頃、ホンダ・インテグラタイプR(DC2)にこれを換装して愛用していました。
グリップ部がほぼ真円で非常に握りやすく、舵角が変化しても操作性が変わらないところが秀逸でした。
また、シボ仕上げのレザーが硬めで擦れや変色に対する耐久性が高く、サラッとした触感もまた良し。
MOMO創成期の製品で、同社の歴史を語るうえで欠かせない生き証人のような一本といえます。
クラシカルなクルマに
スポークデザインをご覧になって、クルマ好き、フェラーリファンの方ならどこかで見たことがある🤔と気づかれた方もいらっしゃるかもしれません。
ピニンファリーナが最も愛したといわれるストラダーレ・Dino246gt/gtsに装着されているステアリングを思い浮かべたのではありませんか⁈
引用元:LMP CARS https://www.lmpcars.com/2010/10/23/dino-246-gt-2/
残念ながらこれはMOMO社製ですが、Dinoオリジナルのモデルでprototipoではありません。
よく見ると、縦スポークの穴がDinoは二つ、prototipoは三つですね。
またグリップ径もDinoの方が若干細くなっています。
しかし、このように1960~70年代のクラシカルなモデルには非常に良くマッチするデザインであることは間違いなく、フェラーリ・Dino246をはじめ日産・フェアレディZ(S30)やトヨタ・セリカ(A20/30)などスポーツカーへの換装候補としてオススメできます。
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