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人に歴史あり vol.6 ~エンブレムは語る~

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歴史と伝統  

『人に歴史あり ~エンブレムは語る~』の第6弾は、クルマといったら忘れてはならないあの国、イギリスから歴史ある自動車メーカーのエンブレムに秘められたストーリーに迫ります。

数ある自動車メーカーの中でも、やはり外せないひとつがジャガー
そして、F1をはじめとする自動車レースの歴史を切り拓いたロータス

この二つはイギリスの自動車史を語るうえで触れないわけにはいきません。

歴史と伝統の国で長く愛されてきたジャガーロータス
そのエンブレムにはどんなヒストリーが隠されているのでしょうか。

英国王室御用達

イギリスといえば、ロールスロイスベントレーなどハイクラスなサルーンを輩出してきた高級車大国ですがジャガーもその一角を担っています。
引用元:MOBY https://car-moby.jp/article/automobile/jaguar/xe/300-sport-test-driving-report/

そのスタートは、1922年にウィリアム・ライオンズらによって設立されたサイドカー製造会社。

数年後には自動車のボディワークを手掛けるコーチビルダーとして自動車製造に携わり、1928年、社名を「スワロー・コーチビルディング・カンパニー」とし、後の「ジャガー・カーズ」の本拠地となる英・コヴェントリーに移転し、本格的なコーチビルダーとして歩み始めます。

徐々にクルマづくりにシフトすると、社名を「SSカーズ」に変更するとともに、いくつかのモデルを発表し、1935年、ついにエンジン、シャシー、全てを専用設計としたクルマを開発し「ジャガー」と名付けました。
安価で高性能なジャガーは好評で、事業は成功します。

第二次世界大戦終戦の1945年、社名を「ジャガー・カーズ」とし、XK120などのスポーツモデルを送り出すと、ライバルのアストンマーティンなどと比べ性能は同じでも安価だったため北米を中心に大人気となり、一気に高級車ブランドの地位を固めます。

勢いに乗ったライオンズは、高級車メーカーであるデイムラーの買収など企業体制の強化を進め、事業拡大を図ります。
しかし、これが原因で品質低下を招き販売は低迷。
 

1979年、トップにジョン・イーガンを迎え、経営を刷新。
80年代には、人気車種となる「XJシリーズ」やル・マンなどのレース活動での成功で立ち直り、それを評価したフォードが1989年買収することになります。

しかし、2000年代後半になるとフォード自体が経営不振に陥り、ジャガーは印・タタ・モーターズに売却され、現在に至ります。

そして、エンブレムですが、第1号車が高性能でスタイルの良いデザインだったことから、俊敏な動きで獲物を捕らえるジャガーにあやかって「ジャガー」と名付けられたので、それにあわせてこのエンブレムが採用されたという説がありますが定かではありません。

夢を叶えた蓮

続いては、ロータス
引用元:WEB CARTOP https://www.webcartop.jp/2021/09/764700/attachment/202109071713/

こちらは生粋のスポーツカーメーカーですが、その歩みは創始者コーリン・チャップマンの激動の人生そのものです。

チャップマンが大学生の頃に自分用にレーシングカーを改造したことからその歴史はスタートします。
1949年、二号車となるレーシングカーを完成させたチャップマンは、このクルマを「ロータス」と名付け、これが現在のロータス・カーズの原点といわれています。

このクルマで数多くレースでの優勝を収め、1952年「ロータス・エンジニアリング」を設立。
本格的なレーシングカー製造販売を始めます。

事業の成功とともに、GPレースへの参戦と市販車製造販売に着手。
1957年に「エリート」、「セブン」を発表すると高い評価を受けることに。
また、1958年にはついにモナコグランプリでチーム・ロータスがGP参戦を果たします。
 

しかし、GP参戦で経営状況悪化となったロータス
それを救ったのが1962年に登場した初代「エラン」と「コルティナ」でした。

順調にGPで活躍を続け、1963年にはとうとうコンストラクターズ・タイトルを獲得し名門チームへと成長。
この成功を受け、1966年、セブンの後継モデルとして初代「ヨーロッパ」を送り出します。

事業拡大にあわせ、高級車路線を模索し「エスプリ」、「エリート」などを販売しますが、1982年チャップマン急逝とともに経営難となり、1986年のGM傘下を皮切りにブガッティ、プロトンと渡り歩くことに。

1995年に登場した「エリーゼ」のヒットで経営危機を脱しますが、プロトンの買収により事業規模を縮小、現在に至ります。

さてエンブレムですが、なぜ蓮が選ばれたのかというと、コーリン・チャップマンが仏教思想を取り入れ、「俗世の苦しみから解放されて夢がかなう実」とされる蓮にちなんで名付けたとの説が有力です。

ちなみに中に描かれている「A.C.B.C」は、創始者である「Anthony Colin Bruce Chapman」の頭文字です。

まだまだたくさんご紹介したいのですが、今日はこの辺で。

次回はどのメーカーのエンブレムの歴史が解き明かされるのでしょうか⁈
お楽しみに~😄

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