安定の定番
クルマを買おうと心に決めたその日から、お目当てのモデルを街で見かけるたびに目で追ってしまいますよね。
そして、”あの色イイな!” とか ”なんか似合わない” とか、品定めしていませんか⁈
クルマのボディカラーって洋服と同じで、その人の持っている雰囲気にピッタリだとおしゃれに見えるし、そのクルマのデザインに合ったカラーだとカッコ良く見えたりします。
クルマが発売されると、メーカーはイメージカラーというのを設定して、CMやカタログに採用して推すわけですが、必ずしも似合っているとは限りません。
やっぱり販売台数が多いものが定番カラーとなるので、これを選べばまず失敗はないでしょう。
ある意味、学生服みたいなものです。
どこへ乗っていっても違和感がない=安定の定番
嫌いじゃありません😉
カラーは個性
安定の定番だからといって、つまらないわけではありませんよ。
ウチにも定番カラーが2台ありますが、いつ見てもドキドキ、ワクワクさせてくれるし、皆さんからも ”キレイな色ですね~” とか ”やっぱりこの色がカッコいい” なんてお褒めの言葉も頂戴します。
でも、クルマっていろいろなカラーが設定されているのですから、定番とは違った色で自分らしさを表現するのも素敵。
敢えて定番と反対色を選んだり、人気のないカラーでもその人が乗ると映えるものもあります。
つまり、カラーって個性を押し出す一つのメディア。
自分色のカラーを選んだり、愛車のカラーに自分が染まったり…
外せない色
どんなカラーでも、オーナーが気に入っていればそれが一番。
長く愛することのできる秘訣でもあります。
でも、”このクルマだったらやっぱりこの色がいいなぁ” っていう外せないド定番=本当のイメージカラーを持つクルマもあります。
例えば、ホンダには『タイプR』というグレードがありますが、これはいろいろなモデルに設定されていました。
このグレードに共通して設定されてるのが「チャンピオンシップホワイト」
これはホンダが1964年、初めてF1に出場した際、「アイボリーホワイト+日の丸」のナショナルカラーのマシンを走らせたことから、ホンダのレーシングスピリットを象徴する色として採用されました。
イギリスのジャガーなどは深い緑色がよく似合いますが、この色は「ブリティッシュレーシンググリーン」と呼ばれています。
イギリスのクルマに深い緑色が多いのは、実はレースに関係していました。
歴史を紐解くと、1900年に開催されたレースで車体を国別に色分けしたことに始まり、FIA(国際自動車連盟)が国別に色を指定した時期があります。
イギリスはダークグリーン、イタリアはレッド、ドイツはシルバー、日本は赤とアイボリーというように。
そう、ホンダもこれに従って日の丸カラーにしていたのです。
もしかしたら昔のクルマってカラーが先に決まっていて、それに似合ったデザインが考案されたのかもしれません。
長い歴史が育んだド定番カラーだからこそ、オーダーメイドのスーツのようにしっくりくるのでしょう。
「お約束じゃん」などと揶揄されてもいいから、一度くらい定番カラーのクルマに乗って、そのカラーが背負ってきた歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
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