kojack-ferrariのクルマ道

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先輩に敬意を表して ~デザインに見るオマージュの精神~

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今回は、オマージュのハナシです。

オマージュ

「オマージュ」という単語は日常でもよく耳にするようになりましたね。
オマージュ( hommage)とは、芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受け、似た作品を創作する、という意味の英語。

ですから、クルマでいえばカーデザイナーが過去に生み出した優れた作品に対し、敬意を込めてそれをモチーフとしてデザインされたものということになりますね。

洋の内外を問わず、素晴らしいデザインのクルマは数多く存在しますが、今回はその中でも自動車史に残る名車とそのオマージュとして生みだされたモデルについて見ていきましょう。

トレンドは「集大成」

現在、カーデザインの世界では、ひとつの作品のオマージュではなく、歴代モデルの集大成としてのオマージュというのがひとつのトレンドとなっているように思えます。
イタリア・フェラーリ社が2019年に発売した『F8・トリブート』などは好例でしょう。
40年以上の長きにわたり歴史を積み重ねてきたV8モデルにオマージュを捧げたデザインは、そこここにその面影が見て取れます。

日本でもその傾向は変わらず、2022年夏に日産が世に送り出したフェアレディZ(RZ34型)も、初代S30型から歴代Zの特徴的なデザインを巧みに取り入れ、「古くて新しい」デザインの競演を見事にまとめ上げています。
引用元:日産自動車 https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z.html

フロントフェンダーから伸びたラインがリア・クォーターへと切れ上がる様は、さながらS30のそれを想起させます。


引用元:日産自動車 https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z.html

リア・セクションでは、テールランプ形状がZ32をモチーフにしたことがわかりますね。
エンブレムも含めて、フェアレディZの歴史を精巧にまとめたモデルといえるでしょう。

ファン垂涎の…

一方で、自動車史に残る名車に特化したオマージュもまた興味深いものがあります。
フランスのアルピーヌ『A110』もそんなモデルのひとつ。
先代のA110は1963年に登場したモデルが祖であり、14年間というロングタームで製造され続けたスポーツカー。

引用元:Nosweb https://nosweb.jp/nostalgichero/articles/detail/1101

バックボーンフレームのシャシーFRP製ボディの組み合わせによる軽量ボディにRR(リアエンジン・リアドライブ)による強力なトラクションでラリー界を席巻し、WRC世界ラリー選手権)が創設された1973年には全13戦で6勝という圧倒的な強さを示し、この年アルピーヌはマニュファクチャラー・チャンピオンに輝いています。

自動車史に残る名車『A110』のオマージュとして復活させたのが、2018年に誕生したモデル。

引用元:webCG https://www.webcg.net/articles/-/39685

ご覧のとおり、先代のデザインコンセプトを見事に受け継いで現代に蘇らせています。
ルーフラインからリア・ウィンドウにかけてのデザインは、ファン垂涎でしょう。
エンジンレイアウトはMR(ミッドシップ)と先代とは異なりますが、高次元の運動性能を秘めたフレンチ・スポーツですね。


アプローチは違いますが、”敬意を表する” という点では何ひとつ変わりありません。
こんな風にデザインを観察してみるのも、またクルマの楽しみ方であると思います。

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