kojack-ferrariのクルマ道

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原付ってなくなっちゃうの⁈ ~排出ガス規制がもたらす功罪~

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原付にも種類があります

今日はバイクのお話。

原付っていうと真っ先に思い浮かぶのが50ccのスクーター。
ほとんどの方が一度はお世話になったことのあるバイクだと思います。

kojackもバイク乗りだったので、デビューは50ccの原付。

”50ccの原付” と敢えて書いたのは、実は原付にはいくつか種類があるから。
まずはその種類からご説明しましょう。

道路運送車両法では、二輪車のうち排気量125cc以下のものを原付として定めています。
このうち排気量50cc以下を「第一種原動機付自転車」、50ccを超え125cc以下の二輪車を「第二種原動機付自転車としています。

いよいよ

その原付一種について、今話題となっているのが「令和2年度排出ガス規制」。
この規制は2022年10月末から全面適用されましたが、原付一種のみ2025年10月末までの猶予が与えられています。
なぜ猶予が与えられたのかというと、今回の規制内容が厳しくて、特に小排気量車ほど対策が難しいから。

ここで素朴な疑問。
なんで小排気量車ほど対策が難しいのでしょう?🤔 なんとなく排気量が小さいと簡単そうなのに😜

排ガスを浄化するためにキャタライザー(三元触媒)というものが装着されているのですが、一定の温度(数百℃)まで上昇しないと化学反応が起きず浄化されません。

原付一種のような小排気量車は温度上昇に時間がかかり、触媒の機能が発揮されないため規制値をクリアできないという問題があり、メーカーの技術開発や対策技術の低コスト化を求めるべく、原付一種のみ3年の猶予が与えられた経緯があるのです。

その猶予も、いよいよあと2年とちょっと。
この規制に対応するには原付一種は大幅な価格増が見込まれており、メーカーとしてはますますセールスが見込めなくなるため、50ccが全て“絶滅”する可能性が考えれらているというわけです。

どう変わる?

元々原付一種は日本独自の規格のため、世界的にはあまり注目されていません。
それだけに、ある意味国際競争力の点では自由度が高いカテゴリーともいえるでしょう。

そこで、二つの考え方が浮上しています。
一つはBEV化。
つまり電動バイクに移行するということ。

しかし、これは製造コストの増加や充電インフラ整備の未達など現実的な対応とは言い難く、可能性は低いと思われます。

もう一つが法的な原付の位置づけを見直す考え方。
これは実際に国を含めて動き出していますが、現行の排気量による区分ではなく「最高出力」で原付一種を区分するもの。


世界的に主流になっているエンジン版110~125ccモデルの排気量はそのままに、最高出力を5.4ps以下にデチューンし「原付一種」として扱う案が検討されています。

これならメーカーも対応可能だし、現実的な方針といえるでしょう。

私達の便利な足として活躍している原付。
もちろん環境問題への対応は必須ですが、安くて経済的な移動手段を取り上げることなく、ユーザーに優しい政策を展開してもらいたいと願うばかりです。

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