ルームミラーの裏にあるアレ
「自動車検査標章」なんて難しい言い方すると何のこと？🤔ってなりますよね。
この「自動車検査標章」とは、ルームミラーの裏に貼ってある水色の四角いステッカーのこと。
これは、一般的に「車検ステッカー」と呼ばれていて、クルマの新規登録時や車検（自動車検査登録制度）において、保安基準に適合した際に交付されるもの。
車検ステッカーの表面には車検の有効期間が満了する「年月」、裏面には車検の有効期間が満了する「年月日」が印字されていますよね。
このステッカーは、道路運送車両法施行規則第37条の3で、
「自動車のフロントガラスの内側に前方から見やすいように貼り付ける」
と規定され、さらに自動車検査業務等実施要領で、より具体的な貼付位置が定められているんです。
どこからどこへ
その位置とは…
【車検ステッカーの貼付位置（2023年6月末まで）】
引用元：国土交通省
（A）バックミラーがある場合、その前方のフロントガラス上部
（B）バックミラーがない場合、運転者席から最も遠いフロントガラス上部
（C）フロントガラスの上部が着色されている場合、（A）を下方にずらした位置
しかし国交省によると、この貼付位置では、ドライバー自身が車検の有効期間を確認しづらいため、車検切れで運行しているクルマが少なくなかったといいます。
たしかに、ミラーが邪魔で見えないし、普段運転していて気にしたこともない😅
そこで車検受け忘れ防止策の一環として、前方からもドライバーからも容易に確認できる位置に変更することとなったワケです。
それがコチラ👇
引用元：国土交通省
「えーーーっ😱」
でしょ⁈
これって正解？
まあ、運転していても室内から見えるけど、視界の邪魔になりませんか？
というか、目障り。
しかも、ティンテッドガラス（日差しを和らげるために着色してあるガラス）の場合は、それを避けた位置（ほぼ運転者の目線上）に貼付することになるのでは⁈
ただし、車両構造やドライブレコーダー、ＥＴＣ車載機、フィルム式アンテナなどが原因で新たな貼付位置だと運転者の視界を妨げる場合に限り、
「運転者の視界を妨げない前方かつ運転席から見やすい位置」
との例外規定を加えています。
いつから変更？
2023年7月以降にクルマを新規登録もしくは車検を受けたクルマは、新しい貼付位置を確認し貼付することになります。
くれぐれも今までの位置に貼り付けないようにご注意ください！
万が一、車検ステッカーを指定の位置に貼付しなかった場合、道路運送車両法第66条に違反したとし、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
この件については、国土交通省が実施したパブリックコメントでは435件もの意見が寄せられ、賛否両論様々な声が挙がったとのこと。
そりゃ、そうでしょう。
普通に考えて、運転する時は集中して安全運転を心がけよ！と指導していながら、運転席、それもドライバーに目の前に邪魔なステッカーを貼り付けろとは矛盾しています。
そもそも『道路運送車両の保安基準』の第29条の3で「フロント及びサイドガラスにはステッカーは貼付してはいけない」と規定しているのに、自ら安全運転の阻害要因となることを強制するとは…
ステッカーの貼付位置よりもう少し先進的なリマインド方法があるのでは？
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