人気車の陰に隠れて
世の中にはたくさんのクルマが存在しています。
その数、約14億台(出典:総務省統計局 2019年各国の自動車保有台数)
本当に驚くほど多くのクルマが、世界中で走り回っているんですね。
その中には働く自動車もあれば、日常の足となるものも、そして趣味のクルマも。
世界中で生産されるクルマには、様々なデザイン、性能や機能が与えられ、また、同じ車種でも一定の周期でモデルチェンジされ差別化が図られています。
それゆえ、中には人気沸騰し爆発的に売れるモデルやマニアの間で注目され、生産終了後も長く支持されるモデル=人気車があります。
これらは、ムック本が出版されたり、中古車専門店などで取り扱われ、高値で取引されるなど、”特別待遇” で余生を過ごす恵まれたクルマたち。
しかし、ほとんどのクルマはそこそこの生涯を、そこそこの時間で終えていきます。
そんな ”その他一般” 扱いのモデルにも、人気車の陰に隠れた名車が存在するんですね~😉
今回は、この隠れた名車にスポットライトを当ててみましょう。
伝説の名車の裏でひっそりと
第1回は国産車から見ていきたいと思います。
”伝説の名車” といえばアレコレ思い浮かぶのですが、現在の中古車人気も含めてここは『日産・スカイライン』でいきましょう。
それもいわゆる 「ケンメリ」と呼ばれる四代目スカイライン(C110型)。
1972年に発売されたケンメリは、先代ハコスカからグッとモダナイズされたエクステリアデザイン、スカイラインのアイデンティティともなる丸形4灯テールランプの採用などスポーティネスを前面に押し出し、人気を博しました。
引用元:Nostalgic Hero https://nosweb.jp/nostalgichero/articles/detail/
中でも、1973年に追加された「スカイラインGT-R(KPGC110型)」は、ハコスカGT-R譲りのS20型エンジンを積み、わずか197台しか生産されなかったことから ”伝説の名車” と呼ばれることに…
この超人気車スカイラインの陰でひっそりと登場したのが、『日産・ローレル』です。
ローレルは、ブルーバードとセドリックの中間層をターゲットにした「ハイオーナーカー」で、ラック&ピニオン式ステアリングや四輪独立懸架式サスペンションを採用するなどグレード感を高めたモデル。
この二代目(C130型)が登場したのが1972年。
そう!ケンメリと同級生。
それもそのはず、二代目ローレルはケンメリとプラットフォームが共通で、基本設計も共通化されていたのです。
エンジンラインナップも同様で、L20型2.0L直列6気筒を主力としていますが、L28型2.8L直列6気筒を持つのは、ローレルが高級志向の証。
この二代目ローレルで隠れた名車といわれるのが、2ドアハードトップ。
引用元:Nostalgic Hero https://nosweb.jp/nostalgichero/articles/detail/
通称「ブタケツ」と呼ばれるリアスタイルが特徴的で、リアコンビネーションランプをバンパー内に収めてあり、少し変わった印象を与えます。
性能面ではほぼケンメリと互角。
人気の分かれ目は、イメージ戦略の違いでしょうか。
引用元:Nostalgic Hero https://nosweb.jp/nostalgichero/articles/detail/
スカイラインは、ハコスカのレースでの活躍、若者向けのイメージ、CMコピーなど全体的に若い世代に焦点を合わせたのに対し、片やローレルは、ハイオーナーカー、高級志向、大人の雰囲気を前面に押し出したことで、やや落ち着いた印象。
しかし、1977年に生産終了して46年が経過した現在、その人気はじわじわと上がり、中古車市場では900万円を超える個体も!
スカイラインには及びませんが、ちょっと変わったクルマ、スマートに目立ちたい方にはシブい一台ではないでしょうか。
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