マーチスーパーターボ（K10）
マーチスーパーターボは、ご存知日産の誇るコンパクトハッチ・マーチの派生モデル。
引用元：MOBY https://car-moby.jp/article/entertainment/general-entertainment/super-turbo-summary/
初代となるK10型マーチは、基本デザインをかのジョルジェット・ジウジアーロが手がけるなど話題になった名車で、2022年まで5世代40年の長きにわたって活躍し続けた日産を代表するコンパクトハッチです。マーチスーパーターボは1989年1月のデビューで、1992年1月までの3年弱販売されましたが、2代目へとモデルチェンジすると同時に姿を消しました。
このクルマの生い立ちを探っていくと、そこにはレース、その中でも日産が得意としたラリーにそのルーツを求めることができます。
当時、全日本ラリー選手権で活躍するレース車両であった「マーチR」をベースに、エンジンなどは「マーチR」と同等ですが、内装を始めとする装備類を市販車仕様にリファインし、レース仕様の中身はそのままに実用性をアップさせたのが、マーチスーパーターボ。
それ故、スペックも当時にしてはかなりイケてる。
引用元：MOBY https://car-moby.jp/article/entertainment/general-entertainment/super-turbo-summary/
MA09ERT型直列4気筒SOHC+ターボ＆スーパーチャージャーのツイン過給機付エンジンは、最高出力110ps、最大トルク13.3kgf・mというハイパワーを発揮。
車重わずか770kgの超軽量ボディを強烈な加速Gとともに引っ張っていきます。
また、フロントにビスカスカップリング式LSDを標準装備。
コーナー出口でのトラクション確保に大いに役立つことは想像に難くありません。
モータースポーツ入門機
当たり前のような話ですが、生まれ育ちがレースシーンのマーチスーパーターボですから、サーキットやダートでの走りは当然のごとくキレッキレなわけです。
当時のFFですから、現代のような駆動方式によらないシームレスな挙動とは違い、アクセルオフでのタックインやトルクステアなどFFらしいアクションを見せるのも、クルマ好きにはたまらないでしょう。
泣かせるのは、標準装備のMOMO製本革巻きステアリングや補助メーター。
引用元：MOBY https://car-moby.jp/article/entertainment/general-entertainment/super-turbo-summary/
いまどき、コンパクトカーにMOMOステや電圧計、ブースト計なんてまず標準装備されませんよね。
それがどうです、堂々、インパネ中央に鎮座しているではありませんか。
7連メーターはフェアレディZに次ぐ多さかもしれません。
さらに、このマーチスーパーターボはクロスレシオの5MTも装備。
前述のLSDと相まって、ショートサーキットでは ”楽しい！！！” 以外の言葉は出ないと思います。
足を作って、ブレーキを換装、ボディ補強さえすればサーキットデビュー！
まさにモータースポーツ入門機といえるでしょう。
今となっては…
こんな楽しいしかない素敵なクルマ、マーチスーパーターボですが、今となっては激レアさんになってしまいました。
引用元：MOBY https://car-moby.jp/article/entertainment/general-entertainment/super-turbo-summary/
新車時の車両本体価格は5速MTが115万3000円！
現在の物価で換算すると、多く見積もっても150万円程度でしょう。
こんなに楽しくて素敵なクルマが、もし150万円で発売されたら即買必至です。
もちろんMT一択で。
この激レアさん、現在の中古車市場ではタマを見つけることすら困難な状況。
相場は、2023年2月現在で、250万円～300万円前後とかなりプレミア。
30年の月日が経ったとはいえ新車価格の約3倍では手が出ませんね。
こんなクルマこそ若い世代に乗ってほしい。
そして、オジサンたちも昔を思い出してバリバリ走りたい。
そんなことを思う如月の午後…
性懲りもないクルマ馬鹿の独り言でした。
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