ミラーを見ない
毎朝、通勤途中で見かけるメルセデス。
歳の頃は70代半ばのオジサンがビルトインガレージにクルマを駐車しています。
シャッターを開くと、やおら運転席の窓を開け、小さな身体を精一杯伸ばして頭を出すや否やいきなりグゥーンと一気にバックして一旦ガレージの中へ。
一切ミラーを見ません。
つまり後方確認しない。
そこで通過してしまうので、その後微調整しているのかはわかりません。
気になっているのは、右ハンドルのこのクルマ、右側だけしか目視しないでバックしていますが、左側にはガレージ内に柱が張り出していて、バンパーとの隙間は15cmほど。
恐らく毎日駐車しているので、目安があってそこだけ見ればぶつけずに入庫できると思っているのでしょう。
でも、クルマの位置や視点の高さや角度は毎回少しずつ変わる。
そのうちクルマもろとも大ケガするのでは…
危険な頭出し
昔の人はバック駐車する時、ドアを開けて頭を出しながら後退したり、前述のように窓を開けて頭を出して後方確認していました。
引用元:日刊カーセンサー https://www.carsensor.net/contents/editor/category_1471/_27964.html
でも、コレ大変危険です。
後ろにばかりに気を取られてクルマの周囲の状況を把握していないので、歩行者との接触事故になったり、目測を誤って壁に接触し自分の頭がドアと壁に挟まれて死亡、といった事故例は後を絶ちません。
バックの基本はサイドミラーとルームミラーの三点で後方及び側方確認しながらゆっくり後退すること。
間違っても運転席側だけ見ながら下がるようなことは止めてください。
必ず前後左右を常に見ながら周囲の状況把握をすることをお忘れなく!
助手席側のミラーがポイント
バック駐車が苦手な人って割といらっしゃいますね。
女性とか高齢者の方に特に多い気がします。
そういった方に伺うと、決まって「途中でクルマがどっちを向いているかわからなくなって、気づいたらぶつかっている😵」と言われます。
コレ、原因はカンタン!
ドアを開けて頭出ししていたり、運転席側のミラーしか見ていないからなんです。
立体視とか空間認知能力に長けた人は、自分のクルマを真上から見ているイメージで駐車しますが、苦手な人はそれができません。
そこで強力な助っ人が必要となるわけですが、既に皆さんの愛車には必ず装備されているんです。
それは、ドアミラー。
特に助手席側のミラーがポイント!
立体駐車場や車庫など、これから入れるスペースが決まったら斜め前方に移動してバックする体勢になりますね。
この時、必ずハンドルは真ん中の位置に戻しておきます。←コレ大事!
そして、下がり始めたら左右のミラーを交互に確認して、壁や枠とクルマの間隔を把握します。
どうしても外側の見切りが悪いので、苦手な人は外側のミラーばかり見ていて、壁が近づくと慌ててハンドルを切り過ぎるから内側がぶつかるのです。
必ず左右均等にミラーを見ていれば常に壁との隙間を把握できるので、ぶつかりそうになったら一旦前に出して、進入角度を調整すればいいのです。
クルマの向きを把握する基本は、左右のミラーを見て方向を掴むこと。
枠線がある場所ならボディと線が左右平行になるようハンドルで調整します。
ある程度収まったら、ルームミラーで後方確認しますが、この時も後ろばかり見ているとバンパーの角をぶつけたりします。
左右のドアミラーで柱や突起物、荷物などがないか確認して接触しないよう注意しましょう。
上手く駐車するコツは慌てず、ゆっくり下がること。後ろで順番待ちしていても慌てないことです。
一点に集中せず、左右のドアミラーとルームミラーを順番に見て後ろや横の壁などとクルマの間隔を常に把握すること。
これができれば駐車なんて全然難しくありません。
それでも苦手な人は、一度ミニカーや長方形の箱を用意して、紙に駐車場の枠線を書いて、駐車のイメージトレーニングをしてみてください。
上から見たクルマの動きがイメージできるようになります。
秋はドライブシーズン。出先の駐車場でまごまごしないよう、左右のドアミラーを使って上手に駐車できるよう練習しましょう。
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