衝撃的な出会い
何にこだわっているかというと、それはカタチ。
そう、テールランプのレンズ形状です。
そのテールランプに出会ったのはかれこれ45年ほど前。
日本が ”スーパーカーブーム” に沸いている最中でした。
当時小学校高学年だったkojackもその大きな渦に巻き込まれ(イヤイヤ、自ら率先して飛び込んで)スーパーカーの洗礼を受けたのですが、その中でもあまりの衝撃に今でも忘れられない一台があります。
引用元:Wallpaperbetter https://www.wallpaperbetter.com/ja/search?q=512bb
フェラーリ512BB
1970年代スーパーカーの頂点を極めたクルマ。
こういったクルマに関する知識をほとんど持ち合わせていなかった小学生にとって何が衝撃って、それはボディデザイン。
視覚的衝撃というのは嗅覚や聴覚のそれより数段強く心に刻まれることを十数年経って再認識するほど、ひとたびも忘れたことがない一台、そしてデザインです。
この赤と黒の挑戦的なカラーリング、ウェッジシェイプのフロントデザインには見たこともないリトラクタブルヘッドライト、そして、2連丸形テールランプのシンプルかつ機能美溢れるデザイン…
”世界にはこんなに美しくて力強いクルマがあるのか…”
と、ただただ写真を食い入るように見つめる毎日でしたね。
初めて知った存在
この時、初めてイタリアに『Ferrari』という自動車メーカーがあり、素晴らしいスーパーカーを世に送り出していることを知りました。
そして、少ない情報をかき集め調べを進めていくうちに、どうやらこのデザインは『ピニンファリーナ』という会社が描いていて、フェラーリのアイデンティティとして丸形テールランプを採用していることに気づきます。
それからは、512BBから過去に遡って数々の名車と出会うのですが、確かにそれらマスターピースに共通するのは丸形テールランプ。
引用元:Octane
時に一個であったり、3連の時代もありましたが、現代まで受け継がれる伝統ともいえる丸形の形状は変わりません。
もちろん中には変則的に四角形や最近では六角形のようなものも存在しますが、やはり丸形テールランプはフェラーリの代名詞といっても過言ではないでしょう。
丸型へのこだわり
別に丸でも四角でもクルマの性能には影響ないとは思うのですが、衝撃的な原体験を忘れられなかったのでしょう。
”フェラーリを買う” と心に決めた日から、もし買うのなら丸形テールランプのモデル、しかもリトラクタブルヘッドライトのウェッジの効いたデザインのフェラーリが欲しいと考えるようになりました。 えっ⁈512BBが欲しかったんじゃないの?🙄
当時の価格でも10,000,000円以上、しかもあの時代では珍しかったイタリア車。
子供心にもかなりハードルが高いことだけは理解していましたが、
”夢だけは持ち続けよう、そうすればいつか叶う”
と、なぜかひとり納得。 何の根拠もない自信はこの頃からだったか…😅
そして、20年余りの時が過ぎ、偶然にもフェラーリを手に入れられる機会が訪れます。
この時からハッキリと意識していたのは、やっぱり ”丸形テールランプのモデルにしよう” ということ。
以来、所有した4台のフェラーリは全て丸形テールランプ。
今、ガレージに収まっているクルマを眺めながら、これからも夢だけは持ち続けよう、と心静かに想うのでした。
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