値上がりが止まらない
新車の価格はメーカーが決めるので、同じクルマならどこで買っても基本的には同じ価格ですが、中古車というのは、そのクルマの需給バランスや経済情勢、プレミアム度などの条件によって常に価格が変動します。
しかしここ数年、つまりコロナ禍で世の中が混乱し始めてからというもの、中古車価格は高騰の一途を辿っています。
全ての車種、モデルが高騰しているかどうかはわかりませんが、少なくとも人気車種や高級スポーツカーと呼ばれる類のクルマは間違いなく高騰しています。
いや、高騰どころのハナシじゃない。
急騰、爆騰(という言葉があるかどうか知りませんが😅)といった感じ。
要因はいくつか考えられます。
・コロナ禍で家計の出費が抑制され、高級耐久消費財への投資額が増加したこと
・コロナ禍で半導体の供給が世界的に逼迫し、新車のデリバリーが大幅に遅延していること
・コロナ禍でパーソナル空間である自家用車の需要が急増したこと
こうして、中古車価格の値上がりが止まらなくなったワケです。
いずれにしても、この状況は間違いなくコロナ禍の弊害といえるでしょう。
驚愕のプライス
中でも人気の高いSUV(スポーツ用多目的車)、トヨタランドクルーザーやレクサスLX、RXといったタイプのクルマが異常な高騰を見せています。
引用元:Response https://response.jp/article/2021/08/02/348269.html
新車で510~800万円のランドクルーザー300が、中古車で1,500~2,000万円くらい、ランドクルーザープラドでも、新車が370~450万円が、中古車では600~650万円といった具合。
海外需要も高い車種だけに、中東を中心に値が吊り上げられているのでしょう。
一方、高級スポーツカーといわれる市場でも高騰の波が押し寄せています。
特に、新車が販売されてから20年以上経過したような古いモデル、ネオクラシックなどと呼ばれることもあります、がターゲットとなっていて、一例をあげると、フェラーリF355ベルリネッタ(6MT)などは新車価格の倍近いプライスがつけられているものも…😱
人気のモデルでは、平均しても新車価格の50%増しくらいにはなろうかという高騰ぶり。
ただでさえ手の届かないクルマがさらに雲の上に…😩
この先はどうなる⁈
冒頭にも書いたとおり、中古車価格は市場が決めるのでどうすることもできませんが、心配なのはコロナ禍が一向に収まらないこと。
収まるどころか、第7波だの第8波だのと過去最悪の感染爆発を引き起こしている状況下では、当分中古車価格が落ち着くこともなさそうです。
ろくな感染対策も取らず旅行やレジャーを解禁すれば、さらにSUVなどの需要を煽り、異常を通り越した価格高騰となることは必至。
まさかこれが政府の経済対策、景気浮揚策ではないでしょうが、コロナ禍が収束しないまま中古車価格の異常高騰といった状況を看過すれば、次第に相場が固定化され、新車を購入できないネオクラシックなどは異常な価格がデフォルトとなる可能性すらあります。
一日も早くコロナ禍が収束して、中古車市場が平常に戻ることを切に願っています。
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