右直事故とは
最近よく目にするニュースです。
25日午後10時すぎ、松山市北条辻の国道196号線の交差点で右折中の軽ワゴン車が対向車線を直進してきたバイクと衝突しました。
この事故でバイクを運転していた松山市堀江町の会社員・越智悠樹さん(18)が市内の病院に搬送されましたが、胸などを強く打っていて間もなく死亡しました。
警察は軽ワゴン車を運転していた会社役員の男性(29)に話を聴くなどして、詳しい事故の状況などを調べています。
引用元:バイクの18歳男性死亡 右折の軽ワゴン車と衝突 松山市の国道196号線交差点【愛媛】(テレビ愛媛) - Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f644507f3657ac718445bc6f3d0dfe7698b9e428
右直事故とは、右折しようとするクルマと直進してくるクルマやバイクとの衝突事故を指します。
典型的なパターンは、上述のように右折のクルマと直進のバイクが衝突するもの。
原因は様々考えられますが、総じて言えるのは、お互いに相手の距離感を見誤っていること。
いわゆる "だろう運転" による事故でしょう。
右折するクルマは、"バイクは止まるだろう" とか "まだ来ないだろう" と判断して動き出します。
直進するバイクは、"こっちが優先だからクルマは待つだろう" とか "赤信号になる前に通過できるだろう" と加速します。
その結果、衝突するわけです。
なぜ、そう考えるのか?
まずクルマの視点から考えると、バイクは正面から見ると前面投影面積が小さく、測距が難しい乗り物です。
いわゆる "目の錯覚" を起こしやすい乗り物といえるでしょう。
"まだ大丈夫" と思って右折を始めたら、あっという間にぶつかるということも。
また、バイクはクルマの死角に入りやすく、直進車をやり過ごしたからと右折すると、直進車の陰からバイクが飛び出してくることもあります。
一方、バイクの視点で考えると、他のクルマと同じ速度で進行しているのだから、対向車は当然こちらの存在を認識しているだろうと…
こんなに大きな乗り物が走っているのだから見えないはずはないと考えるのでしょう。
また、バイクは自由度が高いので、車線のあちこちに位置を変えることができます。
この時、自分が他車の死角に入っているという認識がないことも事故の誘因となるのです。
そして、バイク乗りの方の意見を聞くと、多くの方が直進優先と言われます。
当然ですよね。
道路交通法にも規定されていますので間違いありません。
しかし、ここが落とし穴なのだと思うのです。
優先意識が高いとどうしても自分に都合良く物事を考えてしまう。
例えば、信号が黄色でも ”こちらが優先だ!” と考え、ギリギリのタイミングで加速して交差点を通過するバイクをよく見ます。
でも、実際には間に合っておらず、赤信号を無視する形で通過しています。
これに右折待ちのクルマが前述のように、”赤信号になるので止まるだろう”、と右折を始めると…
こうして、右直事故が発生するのです。
事故を抑止するには
これは難しい問題です。
直進優先は間違いないので、まずは右折車が余裕を持って安全確認のうえ右折を始めること。
ノロノロ右折しろと言っているわけではありません。
右折待ちの間に漫然と待っているのではなく、周囲の状況を具に確認しておいて、いざ右折という時には最終確認するくらいにしておけば余裕が生まれるという意味です。
また、直進車も自分が優先と考え過ぎないこと。
事故を予見する力を高めて、"だろう運転"ではなく"かもしれない運転"を心掛けましょう。
優先意識が高いと、どうしても相手が悪いと考えたり、自分に都合良く考えがち。
クルマとバイクの右直事故が発生すれば、どうしてもバイクの方が被害を受けやすくなります。
直進優先と思っていても、死んでしまったら元も子もありません。
イライラしても減速して右折車をやり過ごせば、怪我することもなく無事に家に帰れます。
何より大切なことは、
お互いに交差点には無理に進入しないこと
です。
黄色信号になったら止まる。
青信号でも対向車が怪しい動きをしたら減速する。
まず自分を守ることが一番大事
当たり前のことを言っているようですが、これができていないから毎日のように右直事故があちこちで発生しているのだと思います。
基本に立ち返り、当たり前のことをすれば事故は減ります。
くれぐれも無理は禁物ですよ。
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