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右直事故 〜なぜ起こる?〜

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右直事故とは

最近よく目にするニュースです。

25日午後10時すぎ、松山市北条辻の国道196号線の交差点で右折中の軽ワゴン車が対向車線を直進してきたバイクと衝突しました。
この事故でバイクを運転していた松山市堀江町の会社員・越智悠樹さん(18)が市内の病院に搬送されましたが、胸などを強く打っていて間もなく死亡しました。
警察は軽ワゴン車を運転していた会社役員の男性(29)に話を聴くなどして、詳しい事故の状況などを調べています。
引用元:バイクの18歳男性死亡 右折の軽ワゴン車と衝突 松山市の国道196号線交差点【愛媛】(テレビ愛媛) - Yahoo!ニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/f644507f3657ac718445bc6f3d0dfe7698b9e428

右直事故とは、右折しようとするクルマと直進してくるクルマやバイクとの衝突事故を指します。

典型的なパターンは、上述のように右折のクルマと直進のバイクが衝突するもの。

原因は様々考えられますが、総じて言えるのは、お互いに相手の距離感を見誤っていること。

いわゆる "だろう運転" による事故でしょう。

右折するクルマは、"バイクは止まるだろう" とか "まだ来ないだろう" と判断して動き出します。

直進するバイクは、"こっちが優先だからクルマは待つだろう" とか "赤信号になる前に通過できるだろう" と加速します。

その結果、衝突するわけです。

なぜ、そう考えるのか?

まずクルマの視点から考えると、バイクは正面から見ると前面投影面積が小さく、測距が難しい乗り物です。

いわゆる "目の錯覚" を起こしやすい乗り物といえるでしょう。

"まだ大丈夫" と思って右折を始めたら、あっという間にぶつかるということも。

また、バイクはクルマの死角に入りやすく、直進車をやり過ごしたからと右折すると、直進車の陰からバイクが飛び出してくることもあります。
 

一方、バイクの視点で考えると、他のクルマと同じ速度で進行しているのだから、対向車は当然こちらの存在を認識しているだろうと…

こんなに大きな乗り物が走っているのだから見えないはずはないと考えるのでしょう。

また、バイクは自由度が高いので、車線のあちこちに位置を変えることができます。
この時、自分が他車の死角に入っているという認識がないことも事故の誘因となるのです。

そして、バイク乗りの方の意見を聞くと、多くの方が直進優先と言われます。
当然ですよね。
道路交通法にも規定されていますので間違いありません。

しかし、ここが落とし穴なのだと思うのです。

優先意識が高いとどうしても自分に都合良く物事を考えてしまう。

例えば、信号が黄色でも ”こちらが優先だ!” と考え、ギリギリのタイミングで加速して交差点を通過するバイクをよく見ます。

でも、実際には間に合っておらず、赤信号を無視する形で通過しています。

これに右折待ちのクルマが前述のように、”赤信号になるので止まるだろう”、と右折を始めると…

こうして、右直事故が発生するのです。

事故を抑止するには

これは難しい問題です。

直進優先は間違いないので、まずは右折車が余裕を持って安全確認のうえ右折を始めること。

ノロノロ右折しろと言っているわけではありません。

右折待ちの間に漫然と待っているのではなく、周囲の状況を具に確認しておいて、いざ右折という時には最終確認するくらいにしておけば余裕が生まれるという意味です。
 

また、直進車も自分が優先と考え過ぎないこと。

事故を予見する力を高めて、"だろう運転"ではなく"かもしれない運転"を心掛けましょう。

優先意識が高いと、どうしても相手が悪いと考えたり、自分に都合良く考えがち。

クルマとバイクの右直事故が発生すれば、どうしてもバイクの方が被害を受けやすくなります。
直進優先と思っていても、死んでしまったら元も子もありません。

イライラしても減速して右折車をやり過ごせば、怪我することもなく無事に家に帰れます。

何より大切なことは、
お互いに交差点には無理に進入しないこと
です。

黄色信号になったら止まる。
青信号でも対向車が怪しい動きをしたら減速する。

まず自分を守ることが一番大事

当たり前のことを言っているようですが、これができていないから毎日のように右直事故があちこちで発生しているのだと思います。

基本に立ち返り、当たり前のことをすれば事故は減ります。

くれぐれも無理は禁物ですよ。

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クルマのなんでもランキング👑 ~事故原因と内訳~

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事故を防ぐために

今回は、交通事故の原因や事故の内訳を調べてみました。

誰でも起こしたくない交通事故。
その原因を知ることで、少しでも事故を抑制できたら、という思いでまとめてみました。

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事故は様々な要因で発生するものですが、1件ずつ分析すると浮かび上がってくる原因が集約されます。

事故原因ワースト5

早速ですが、様々な事故のうち、その引き金となる原因のランキングを見てみましょう。

1位 安全不確認   30.7%
2位 脇見運転    15.6%
3位 動静不注視   11.3%
4位 漫然運転   8.6%
5位 運転操作不適 6.6%

出典:警視庁「平成29年交通事故の発生状況」

1位は、「安全不確認」でした。
典型的な例は、一時停止してもきちんと左右確認せず飛び出して衝突、といった事故。
生活道路でよく見かける脇道から飛び出してくる運転ですね。

3位の「動静不注視」とは、例えば、横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるにもかかわらず ”止まってくれるだろう” と判断するなど、相手の動きへの注視が足りなかった場合です。
 

また、事故発生時の状況で最も多いのが、「一定速度での直進時」という統計も!

これは1位や4位の原因とも関連しますが、集中力を欠いた運転や ”サイドシートにあるバッグから荷物を取り出して…” といった安全運転義務違反を起こしやすい状況ということかもしれません。

事故類型別交通事故発生件数ワースト5

続いては、どのような事故が多く発生しているのか、という視点で検証します。

1位 追突      34.7%
2位 出会い頭衝突  24.8%
3位 右・左折時衝突 12.6%
4位 横断中       6.4%
5位 人対車両その他   4.9%

出典:内閣府「平成30年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況」

ここでは、事故発生の状況を類型化してみました。
上位を見ると、先述の事故原因との相関がハッキリわかりますね。

まさに安全不確認、脇見運転、動静不注視など、これらを原因とする安全運転義務違反による事故といえます。

走り慣れた道路では自然と漫然運転や "だろう運転" になりやすく、追突や出会い頭に衝突するのでしょう。

事故類型別交通死亡事故発生件数ワースト5

最後は、死亡事故となったケースでの事故状況についてです。

1位 正面衝突等   30.5%
2位 横断中     24.0%
3位 出会い頭衝突  11.9%
4位 人対車両その他 10.4%
5位 右・左折時衝突   6.8%

出典:内閣府「平成30年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況」

これは当然の結果といえるでしょう。
以前、お話しした事故の衝撃度を見れば一目瞭然です。正面からぶつかった場合は、考えられないくらいの衝撃です。

また、2位の「横断中」については、当ブログでも何度か触れましたが、歩行者側の交通違反が原因となっている場合が増えています。


とにかく、自分がはねられて死んでしまったら、歩行者優先もなにもありません。

これだけクルマが増え、電動キックボードのような乗り物も認可されるなどモータリゼーションが多様化している現代。

まずは、歩行者も交通ルールを学び、遵守して身の安全を確保することが最優先です。


いかがでしたか?
今回は、コワい交通事故の原因などを探ってみました。

事故はできれば防ぎたいものです。
少しでも事故抑止の参考になれば幸いです😌

次回はどんなランキングになるか。
お楽しみに~👋

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オートマとひと言で言うけれど… ~ATの種類とその特徴~

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オートマとは

あなたの愛車は『オートマ』ですか?
そもそも『オートマ』って何ですか?

『オートマ』とは、オートマティック・トランスミッション(AT)の略称です。

クルマは、エンジンで作られた力を駆動力に変換する装置と速度を制御する装置でタイヤを回して走る乗り物。

この ”速度を制御する装置” を『変速機(トランスミッション)』と呼びますね。


そして変速機は、手動(マニュアル)と自動(オートマティック)、それに半自動(セミオートマティック)という三種類に分かれます。

今回は自動変速機(AT)と半自動変速機(AMT)についてお話ししてみたいと思います。

オートマの仕組み

ATとAMTでは、その構造や仕組みが全く違います。

まず、ATからご説明しますが、このATはさらに二種類に分かれます。

歴史が古く、一般的に普及しているのがトルクコンバーター式AT(トルコンAT)、もう一つが無段変速機CVT)と呼ばれるもの。

トルコンATの仕組みは、2つの扇風機の羽が向かい合わせになったようなトルクコンバーター(トルコン)とギヤセット(遊星ギヤ)から構成されています。

トルコン内部にはATF(オートマティック・トランスミッション・フルード)というオイルが満たされていて、このオイルのねじれる力をギヤセットに伝達してタイヤを駆動します。

引用元:TDK株式会社


CVTの仕組みは、2対のプーリー(滑車)と金属ベルトから構成され、一方のプーリーが開き、もう一方が閉じることで変速されます。
引用元:チューリッヒ保険会社

マニュアル・トランスミッション(MT)では、クラッチを介してエンジンの力を駆動装置に伝達しますが、その代わりにオイルやプーリーによって駆動力に変えるのがATの特徴です。

では、AMTはどのような仕組みなのでしょうか。
実はこのAMTも二種類に分かれます。

一つが、シングルクラッチ式(AMT)、もう一つがデュアルクラッチ式(DCT)。
半自動変速機全体をAMTと呼び、その中にDCTがあるイメージです。

何故そうなるのかというと、基本的な仕組みが同じだから。
簡潔に言うと、基本的な仕組みはMTであり、クラッチ操作を機械的に自動で行うのがAMTの特徴。

そのクラッチが一つか二つかの違いでAMTとDCTに分かれるのです。


引用元:ベストカーweb

近年ヨーロッパ車を中心に普及してきたDCTは、上図のように奇数段と偶数段にギヤを分け、それぞれにクラッチを配する(デュアルクラッチ)ことで、変速時の空白時間を限りなく短縮し、トルコンATの滑らかさとMTのダイレクト感の両立を図っています。

このDCT、メーカーによって「DSG」、「PDK」、「EDC」、「TCT」、「パワーシフト」など名称が様々です。

オートマの進化とこれから

1990年代まで日本車のATは3速や4速が主流でした。
しかし、現在ではヨーロッパ車が牽引役となり多段化が急速に進んでいます。

例えば、イギリスのレンジローバー イヴォークが2014年に9速を、2017年にはレクサスLC500が10速ATをそれぞれ世界初として搭載しています。

この多段化には、一つのギヤが受け持つ速度範囲を狭くしエンジン回転を上げないことで、静粛性や燃費の向上を図るという狙いがあります。

また、従来のATが苦手とした速い変速も、多段化やDCTの登場により、今では0.2秒程度で完了でき、MTをはるかに凌ぐ性能を誇るようになりました。

このように発展、進化し続けているATですが、EVやFCVなどモーター駆動のクルマの普及とともに、その在り方も変わってきそうです。


というのも、モーター駆動車には変速機はありません。

近い将来、ギヤもシフトレバーもない、よりシンプルなマン・マシンインターフェースが生み出されるのかもしれません。

誰もが簡単・安全に運転できるクルマが誕生することを願いつつ、心のどこかで ”やっぱりクルマはシフトチェンジしながら走るのが楽しいんだよなぁ😌“と密かに想うkojackでした。

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アチっ😖 車内はアツアツ 〜日差し対策は万全ですか?〜

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大事なのはUVよりIR対策⁉️

春本番🌸
日中は日差しもだんだんと強くなってきて、長袖では汗ばむ陽気になりました。

この時期、気になるのがUV(紫外線)。
特に、女性はお肌の大敵UVが気になりますよね。

クルマを運転する時も、大きなフロントガラスやフロントドアガラスから差し込むUVの対策には余念がないと思います。

ご存知ですか?🙋

実は、クルマのガラスのほとんどはUVカット加工がなされています。
フロントガラスやフロントドアガラスで99%以上UVがカットされているんですね😉
車種によっては全面UVカットガラスのものもあります。

一方、屋外に停めてあるクルマも燦々と太陽の光を浴びて、車内も結構な温度になっています。

真夏に比べればまだまだですが、それでも数時間駐車していれば車内温度は50℃を超えることも…
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車内温度を急上昇させている原因は、太陽から放たれるIR(赤外線)。

本革シートや金属製シフトノブは思いのほか高温になり、アチっ😖となった経験のある方も多いと思います。

また、小さなお子さんや高齢者の方が熱中症になる危険も…

近年の異常気象で日差しが強くなっているので、これからはUV対策よりIR対策が大事かもしれません。

日差し対策3選

それでは、どうやって強い日差しから人やクルマを守るのか。
ここでは3つの対策をご紹介します。

①サンシェード
表面積が広く傾斜しているフロントガラスは太陽の光が差し込みやすいので、これを全面的に覆い、強い日差しを遮断して車内温度の上昇を抑えます。

また、UVやIRはダッシュボードや内装を劣化(ヒビ割れ、変形など)させるため、その防止にも役立ちます。


UVカット、断熱タイプのサンシェードでも2,000円~5,000円くらいで販売されています。

UVカットフィルム
UVカットガラスを補完する対策として、ガラスにフィルムを貼る方法もあります。

UV100%カット+IR高遮断タイプのものもあり、効果が期待できます。

また、スモークやミラーといった着色フィルムを使うと、防犯、プライバシー保護といった面でも機能を発揮しますね。

施工は個人でも可能ですが、プロに任せた方が安心です。

ハンドルカバー
実は、これがかなり役立つアイテムです。

サンシェードは前方からの日差しを遮断しますが、駐車の向きによっては真横から太陽光が差し込むことがあります。

その時、一番影響を受けるのがハンドル。

特に黒色の本革巻きハンドルだと光を集めやすく蓄熱しやすいので、場合によってはかなり熱くなりハンドルを握れないことも…

こんなトラブル防止にはハンドルをすっぽり覆ってくれるハンドルカバーが有効。


UVカット、断熱タイプのカバーでも1,000円~2,000円くらいで販売されています。

気をつけたい服装

UVの強さは5月と8月では変わらないそう。
IRはこれからどんどん強くなってきます。

それに合わせて(反して⁈)服装はどうしても薄着、半袖、ミニスカートや短パンなど肌を露出しやすくなります。

前述のようにクルマが受けるUVやIRをカットするアイテムはありますが、それでも車内は高温になります。

運転する時は、できれば脚を露出しない服装やアームカバーを着けるなど直接肌が車内に触れない工夫をすると思わぬ被害から自分を守れます。

また、日中、わずかな時間駐車していても想定外の温度になっていることもありますので、いきなり飛び乗るのは止めましょう。

一度シートやハンドルを軽く触ってみて、熱いときはエアコンをかけ車外で2 ~3分待てばかなり温度は下がります。

最後に、当たり前のことですが、車内にお子さんやペットを置き去りにして買い物などしないように!

春の日差しでも熱中症で死亡した例もあります。

くれぐれも日差し対策は万全に😌
事故やケガなく、楽しいカーライフを!

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雨のドライブ ~上手く走るコツは?~

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雨は誰でもイヤ

雨は誰でも嫌なものです。
クリアな視界を確保できないし、滑りやすく止まりにくい。

そんな中でもクルマに乗らなければならない時、どんな気持ちでハンドルを握りますか?

”嫌だなぁ…”
でしょうか。

”怖いかも😰”
ですかね。

クルマの運転ってドライバーの気持ちが挙動に表れるので、心持ちも大切ですよ。

コツはただ一つ

雨の日に上手く運転するコツはただ一つ。

”慌てないこと”

これだけです。

発進する時も、曲がる時も、止まる時も、慌てずゆっくり操作します。
急ハンドルや急ブレーキは必ず事故に結びつきます。

また、雨で周囲が見えにくいので、安全確認はしつこいほど行いましょう!
 

そして、自分が見にくいということは他の人からもこちらが見えにくいということなので、昼間でもヘッドライトを点灯して存在をアピールすることも忘れずに!

それと、”嫌だ”、”怖い” と自己暗示をかけないことです。

日頃の準備が大事

そうはいっても、サイドウィンドウやミラーに水滴がたくさん付いてしまって、何も見えないのでは安全確認のしようもありません。

そうならないために、日頃から洗車をしてクルマをいつもきれいにしておくこと。
そして、視界を確保するため、水を弾くケミカル剤などを施工しておくことが大切です👇


また、雨の日に高速道路を走行する場合、タイヤの空気圧が低いままだとハイドロプレーニング現象といって路面とタイヤの間に水膜ができて、ハンドルもブレーキも全く利かなくなることがあります。月に一度は、晴れた日にでも空気圧を測り、指定空気圧になるよう調整しておきましょう。

これから梅雨時期を迎え、雨中で運転する機会が増えてきます。

雨は、降り始めが一番危険。
なぜなら、道路上に溜まった砂や埃、油分が浮き上がって大変滑りやすくなるからです。

雨が降ってきたら、ブレーキはいつもより早めにゆっくり踏んで、タイヤのグリップを確かめましょう。

また、歩行者の脇を通過する際には、水はねに十分気をつけるなど周囲にも優しい運転を心がけてください。

雨の日に上手く走るコツは、”人にもクルマにも優しく”、それだけです😌

日頃の準備と無理のない運転で、雨の日も楽しいドライブを!

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カタログで見る懐かしの名車 vol.2 ~フェラーリ 360 Modena~

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”Modena”とは

”Modena” とは、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、イタリア・エミリア=ロマーニャ州のモデナ県を指しています。

そして、今現在もフェラーリ社が本社を置くマラネロの地は、ここモデナ県に存するというわけです。

そんなフェラーリの起源を意味するネーミングを与えられた360モデナというクルマは、1999年にF355シリーズの後継モデルとして誕生しました。

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名称の『360』は排気量3,600ccに由来します。

ボディデザインは、カロッツェリアピニンファリーナダビデ・アルカンジェリによるもの。

そのデザインは、308シリーズから始まった直線と曲線の融合によるモダンなラインから一転して、Dino246gtを彷彿とさせるフロントフェンダーの峰やリアフェンダーの稜線など曲線美が強調されたラインで構成されています。

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また、特徴的だったトンネルバックスタイルが廃され、エンジンルームはガラスハッチから覗くことができるようになりました。

大ヒットしたF1マチック

先代モデルであるF355で初めて搭載された6速セミオートマチックトランスミッションである『F1マチック』。

当初、アクチュエーターの制御が上手くいかず評判が悪かったのですが、360モデナでは改良された結果、販売比率もF1マチックが6MTを上回っています。

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時は、F1GPでミハエル・シューマッハが連勝に継ぐ連勝によりワールドチャンピオン連覇を続けている2000年代初頭。

この勢いに乗り、360モデナは史上最高の売上を達成します。
オートマ限定免許でも乗れるフェラーリとして、広く受け入れられました。

固定式ヘッドライトやオールアルミ製のフレームとアルミボディを持つ360モデナは新時代の到来を予感させるもの。

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しかし、このアルミフレームが事故時に致命的な変形を生むなど、後々評価を下げる原因にもなっています。

クラシックとネオの狭間で

F355まで続いたトンネルバックやリトラクタブルヘッドライトといったスーパーカーを象徴するクラシカルなデザインから脱却した360モデナ

その一方、458イタリアから始まるネオフェラーリは、エレクトリックデバイスの進化という面で360モデナとは一線を画します。

今は、新旧フェラーリの狭間で微妙な立場にあるモデルともいえるこのクルマ。

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しかし、エンジン出力400ps/38.0kg·mの優れた動力性能と信頼性の高いブレーキシステムなど、スポーツカーの頂点を極め続けるフェラーリの系譜を受け継いだ360モデナは、非常に扱いやすく街乗りや高速でのドライビングも申し分ありません。


ちなみに、F355シリーズまで存在していた『GTS』グレードは廃止され、ベルリネッタ(クーペ)とスパイダー(オープントップ)の二つのボディタイプが用意されました。

新車価格は、1,758万円~2,026万円。
非常に高価なクルマですが、所有する歓びも格別でしょう。

これからネオクラシックになりつつある360モデナ
今が狙い頃かもしれませんね😉

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《ホンネ試乗記》スバル BRZ ~真面目で素直な好青年~

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BRZってどんなクルマ⁈

株式会社SUBARUより発売されているBRZ
この頃では珍しいFRライトウェイトスポーツです。
記憶にある限りでは、スバル初⁈の本格的スポーツカーであるこのクルマ。(インプレッサなどセダンベースのものを除いて)

トヨタとの共同開発によるプロジェクトによって誕生したBRZは、ご存知のとおりトヨタ86との双生児。

スペックはほぼ同じですが、それぞれのキャラクターに合わせて異なった走りの質や方向性を与えられています。

その心臓部には、新開発となる2.4L 水平対向DOHC4気筒エンジンが鎮座し、235ps/250Nmというハイパワーを絞り出します。


足回りは、フロントにオーソドックスなストラット式、リアにはダブルウィッシュボーン式を備え、軽快かつ路面追従性の高い俊敏な動きを示現。

ディメンションは、全長:4,265mm、全幅:1,775mm、全高:1,310mmと均整の取れたプロポーション

フルモデルチェンジによりフロント及びリアの意匠が変更され、よりシャープで切れ味のあるシェイプに仕上がっています。

ちなみに車名の由来は、「Boxer engine」、「Rear wheel drive」、「Zenith」の頭文字から取られたもので、「究極のFRボクサーマシン」という意味が込められています。

ステディな走り

今回試乗したクルマは、”R” グレードの6AT。

近年のスポーツモデルにしては珍しくDCT(デュアルクラッチ式セミオートマ)ではなく、オーソドックスなトルコン式AT。

その走りはいかに…

走り出しは当然滑らか。
滑り出すといった表現に近いスムーズさを示します。

トルコンは、新開発したエンジンの出力特性に合わせて制御を改良。
各速の繋がりもシーケンシャルで、実際には3500rpm~4500rpmに存在するトルクの谷も感じさせません。


エンジン特性は、スバルの ”真面目さ” が手に取るようにわかるもので、パワーは直線的な立ち上がりでありながら、ピークトルクを3700rpmと比較的低い回転域に抑えたため、乗る者にカドの尖っていないフラットな印象を与えます。

足回りもブレーキもオーソドックスながら、開発意図が明確に伝わってくる設計。
タイヤの動きがステアリングを通して如実に伝わり、切り込んだ時のアクションもいたって素直。

また、ブレーキタッチも絶妙で、初期制動から踏力に合わせて制動力が増すタイプ。
これはショートサーキットで大変コントローラブルだと直感しました。

パーパスが明確だと、こんなにもわかりやすいクルマが開発できるんだなぁ、と実感😌

スポーツカー初心者から上級者まで、乗り手のレベルに合わせる懐の深さを持ち合わせた非常にステディな走りのBRZ

”6MTならさらに面白いのでは🤔” と、また悪い妄想が頭をもたげてきたkojackでした。

積載性はどう?

こういったクルマに積載性を求める方は少ないとは思いますが、一応実用性も備えていることをお伝えしないといけないので…ww

荷室サイズについては、奥行約500mm、幅約1000mm、高さ約300mmといったところでしょうか?

ここでも真面目さが光ったのが、トランクフードダンパー。

アーム式では低い荷室に積んだ荷物を傷つける可能性があるので、ダンパー式を選択したのでしょう。

好感が持てる仕事ぶりですね。

好青年なクルマ

初めてスバル車に乗ってみましたが、BRZはファーストインプレッションから試乗後まで一貫して ”真面目で素直な好青年” といった印象。

本革ステアリングのマテリアルなどは欧州車にひけを取らない上質なもの。

しっかりホールドするシートやペダルとシフトノブの適正なレイアウトなど、明らかに走ることを最優先に設計されたことがグングン伝わってきます。  


それなのに、乗ってみると我の強さのないスムーズな乗り味。
まさに好青年といった感じ。

”もう一度スポーツカーに乗ってみようかな🤔” と考えていらっしゃる方には、是非とも試乗されることをオススメします。

オトナも乗れるスポーツスペシャリティ、スバルBRZ
さりげなく速いこのクルマのステアリングを握ると、静かにトキメキますよ😉

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≪お試しレビュー≫ Shell HELIX ULTRA 5W-40

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商品概要

出光興産株式会社より発売されている「Shell HELIX ULTRA 5W-40」は、4輪車用ガソリン/ディーゼル兼用エンジンオイルです。

◎特徴
このオイルは清浄性に優れていて、高温酸化安定性、せん断安定性においても独自の添加剤配合技術で高い耐久性や耐摩耗性を発揮します。

高出力車、ターボ車などの過酷な運転条件下でも
エンジン内部の保護やスラッジなどの発生を抑制し、エンジン本来の性能を最大限に引き出します。

性能レベル:API SP
粘度:SAE 5W-40

タイプ:100%化学合成油
適用:4輪車用ガソリン/ディーゼルエンジン兼用

使ってみたら…

kojackは、このオイルをF355Bに使用しています。

交換作業はロペライオファクトリーセンターの駒本工場長にお願いしました。
作業風景はコチラからどうぞ👇Shell HELIX ULTRA 5W-40は、F355B指定オイルなのでマッチングは非常に良いですが、ハイパワースポーツカーやターボ車など高性能車全般に相性は良いと思います。
 
F355Bのような高回転型エンジンでも、熱ダレすることなく油圧、油温とも非常に安定しています。

特に、外気温の高い夏でも変わらぬ安定性が魅力のオイル。
始動性も申し分なく、イグニッションキーを捻れば軽く一発で目覚めます。

また、燃費性能も標準的で、F355Bで5.5~6km/Lほど。

トータルバランスに優れたオイルです。

評価

【😄なポイント】
 ・優れた耐久性や耐摩耗性
 ・熱に強く油圧、油温の安定性抜群
 ・高めの粘度だが始動性も優れている
 
【😞なポイント】
 ・価格が同等の他社製品よりお高め
 ・カー用品量販店などで入手しにくい

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電動キックボードはアリかナシか ~道交法改正とその功罪~

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道交法改正

2022年4月19日、こんなニュースがありました。

最高速度20キロ以下の電動キックボードは免許不要になる改正道交法が国会で成立した。
改正道交法では、自転車と同じくらいの大きさで最高速度20キロ以下の電動キックボードは、16歳以上は運転免許がなくても乗ることができる。
一方、16歳未満が乗ったり、提供した業者には懲役6か月以下または10万円以下の罰金が科せられる。
ヘルメットの着用は努力義務となる。電動キックボードの規定は2年以内を目処に施行される。
引用元:【速報】電動キックボード免許不要に 改正道交法が可決・成立 ヘルメットは努力義務(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/35d57e6348bd5db868e44f589f6f86a447ad8911

現行法制度下では、軽車両として原付免許+ナンバープレート+ヘルメット着用で運転が許可されている電動キックボード。
もちろん歩道など走行してはいけません。

改正された道路交通法(道交法)では、16歳以上なら免許不要+ナンバープレート不要+ヘルメットは努力義務、と大幅に緩和されました。

この改正法は2年以内に施行されるとのこと。

現状の課題

この法改正によって、今後、ユーザーが増加するであろう電動キックボードの現状はどうなっているのでしょうか。

実際には、それほど多くの車両が公道を行き来しているようには見受けられません。

ただし、都内などでは次のような課題、問題が散見されるようです。

・ナンバープレートを装着せず、ヘルメットも被らないまま車道をヨロヨロと走行していて、クルマからすると転倒して接触される可能性が大きいので危険に感じる

・歩道を走行していて、歩行者としては大変迷惑

・20km/h以上のスピードで横断歩道を斜めに渡る者がいて、はねられたら大怪我する

といった意見がネットには寄せられています。

先日のニュースでも、「横浜市で、電動キックボードを無免許で運転した会社員が検挙、書類送検された」という報道もあり、どうも道交法違反状態で運転している者が出没しているようですね。
 

一方、ユーザーの意見も興味深いものがあります。

「都内では、駐車場の心配があるクルマより簡単・便利に移動できるので重宝している。ただし、違法なのは承知でナンバーも付けていないし、ヘルメットも被らない。」

道交法は承知しているんですね。
そのうえで違反運転を繰り返している…

別の意見では、

「ちょっとだけなら歩道を走った方が安全。」

つまり、車道を走ることは危険ということも認識しているわけですね。

ユーザー目線からすると、小さくて簡素な造りの乗り物なので、サンダル感覚で乗ってしまうのでしょう。

しかし、前述のような乗り方はれっきとした道交法違反。
処罰対象です。

ここでの一番の問題は、ユーザーが法律の内容を理解していながら、違反が常態化していること。

つまり、確信犯であるということです。

共生に向けて

こういったダイバーシティモータリゼーションが受け入れていくことは、新しい技術の創造や産業の創出といった観点では大変重要なことであります。

しかし、前章で記したように運行実態を見る限り、”人とクルマの共生” という観点では大変問題が多いともいえます。

業務や移動の迅速化が求められる現代では、殊、首都圏や近畿圏において、クルマは最早その意義を失いつつあります。

今回の法改正も、このようなモータリゼーションの実態に即した改正であるという一面を持っているのかもしれません。

そういった意味で、電動キックボードは、シティコミューターとしてアリだと思います。
 

ただし、これを広く普及させるには、交通モラル教育の啓発などといった悠長なハナシではなく、施行までの間、現行法下での取締りを徹底し、ユーザーに利便性と相反する危険性を叩きこむ必要があると考えます。

法緩和によって無秩序な運転が横行することは十分予見できる電動キックボード。

今から手を打っておかないと、死亡事故や人身事故が多発して、社会を混乱に陥れる可能性を孕んでいます。

警察を中心に、早急に対処をお願いしたい課題です。

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SCUDERIAな想い出 ~我が愛しの328GTB~

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フライング気味の登場

”scuderia”(スクーデリア)とは、厩舎を意味するイタリア語。
フェラーリのレーシングチームは、創成期から ”SCUDERIA Ferrari” と命名され、Tifosi(ティフォシ)と呼ばれる熱狂的フェラーリファンの間でも深く浸透しています。

この ”scuderia” という単語をタイトルにした雑誌があります。
株式会社ネコ・パブリッシングから発行されている『SCUDERIA』がそれです。

真ん中の本が『SCUDERIA』ですね。

こんなネーミングの本ですから、お察しのとおりコンテンツは巻頭から巻末、果ては広告までフェラーリ一色😅

普通の人は見向きもしませんww

でも、オーナーやファンにとってはこんな夢のような雑誌はありません。
その『SCUDERIA No.24 328GTB/GTS』にkojackの愛車が紹介されています。

これですね👆
1988年式 フェラーリ328GTB(スイス仕様)

正確には、売買契約直前に取材されたもので名義は販売店のもの。
ちょっとフライング気味に登場した感じですが、車体番号が一致しているので間違いなくkojackの愛車です。


この後、何度か雑誌に載せていただく機会がありましたが、これほどまでに特集されたのはこの一回だけ。

それも、憧れの『SCUDERIA』に掲載されたのは、とても大切な想い出です😌

身に余る光栄

この号は、仕向地別の仕様解説や整備ポイント、また、オーナーズボイスなど、328GTB/GTSのバイブル的な内容となっています。

その中で、まずスイス仕様の解説で登場します。328GTB/GTSは、イタリア、ドイツ、フランスを中心としたヨーロッパ仕様、右ハンドルのイギリス仕様、日本仕様、アメリカ仕様及びスイス仕様と仕向地別に仕様が異なっています。

通常はヨーロッパ仕様が中心で、一番非力なスイス仕様はオマケ扱いがほとんどなのですが、何故かこの時はトップバッターとして見開き2ページで紹介されています。

ナント、光栄なことでしょう😄
このクルマを選んで良かったです。

後々役立つことに…

仕向地別解説の後は、整備ポイントをメカニックの方が解説する特集ですが、ここでも愛車がサンプルとして採用されました。

堂々、見開き6ページの特集。
もちろん、暗記するほど何度も読み返しました。

この特集に採用されたことで、愛車の状態や整備計画、走行時の注意点などいろいろな情報をタダで手に入れられたことは、この後のフェラーリライフに大いに役立ちました。

普通なら整備工場に預けて、まるまる一台隈なく分解点検作業を依頼したら数万円から数十万円の費用がかかるところ、詳細な写真付きで解説していただいたので何の不安もなく乗り出せました。

ラッキー、らっきー😜
 

初めてのフェラーリがこのような幸運に恵まれて、楽しいフェラーリライフが始まったわけですが、このクルマを手にしたことでいろいろな方々との出会いがありました。



これこそが自分の人生にとって一番の宝物です💎

そして、
これからも、この宝物を大切にしてクルマ道に精進してまいります。

今後とも、『kojack-ferrariのクルマ道』をどうぞよろしくお願いいたします🙇

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