kojack-ferrariのクルマ道

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この辺でおさらいしましょう ~EVの呼称とその機構とは~

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まずはリマインド

2030年代には全世界で販売禁止になるガソリン/ディーゼル車に代わり、モータリゼーションの主役になる『EV』
今回は、近い将来我々の相棒になる『EV』について、おさらいをしてみましょう。

『EV』とは、『Electric Vehicle』(電気自動車)の略称で、いわば電気を使って走るクルマの総称と言ってよいでしょう。
つまり動力源がエンジンではなく、モーターで走るクルマとお考えください。


そして、そのモーターを動かす電気の発電(供給)方法がいくつもあって、その方法により各メーカーで独自の呼称を授けているのです。

基本形から

【BEV】
国産車の『EV』で考えると、いち早くこれに取り組み、普及型市販車として展開したのが日産。
2010年、『LEAF』を発売しました。
このクルマは完全な電気自動車で、車体下部に駆動用バッテリーを搭載し、これを充電することで動力源であるモーターに電気を供給する構造。
これを『BEV』(Battery Electric Vehicle)と呼びます。

『BEV』は構造がシンプルですが、搭載される駆動用バッテリーにその全てを依存するため、ガソリン車同等の航続距離を確保するには大容量のバッテリーが必要とされます。
しかし、容量が大きくなるとバッテリー本体の重量増や充電時間が長時間化するなどの弊害が発生するため、小型化や充電効率の向上などの技術革新が求められています。

【PHEV・PHV】
トヨタ・プリウスに代表される、ひと昔前主流だった『EV』のひとつに『PHEV』(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)や『PHV』(Plug-in Hybrid Vehicle)があります。

引用元:Response https://response.jp/article/img/2023/04/27/370428/1881130.html

これは、モーターとエンジンを搭載し、モーターだけ(エンジンだけ)でなく、エンジン+モーターでも走ることができるハイブリッド車に搭載される駆動用バッテリーに、外部から電力を供給する(充電する)仕組みを加えたもの。

ガソリンで発電するだけでなく外部からバッテリーに直接充電可能にすることで、燃料消費量を減らす(=より燃費が稼げる)ことが可能です。
ただし、動力源としてガソリンエンジンを使用するため、BEVに比べ走行時の環境負荷が大きいことが欠点。

これからのEV

e:HEV
ホンダが採用しているEV車のネーミングである『e:HEV』、「イー・エイチ・イー・ブイ」と読みます。
電動の部分をより強調するために「e:」を用い、さらにハイブリッド車(Hybrid Electric Vehicle)を表す「HEV」組み合わせたもの。

その機構は、駆動用と発電用という2種類のモーターを合体させ搭載、高効率なガソリンエンジンと組み合わせることで、走行状況によって自動で駆動力を振り分けるハイブリッドシステムです。
市街地などでは駆動用モーターをメインに使用し「EVモード」での走行。
一方で加速が必要な場面ではガソリンエンジンも稼働。
このエンジンと直結されているのが発電用モーターで、エンジンの出力を利用して発電。
走行用モーターに電力を供給するだけでなく、バッテリーへの充電もします。

モーターとエンジンの良いとこどりで将来的には主流となる技術ですが、機構が複雑で車重増や故障の原因となる点がデメリット。

e-POWER
日産が2016年に実用化したのが、『e-POWER
引用元:日産自動車 https://www2.nissan.co.jp/BRAND/EPOWER/

現在では、様々な車種に搭載されるシステムです。
e-POWER』は、エンジンで発電した電力を駆動用バッテリーに供給し、その電力でモーターを駆動させて走らせるシステムです。
つまり、走行はモーターの出力に依存し、加速感や乗ったフィーリングはBEVに近い感覚。

エンジンは発電用に割り切っているため常に最適な回転数で効率よく発電。
速度や走行環境でも燃費に影響することはあまりないため、環境負荷も小さいのが特徴です。



いかがでしたか?
各車の違いを比較してみるとどれも一長一短ありますが、充電インフラの普及状況や充電時間、環境負荷などを総合的に勘案すると、今のところ現実解としては日産の『e-POWER』が最有力と感じます。

これから先、どんなクルマがパートナーとなるのか、また、どのような技術が登場するのか楽しみでありますが、ガソリンエンジンの良さも忘れることなく豊かなカーライフを謳歌していきたいと思うのであります。

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