kojack-ferrariのクルマ道

~クルマをこよなく愛する人へ~                      ※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

FCVってナニ? 〜いまさら聞けないクルマのハナシ〜

f:id:kojack-ferrari:20220315085612j:plain

FCV?🤔

もうすぐガソリン/ディーゼルエンジンを搭載した新車販売が禁止になる日が来ます。

これは世界的な動きで、地球温暖化の抑制や化石燃料枯渇など様々な問題を解決するための方策。
各国とも2030年頃を目標に規制を始めようとしています。

ガソリン車に代わるものとして考えられるのが、「HV(Hybrid Vehicle)」「EV(Electric Vehicle)」「PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)」そして、「FCV(Fuel Cell Vehicle)」といったクルマ。

クルマ好きな方にとっては、もうおなじみのクルマたちなのでスラスラと説明できると思うのですが…

ハイブリッド車とか電気自動車ってよく聞くけど、さて🤔、「FCV」ってなんだっけ?

「FCV」とは「燃料電池自動車」のこと。

燃料電池は水素と酸素の化学反応から電力を取り出す発電機構で、これで得られた電力をモーターへと送り、動力として使用するのがFCVです。

エンジンを使用しないので二酸化炭素の排出量はゼロ、出てくるのは水だけというゼロエミッションビークルというワケ。

燃料電池の原理

なんとなく分かったような気がしますが、もうちょっと詳しくお知りになりたい方へ、その原理をご説明しましょう!

電解質を溶かした水に電流を流すと、酸素と水素に分解することができます。
燃料電池は、この働きの逆のしくみです。
引用元:Spaceship Earth https://spaceshipearth.jp/fcv/

水素と酸素を化学反応させて水にする段階で電気のエネルギーを発生させます。
乾電池などと違い、電気をためておくのではなく、化学反応による発電装置なのです。

この化学反応で発生するのは水蒸気だけなので、環境負荷がゼロというわけ。

デメリットはないの?

環境負荷ゼロとか聞くとすごく良さそうだけど、デメリットはないのでしょうか?

FCVのメリット/デメリットはこのようになります。

FCVのメリット

①エネルギー効率が高い
 自家発電で直接電力を得られるため、他のエコカーより高効率
②走行中、二酸化炭素を排出しない
 環境負荷がゼロ
③静音性が高い
 化学反応で電気を作り、モーター駆動なので静か
④燃料供給に時間を要しない
 EV(BEV)のように充電時間がかからない
⑤航続距離が長い
 EV(BEV)に比べ長距離走行できる

EVに比べてもエコで使い勝手も良さそう!
もしや夢のクルマ⁈

FCVのデメリット

水素ステーションが少ない
 FCVが普及していないため、インフラ整備がまだまだ
②ガソリン車より航続距離が短い
 現段階では、ガソリン車ほどの航続距離は走れない
③水素製造過程で二酸化炭素を排出する
 走行中は環境負荷ゼロだが、水素製造過程では二酸化炭素が排出されるため、その抑制が課題となっている

①、②は普及してくれば解決できると思いますが、問題は③。
いくら走行中環境負荷ゼロでも、燃料を製造する過程で二酸化炭素が大量に排出されたのでは意味がありません。

これはEV(BEV)にも言えることで、電気を作る過程でも同様の問題を抱えていて、必ずしもEVやFCVが環境に優しいとは言い切れません。


いかがでしたか?
”究極のエコカー” と呼ばれるFCVですが、実は課題は山積しています。
販売台数が少ないため車両価格も高額で、あと10年ほどで本当にガソリン車の代替手段となり得るのか、国をはじめとする今後の取り組みが注目されます。

"こういうブログ興味あるなぁ"、という方は是非「読者」登録をお願いします。
よろしくお願いします。


お読みいただいたついでに
👇をクリックいただけると嬉しいです😄

にほんブログ村 車ブログへ
にほんブログ村