kojack-ferrariのクルマ道

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ブレーキオイルの話 ~知らないとコワいその特性~

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ブレーキにオイル⁈

ブレーキオイルって何でしょう?
なんだかブレーキにオイルって止まらなくなりそう😨

そんなことはありませんよ😉

ブレーキオイルは別名ブレーキフルードといって、ブレーキ専用油脂のこと。

今、世の中にあるクルマのほとんどは「油圧式ブレーキ」といって、ブレーキペダルを踏むとブレーキオイルが油圧に変換され、ブレーキキャリパー内のピストンを押し出してブレーキを利かせる仕組みになっています。


引用元:曙ブレーキ工業株式会社

https://www.akebono-brake.com/product_technology/product/automotive/disc/

つまり、ブレーキを正常に作動させるには、このブレーキオイルが重要な役割を担っているということ。

こんな特性ご存知ですか?

普段、何の意識もなく踏んでいるブレーキ。
このブレーキ、1t以上もある鉄の塊であるクルマを止めるために、毎回300℃~500℃もの高熱になるんです。

このように非常に過酷な条件下で使用されるブレーキオイルには、次のような特性やグレードによる違いがあります。

ここで覚えておいていただきたいポイント!

ブレーキオイルは、グリコールという吸湿性が高い成分でできているため、空気中の水分を吸って時間の経過とともに劣化します。

ブレーキオイルが湿気を吸って劣化するとブレーキオイルの沸点が下がり、前述のようにブレーキを踏んで高熱に晒されてオイル内に気泡が発生.。o○

この気泡が緩衝材となって、ブレーキを踏んでも油圧がピストンに伝わらずブレーキが利きにくくなり、このまま放置しておくと、最終的にはブレーキが利かなくなる「べーパーロック現象」という状態に陥ります。

このようなことにならないために、ブレーキオイルは定期的に交換する必要がありますね😉

次にグレードによる違いについてお話しします。

ブレーキオイルには3種類のグレードがあります。
違いは沸点の温度です。

グレード  ドライ沸点  ウェット沸点
DOT3    205℃以上  140℃以上
DOT4    230℃以上  155℃以上
DOT5.1    260℃以上  180℃以上

ご覧のとおり、DOT5.1が一番性能が良いわけですが、通常はDOT3~4で十分。
DOT5.1は超高性能車やサーキット走行向けとお考え下さい。



交換するには

最後に、ブレーキオイルの交換時期や目安について。

基本的には、車検ごと=2年ごとくらいを目安として交換すれば良いでしょう。


エンジンルームにはブレーキオイルを溜めておくリザーバータンクというのがあって、このタンクは大抵半透明な樹脂製なので外側からでも目視できます。

ブレーキオイルは新品だとほぼ無色透明ですが、吸湿して劣化すると徐々に黄ばみ茶色に変色してきます。
こうなるとブレーキの制動力が低下して危険なので交換時期ですね。

また、リザーバータンクには目盛りがありますが、半分以下に減っている場合は継ぎ足すことも可能。

しかし、本来エンジンオイルのように消費するものではないので、減っている場合はブレーキオイル漏れの可能性もあるため交換をオススメします。

交換作業は原則2名で行う必要があるため、できれば整備工場やカー用品店など専門店にお任せしたほうが無難でしょう。


いかがでしたか?

エンジンオイルは定期的に交換する方も多いと思いますが、ブレーキオイルはどうでしょうか?

いつでも踏めば止まると思っていると大変危険!

エンジンオイルだけでなく油脂類は定期的に点検、交換しないと思わぬ故障や事故に繋がります。

洗車したらボンネットを開けてグルっと見回すクセをつけると、愛車の健康状態を把握しやすくなりますよ😊

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