善意のつもりが
今、ツイッターで話題となっているのが、この問題。
「横断歩道では歩行者優先」と道路交通法で定められています。
皆さんは、運転中に歩行者から「お先にどうぞ」と合図されたら、どうしますか？
良かれと思って、道を譲った歩行者の行動が違反につながってしまうケースがあるのです。
■「お先にどうぞ」落とし穴？
都内のどこにでもある信号のない横断歩道。
止まっていた路線バスが動いたため、後に続こうとしますが、右から歩行者が来たため、車は一時停止します。
すると、今度は左から来た歩行者が、先に行くよう車に手を挙げて合図をします。
横断歩道は歩行者優先。
運転手はちゅうちょしますが、道を譲られたので、車を発進させました。
歩行者と運転手が互いを思いやる、一見、何でもないやり取り。
ところが、この後、事態は一転します。
■横断歩道走行したら…「違反」
運転していた男性は、警察に止められます。
運転していた男性：「停車をした所で警官の方が来て、トントンッてことで窓を開けたら、『分かりますか？』とか言ってきたので。私何のことかちょっと分からなかったので、『分かりません』と言ったら、『違反です』って言ってきたんです」
男性は、警察官に「歩行者妨害違反」と告げられました。
運転していた男性：「『私、譲られたので、行ったんですけど』と言ったんですけど。『それも行ったら違反です』って言われた」引用元：【独自】横断歩道トラブル 譲られたのに“交通違反”…「お先にどうぞ」落とし穴？（テレビ朝日系（ANN）） - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/fac43c0b5bc8a3c840794b7a67ce3caed2f461f7
これって、誰しも経験のあるシーンですよね。
信号機のない生活道路の小さな交差点などで、クルマが止まって歩行者を渡らせようとすると、歩行者のおばあちゃんなどが「お先にどうぞ」と手振りしてくれる。
”そう言ってくれるならさっさと行こうか”、と走り出す。
これが落とし穴。
道路交通法（道交法）第38条第1項には次のように規定されています。
「横断歩道等によりその進路の前方を横断し、または横断しようとする歩行者等がある時は、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない」
歩行者が横断歩道を渡っている時はもちろん、渡ろうとしている場合でも一時停止して、渡ろうとするのを妨害してはいけないと書いてあります。
冒頭の一件では、譲ってくれた歩行者より先に通行したことが、この「渡ろうとするのを妨害してはいけない」に抵触したとして、歩行者妨害違反を取られ、検挙されたのです。
歩行者にしたら善意のつもりが、ドライバーを違反に追い込む結果となってしまいました。
絶対優先ではない⁈
しかし、この問題について、警視庁は次のような見解を示しています。
「歩行者に譲られたからといって、違反にならないとは限らない。状況による。ただ、全く歩行者が動いていない時点で譲られたならば、違反にならない可能性もある」
状況によって判断されるということですが…。
「状況次第で、ドライブレコーダーを確認する。そのうえで、違反性がなければ、撤回する場合もある」
引用元：【独自】横断歩道トラブル 譲られたのに“交通違反”…「お先にどうぞ」落とし穴？（テレビ朝日系（ANN）） - Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fac43c0b5bc8a3c840794b7a67ce3caed2f461f7
警察としても、明らかに歩行者が善意で譲ったのであれば、お咎めなしとする場合もあると言っています。
何が何でも歩行者が先に渡らなければ、クルマは通行できないわけではなさそう。
ただし、これも取り締まる現場の警察官の裁量⁈で左右されるようなので、まずはドライブレコーダーを装備して、必ず証拠は残しておくことが得策です。
歩行者も理解して
kojackは、生活道路などの交差点では必ず徐行、一時停止して安全確認をするように努めていますが、やはり「お先にどうぞ」パターンに出くわすことがあります。
歩行者の場合、こちらが手振りで合図すれば先に渡ってくれますが、厄介なのが自転車。
こちらが停止して手振りしても、いったん止まると漕ぎ出すのが大変なのか、「先に行って」と返してくるパターンが多いですね。
それでも先に行かせますが、嫌な顔をされることも…😓
道交法上、自転車横断帯のある交差点以外では、自転車は軽車両なので道路の優先関係で整理すればよく、必ずしも譲らなければならないわけではありませんが、横断歩道のない交差点では、ほとんどの自転車は一時停止もしないし、安全確認も怠っていることが多いので、必ず停止して譲るようにしています。
前述のように、クルマは全くその気がなくても歩行者妨害とされることがありますので、自分が歩行者の時は、ながら歩きなどせず、横断歩道はできるだけ素早く渡りましょう。
また、ドライバーは、横断歩道で歩行者が見えたら一時停止を忘れずに！
改めて、横断歩道の通行ルールについて確認しました。
皆さんも歩行者妨害には十分お気をつけて。
"こういうブログ興味あるなぁ"、という方は是非「読者」登録をお願いします。
よろしくお願いします。
