虜にする魔法
”アバルトマジック”
こんな言葉をお聞きになったことはありませんか?
ほとんどの方はご存知ないでしょうね😉
『アバルト』というのは、創業者であるカルロ・アバルトによって設立された、元々はイタリア・フィアット社のクルマをチューニングしてレースに出場するレースチューナーでした。輝かしい戦績を残したことから、やがてフィアットの専門チューナーとしての地位を確立し、以降70年余りにわたって数々の名車を世に送り出しています。
そのアバルトが作り出すクルマにはどれも ”アバルトマジック” と呼ばれる魔法がかけられていて、そのステアリングを駆る者をみな虜にしてしまう…
魔法の正体
kojackもアバルト500 esse esseと595コンペティツィオーネという2台のアバルトに乗り継いできました。
もちろん、今現在も所有しています。
初めてアバルト500に乗った時、最初の感想は意外にも
”大したことのないクルマだなぁ”
というものでした。
そろそろ試乗を終えようかという時に、担当営業さんが、
「ちょっとこのボタンを押してみてください」
と含み笑いをしながら言うのです。
言われるがままにポチっと押してみたボタンには、「SPORT」の文字。
すると、いきなり勇ましいエキゾーストノートとともにグッと手応えを感じるステアリング、そして、右足に鋭く反応するエンジン…
な、な、な、なんなの?😱
一体何が起きたのさ?
いわゆるドライビングモードが、ノーマルからスポーツへ切り替わっただけのことなのですが、この変化量が凄まじい。
先ほどまでは下手するとちょっとラフなクラッチミートでエンストするほどトルクがスカスカだったエンジンが、なにかが乗り移ったかのようなモリモリパワーに変身し、ポーっとしたおとぼけ顔の目(ヘッドライト)がキーっと三角につり上がったような激しい走りに変貌するのです。
この変わり身の凄さこそアバルトマジックの正体。
ノーマルも決して優しい乗り味ではありませんが、スポーツモードに切り替わった時の獰猛さ、激しさとの落差にみな魅了されるのでしょう。
アバルトファンの間では、これを ”サソリの毒にやられる” といって、一度でもそのステアリングを握ったらイチコロと笑うのです。
アバルトマジックの正体は、その絶妙な味付け=チューニングの妙味。
レースチューンで培った技術で、乗る者の五感をダイレクトに刺激する過激なクルマづくり。
それを優しいオブラートで包み隠して、万人の心を誘惑する。
繊細と過激
静と動
可愛らしさと獰猛さ
まさにこの ”ギャップ萌え” がアバルトマジックといえるでしょう。
アバルトマジックの真意
しかし、これだけがアバルトマジックの魔法の正体ではないことに最近気づきました。
アバルトに乗り始めて4年が過ぎましたが、時々、次に乗るならこんなクルマも面白そうだなとネットの記事を読んだり、試乗したり。
でも、どんなクルマに乗っても、アバルトに乗るとその楽しさ、面白さ、難しさ、いろいろな顔を見せる奥深さに、
”これほど面白いクルマなんてないな、ずーっとこれでいいや”
そんな気持ちになってしまうのです。
つまり、アバルトマジックには、ギャップ萌えの面白さに留まらず、もう他のクルマに目がいかなくなるほど魅了させる魔力があるということ。
これこそが、アバルトマジックの真意なのではないでしょうか。
厄介なクルマに出会ってしまいました。
kojackの愛車遍歴は今の3台で打ち止めになるかもしれません😉
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