イモビライザーとは
もうクルマのキーが無くなって久しいですね。
ウチのクルマはいまだにキーを捻ってエンジンをかける、生きる化石ばかりですが💦
「スマートキー」と呼ばれていて、エンジンをかけるのにキーは要らなくなりました。
ボタン一つで一発始動!これって大変便利ですよね。
でも、ここでひとつ素朴なギモンが…
例えば昔ながらのキーなら ”鍵山” と呼ばれるギザギザが鍵穴にあるピンと一致しないとエンジンがかけられない構造ですが、同じ車種のスマートキーなら他のクルマでもエンジンをかけられちゃうんじゃないの?🤔
なんとなくそんなんことはないとは思うのですが、なぜそれが起こらないのか説明できますか?
それは「イモビライザー」という装置があるからです。
「イモビライザー」とは一種の防犯装置のことで、この鍵はヘッド部分にトランスポンダと呼ばれる小型のICチップが収納されています。
チップに書き込まれているIDコードと、クルマ本体に登録されているIDコードを照合し、一致した場合のみエンジンをかけられる仕組みなのです。
本当に安全?
そのイモビライザー、難しいことは抜きにしてどうやら見えないところでスマートキーとクルマ本体が通信してIDコードの照合をやってくれているから安全そう。
そんな感じの認識で良いとは思うのですが、もう少し調べてみると…
このIDコードは暗号化されていて、その組み合わせは数百万通りになり複製することは極めて困難であるため、合鍵や配線直結の手口にも有効なセキュリティシステムだというのが通説でした。
しかし、車種によっては、運転席付近にある整備用のコネクタに差し込むことで車両側のIDコードをリセットできるものも存在しており、これを利用して別のキーのIDコードに照合させることでエンジンの始動を可能にする装置(通称「イモビカッター」)も登場し、十数秒で解錠できるようになってしまいました。
引用元:チューリッヒ保険会社 https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-relay-attack/
また、エンジンコントロールユニットや車両に搭載された元のイモビライザーを外し、別のキーに対応したイモビライザーを取り付ければ始動できたり、最近では「リレーアタック」と呼ばれる手口(スマートキーから発せられる電波を受信し、電波の識別情報をコピーして、それを車の受信機に発信することで不正開錠を行う)など、イモビライザー破りが横行しているのが現状です。
対策は?
ドアを破られてイモビライザーを外されたりするのは、窃盗団が所有者不在のところを狙って犯行に及ぶのである意味防ぎようもありません。
しかし、リレーアタックは対策がいくつかあります。
①節電モード
スマートキーはオン・オフのスイッチがなく、常に微弱な電波を出しています。
そこでスマートキーを「節電モード」にすることがひとつの手です。
「節電モード」にすると、電波を出さなくなりスマートエントリーシステムは使用不能の状態になります。
使用する時は、キーのいずれかのボタンを押せば節電状態は解除されます。
②金属製の缶や電波遮断ポーチ
自宅の玄関近くなど、外に電波が漏れやすいところにスマートキーを置かないようにし、ふたのできる金属性の缶などに入れると、電波を遮ることができます。
また、カー用品店やネットショップで、電波遮断ポーチ、キーケースなどが販売されているので、これを利用するのも有効です。
こういった技術はイタチごっこで、何か開発されれば破られるものですが、少しでも抑止する努力は無駄ではありません。
大切な愛車が盗難被害に遭わないためにも、ご検討くださいね。
"こういうブログ興味あるなぁ"、という方は是非「読者」登録をお願いします。
よろしくお願いします。
お読みいただいたついでに
👇をクリックいただけると嬉しいです😄