※この記事は、2021/12/25に公開した内容をリライトしたものです。
=前回の話=
そして…Ferrariへ
944 turboの頃からクルマ遍歴は目まぐるしくその歴史を重ねていくことになります。
短いものは3ヶ月とか半年で乗り換え、お気に入りは7年以上も所有していたり。
こんな感じだったので、常にクルマは複数台所有していました。
基本2台体制でしたが、3台に増えることも…
kojackはレース観戦とサーキット走行が趣味だったので、30歳を前にして足車にはボルボ 850 estate S2.5を購入し車中泊しながら富士、鈴鹿、もてぎなどあちこちのサーキットでレース観戦。
その一方、趣味のクルマはユーノス ロードスターV-specialでオープンエアを楽しんで…それはウソ😉
フェラーリ 328GTBが買えないストレスから衝動買いで買ったクルマでした。
これはこれでオープンエアも走りも気持ち良くて毎日楽しく遊んだのですが、心の何処かに虚無感というかモヤモヤとした燃えきれない気持ちが燻っていましたね。
そんな時、dino 246gtsに乗る従兄から、「知り合いのクルマ屋さんに328GTBが入庫したんだけど見てみる~⁈」とのお誘いがあり、お金はないけど見るだけ、と出かけていきました。
従兄の家で待っていたのは見紛うことなく本物のフェラーリ 328GTB。
20年以上憧れ続けていた328GTB。
しかも乗らせてくれるというのです🙌
でも、畏れ多くて乗れず、クルマ屋さんの隣でその味を楽しみましたw
欲しい気持ちで爆発しそうな心臓とは別に、もう一人の自分が耳元で囁くのです。
「これはスイス仕様。一番パワーがない仕様だぞ。本当にいいのか?」と。
そして、もう一言、「金無いんだろう?どうやって払うんだよ!」
悩むこと数日。それでも従兄の後押しもあって結局購入することに。
ほぼ全額自動車ローンを組んで、月々10数万の返済に耐えました。
遂に、夢にまで見ていたフェラーリ 328GTBを手に入れたのです👏
ガレージに収まる328GTBを朝に晩に眺めてはポーっとなっていたのを覚えています。
乗るたびにドキドキしながら素早く動くレブカウンターの針を見ては、180度スローのクランクを想像して
”やっぱりフェラーリはレース屋のエンジンだ”
とほくそ笑んでいました。
夢のような時間…まさにこの一言に尽きます。
訪れた悪夢
でも、こんな甘い生活は長くは続かず、突然の別れがやってきます。
それは5月の良く晴れた気持ち良い朝でした。
”バッテリー交換でも…” と整備工場に向かって快調に走っていた時のこと。
側道から一時停止もせず安全確認も全くしない不届き者が、いきなり飛び出してきて328GTBの左側ノーズ部分に衝突してきたのです。
しかも衝突してパニックになった加害者はアクセル全開で突進し、328GTBの左リアを突き抜けフロントを大破して停止。
こちらはスピンしかけカウンターでなんとか凌ぎましたが、それでも違法駐車していたバンに接触し、やっと止まりました。
"悪夢"…でした。
328GTBの左半身は見る影もないほどグチャグチャになり、その衝撃の強さを示すかのようにフロントホイールは割れていました。
誠意のない加害者は最後まで謝罪することもなく、対応は反社のような聞いたことのない保険屋任せで、補償について脅迫紛いの通知を何度も送り付けられるなど本当に辛い思いをしましたね😰
フロントボンネットやリアフェンダー、ホイールなどほとんどのパーツをイタリアから調達する作業となり、修理にかかった時間は1年半余り。
待ちわびた328GTBとの再会の日、第二の悲劇が起こります。
クルマを引き取り、自宅でその仕上がりを確認すると信じられないような稚拙な作業が…
フェンダーパネルの合わせ目はガタガタに歪み、下手な溶接跡があちこちに。
塗装は表面だけまともに仕上げ、リアゲートの合わせ目などは塗装が垂れていたり、欠けていたりと、それは酷いものでした。
これで相手方の保険屋に請求した金額は900万円を遥かに超える大金。
つまり、328GTBを購入した店に修理依頼したにも関わらず、保険金詐欺のようなことに遭ったのです。
この店のオーナーは328GTBを素人紛いの修理で安く仕上げて、保険屋には「フェラーリの修理は高額だ」と吹聴して保険金を騙し取ったのです。
許せません😡
でも、こんなことで泣き寝入りするようなkojackではありませんよ😉
「【整備メモ】F355 berlinetta フロントバンパー塗装修理」でも書いたとおり、アライ鈑金で状態チェックをしてもらい、第三者査定をしてもらった上で購入店と交渉してこちらの希望額で買い取らせました。
本当は一生乗り続けたかったので手放すのは残念でしたが、あれほどオリジナリティを失ってしまうとモチベーションを維持する自信がなくなりました。
こんな顛末で最初のフェラーリである328GTBとはお別れとなってしまいました。
この後もこのクルマのことが心配でずっとトレースし続け、いまでも何処にあるか把握しています。
横浜→東京→大阪→京都→東京と渡り歩いて、最近、新しいオーナーのもとへ嫁いでいきました。
そんなこんなで、これを機に、フェラーリ F355 berlinetta(PA)へと乗り換えることになります。
今回はココまで😉
最終話へ続く…
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