kojack-ferrariのクルマ道

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【整備メモ】595 コンペティツィオーネ エンジンオイル交換

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※この記事は、2021/11/16に公開した内容をリライトしたものです。

595 コンペティツィオーネの使用状況

595 コンペティツィオーネは普段の足として毎日活躍しています🚙

メーカーでは基本的には不要とアナウンスしていますが、始動時には必ずアイドリングを行っています。

使用状況は街乗り、チョイ乗りがほとんどですが、週一程度で軽く走ります。
走行距離は月当たり概ね200~300kmといったところでしょうか。

走り方もノーマルモードで2000~2500rpm程度まで回せば頑張ったくらいで、通常はそれ以下で走ることがほとんどですが、エンジンのことも考えて、たま~にスポーツモードで5000rpmくらいまで踏んでいますw

また、オイル交換の周期ですが、595 コンペティツィオーネに限らず原則6ヶ月に1回の割合で実施しています。
オイルフィルターはオイル交換2回に一度行っています。

どんなオイルを使っているの?

取扱説明書を読むと、「指定規格以外のエンジンオイルを使うとエンジンを損傷するするだけでなく、保証の適用対象外になります。」と断言されています。

エンジン壊れちゃうのかー😱
でも指定オイルは「SELENIA ABARTH 10W-50」なんてABやYHではお目にかかったことのない代物。
 
でも、まさか壊れはしないでしょ⁈
ということで、自分で選んだオイルで交換します。

それで選んだのはコレ👇f:id:kojack-ferrari:20220129155031j:plain
RESPO R TYPE 10W-50
SPグレードの100%化学合成油です。



このオイルは高温域での油膜切れを防ぐ粘弾性オイルといわれるもので、高温での粘度低下を抑制しながらも摩擦抵抗は極めて小さいという相反する特性を実現しているオイルなんだそうです。
 
595コンペティツィオーネは、極端に狭いエンジンルームにターボハウジングまで詰め込んでいるので、エンジンルームが恐ろしく熱くなります🔥

こんなクルマなので、熱害に強いオイルであるRESPO R TYPEはピッタリ。
ちなみにオイルフィルターはABARTH純正を使用していますw

交換作業の実際

交換作業はいつも595 コンペティツィオーネがお世話になっているニッカーズの佐藤メカにお願いしました。

その様子をご覧いただきます。
ここはリフターがないのでガレージジャッキでリフトします。

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クルマをリフトしたら最初の作業はアンダーカバーの取り外しです。

まずは古いオイルを抜き取ります。

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ドボドボとオイルが抜けてきます。
廃油受けを見ると真っ黒なオイルが…😱

もちろん新品のオイルは透き通った黄金色なんですが、半年でこんなにまっ黒くろすけー❓
これにはワケがありますね。

というのも、595のエンジンは直噴なんですね。
直噴(筒内直接噴射)エンジンというのは、燃料をインジェクターを介さず直接シリンダー内に噴射する仕組み。

そのため、燃料がシリンダー内でスワール(渦状)化されにくく不燃焼が起こりカーボンデポジットを発生させやすいのです。

また、チョイ乗りが多い人はエンジンを高回転まで回さないので、このカーボンデポジットが燃やされずシリンダーやバルブに溜まりやすい。

そうなるとエンジン内のお掃除係でもあるエンジンオイルがその汚れをせっせと集めるので、このように真っ黒になってしまうというワケ😉

ご覧のとおりとても汚れていますが、実は潤滑性能はそれほど低下しません。
ただ、汚れが消えることはないので定期的な交換をオススメします。

次が595 コンペティツィオーネにとって重要な作業なんです!


オイルフィルターの位置がクランクケース近くのかなり下側にレイアウトされているため、すんなり取り外すことができません。

さらに、このように隙間なく各パーツがレイアウトされているため、手を入れるスペースもないのです。

そこで、サクションパイプなどのパイプ類を次々と外していくわけですが、ホースバンドが ”クリックR” というタイプのため、写真のような専用工具が必要となります💦

これが595 コンペティツィオーネのオイル交換における最大の難関。

佐藤メカはこれまで数えきれないほど595のオイル交換を経験されていますが、手慣れた佐藤メカでも15~20分ほど時間を要します。


準備が整ったところでオイルフィルターを抜き取ります。

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ここでもう一つのポイント!

オイルフィルターは濾紙部分だけ差し替えるカートリッジ式のため濾紙がむき出しです。

装着されている向きがほぼ垂直なのでたっぷり廃油を吸ったフィルターをすぐに引き抜くと、ただでさえ狭いエンジンルームにぼたぼたと廃油を垂らすことになり後々掃除が大変なことになります。
 
そこで、フィルターを緩めたら一旦エンジン側の受け部に立てかけて放置して残ったオイルを抜き切るんです。

そうすればフィルターを引き抜いてもほとんど廃油が垂れることもなく簡単に交換できます👍

それから、フィルターを抜いたら左下の写真のようにフィルター受け部には異物が混入しないように養生しておきます。

開口部が真上を向ているので作業中に何が入るかわかりませんからね😉
 
あとは新しいフィルターをセットして、いよいよ新しいオイルの注入です。

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フィルター位置がかなり低いので、セットする際は800mm程度のエクステンションロッドが必要です。

これがないとラチェットを動かすスペースがありません。

規定のオイル量は3.0L。(オイルフィルター交換時)
佐藤メカはまず2.5L入れて冷間でオイル量を測っていました。

この後、エンジンを暖機してフィルターにもオイルを回してから再度オイル量を計測。
不足分(約300ml)を追加注入して、再度暖機→計測を行っていました。
 
たまに街中でマフラーから白煙をモクモクと吐きながら走っているクルマを見かけます。

これはオイルを入れ過ぎたことにより、本来なら入ってはいけない燃焼室内にオイルが混入して燃焼するために起こる現象です。

ただ燃えるだけならまだしも当然燃焼した後にはカーボンスラッジと呼ばれる堆積物が発生してエンジンを傷めます。

なので、オイル交換を行う際には面倒でも冷間時と温間時のオイル量を計測して適正な量を管理することが肝要です!

間違っても「マニュアルに書いてあるのでその量を一気に入れましたー」なんてことのないように、くれぐれもご注意を😉

以上、595 コンペティツィオーネのエンジンオイル交換の作業レポートをお送りしました。

ご自分で交換してみようかな、と検討されていらっしゃる方や将来のオーナーさんのために少しでもお役に立てたら幸いです😌

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