セダンが基本
今ではいろいろなボディタイプのクルマが生まれてきました。
クーペ、ハッチバック、ステーションワゴンに、ワンボックス…
クルマの歴史の変遷とともに、そのニーズに応えるべく考え出されてきたのですが、そのルーツはセダン。
クルマ本来の機能や目的は移動手段であって、人や荷物を積んで行きたい場所まで運んでくれるのがクルマ。
そのニーズを最初に具現化したのがセダンということになります。
だから、セダンはクルマのデザインや機能など在り方そのもののベンチマークであるといえるのです。
これぞセダン
kojackはご存知のとおり幼い頃からスポーツカー好きですが、とはいえクルマ道を極めんとする者として、その車歴にはもちろんセダンも刻まれています。
これまで所有したラインナップは、
メルセデスベンツ 220E リミテッド(W124)
メルセデスベンツ E350 アバンギャルドS(W211)
アルファロメオ 156 JTS(フェイズ2)
引用元:MOTA https://autoc-one.jp/nissan/fairlady_z/special-5009371/photo/0017.html
わけても、W124は今なお語り継がれる名車として根強いファンを獲得しています。
この時代のメルセデスは、「Das Beste oder nichts(最善か無か)」を企業理念に掲げ、最高品質のモノづくりを徹底していました。
その象徴がW124型Eクラスということになります。
セダンらしいシンプルかつ端正なボディライン。
奇を衒わず、華美な装飾も排しながらも、脈々と流れるメルセデスの系譜を強く主張するフロントグリルは威風堂々とし、セダンの本流であることを誇示しています。
サイドラインも直線基調で、見る者に非常にプレーンでノーブルな印象を与えます。
また、テールは大胆に切り落とされた ”ダイヤモンドカットテール”
しかもテールエンドに向かってかなり絞り込まれたデザインは斬新にして合理。
チーフデザイナー、ブルーノ・サッコがデザインしたことから ”サッコ・プレート” と呼ばれるサイドプロテクションパネルは、機能とデザインを融合した優れたパーツで、Eクラスのアイデンティティとなっています。
子供が描く自動車の絵そのもののようなデザインでありながら、緻密に計算された一つひとつのパーツやラインの集合体であるかのような印象を受けるW124。
”これぞセダン” と思わず唸ってしまう、完成されたクルマなのです。
クルマの在り方とは
W124型の220Eには5年ほど乗りましたが、随所に合理性や品質の高さを感じ取ることができましたね。
スイッチ類ひとつとっても直感的に操作でき、変に電子部品を使わないことでトラブルフリーを実現。
大ぶりなシートは座面を吊り下げ式にし、面圧分散させることで乗員の疲労軽減に貢献するなど、コストをかけるべきところにはしっかり投資する合理性がありました。
キャビンはヘッドルーム、ニールームとも十分確保されていて、大人4人が快適に過ごせる移動空間となっています。
数年後、二世代あとのW211型E350に乗り換えましたが、W124で感銘を受けたほどの発見はありませんでした。
当然、電子デバイスや新世代の安全機能、便利機能は数多く搭載していましたが、乗り手が ”なるほど” と頷けるものが無かったということです。
やはり、セダンはクルマに求められている機能に忠実であるべきと強く感じましたね。
言い換えれば、クルマの在り方を示すベンチマークとしての役割をセダンは担っているとも…
そういった意味でも、W124を超えるようなクルマに未だに出会っていません。
クルマに求められる機能は今も昔も基本的に変わっていないですよね。
人と荷物を自由に運ぶという機能。
それを如何に合理的かつ機能的に実現するか…
それこそがクルマの在り方であり、全てのクルマのベンチマークとなり得るのがセダンだと思うのです。
次なる名車はいつ誕生するのでしょうか…
楽しみに待ちましょう🤗
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