姿勢が悪いと
クルマを運転する時、いや、その前に運転席に座る時にどんなことに気をつけていますか?
ミラーの角度?
ハンドルの高さ?
何も気にしていない⁈
たまに信号待ちなどで隣のクルマを見ると、随分と寝そべって座っている人を見かけます。
また、シートが低過ぎて、顎が上がった感じで前を見ている人とか…
運転姿勢が正しくないと、運転しにくいだけでなく重大な事故を引き起こす可能性を孕んでいます。
普段、慣れた姿勢で運転していると、”別に全然不便じゃない” とか ”事故なんて起こさない” と高をくくっている人もいるのでは⁈
でも、事故を起こしてケガをした人を検証すると、運転姿勢が正しくないために衝突時に身体が足から前方に滑り出し、両足を複雑骨折したり、衝突の衝撃でシートベルトが首に食い込み窒息死した例などがあります。
また、これ以外にもシートベルトが腹部を圧迫して内臓破裂することも…
基本の姿勢を知る
クルマを運転する時はハンドルを切ったり、ブレーキを踏んだりするので、その人の体格に合った位置がありますが、まず基本的な姿勢についてお話しします。
①運転席に座り、シートの奥にしっかりと腰部を密着させる
②この状態でハンドルの一番上を両手で握り、肘が軽く曲がるようにシート位置を調整する
③シートの背もたれを背中全体がしっかり接する位置まで立てる
これが基本中の基本の姿勢です。
引用元:GAZOO https://gazoo.com/ilovecars/driving/16/07/29/
さらに、シートの高さを調整できたり、ハンドルの高さや前後位置を調整できるクルマなら、さらに的確な運転姿勢を取ることができますね。
また、シートベルトの正しい装着方法もあります。
①シートベルトのアンカー(留め具)をバックル(受け口)に差し込む
②腰ベルトを腰骨にかかるよう位置を調整する
③肩ベルトを肩から鎖骨中央付近にかかるよう調整する
④ベルトのたるみがないようしっかり引く
②と③がポイントです。
腰骨にしっかりかかっていないと衝突した時に腹部に食い込んで内臓を圧迫します。
また、ベルトが頸部にかかるようなら首が圧迫されないようシートの高さを調節します。
シートリフターが装備されていない場合は、硬い座布団やパットなどを敷いて調整しましょう。
なぜこれが正しい姿勢なのか
恐らくほとんどの方は経験されたことがないと思いますが、急ブレーキや強い衝撃を受けるとシートベルトがもの凄い強さで引き込まれ、その位置でロックするため、身体がシートに縛りつけられます。
そのため、やっと手が届くくらいの位置で運転していると、ハンドルに触れるのも困難になることも。
もしその状態で、目の前に人がいたり、壁に向かって一直線だったら…
また、もうお分かりだと思いますが、首にかかっていると一気に絞められて気絶したりします。
腰や背中をしっかりシートに押し付けることで衝撃を身体全体で受け止め、エネルギーを分散させることや緊急回避のハンドル操作を自由にするためには、前述の姿勢が必要となるのです。
これが ”正しい運転姿勢” の理由。 一部特殊な車種ではうまく取れない場合もあります
もし、疑わしいと思われたら、一度試してみてください。
いつもの姿勢でハンドルを左右いっぱいまで一気に切り回してみて、その時シートから背中が離れないか?腰の位置が変わらないか?
恐らくほとんどの方が背中を浮かさないと切り回せないと思います。
正しい運転姿勢を取ってみると、今まで見えないと思っていたクルマの先端が見えたり、届きにくかったスイッチ類が簡単に操作できたりします。
事故を起こして大ケガしてからでは遅いので、正しい運転姿勢で安全なドライブを楽しんでください。
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