=前回のハナシ=
事なきを得た⁈
328GTBにオイル漏れの疑いについて主治医に点検をしてもらっていることは先日、当ブログでご報告しましたが、昨日、点検作業が完了し、入院先であるL'OPERAIOファクトリーセンターから帰ってまいりました。
納車前に主治医である駒本工場長より電話があり、「あれから詳細に調べてみましたが、これといって原因は見つかりませんでした。ただ、エンジンオイルキャップは古いものと比べて裏側のゴムパッキンの厚みが全然違いましたね。」
とのこと。たしかに!
左が新品、右が使用済みのオイルキャップですが、黒いリング状のパッキンの高さが新品の半分くらいしかありません。
駒本さんの見立てどおり、やはりここから微量に漏れていたのかも…
真ん中のツメの形状が違うのは、純正品が生産終了していたため純正同等品を採用したからです。
ただ、オイル量も全く減っていないし、L'OPERAIOファクトリーセンターでのテスト走行でも一切オイル漏れや白煙が出る症状はなかったそうで、箱根での白煙騒動の原因は究明できませんでしたが、ひとまず事なきを得たといってよいでしょう😅
再確認は忘れずに
基本的にクルマの整備は資格のあるメカニックにお任せするのが賢明ですが、修理、整備後に納車されたらそのままガレージに収めるのではなく、一旦軽く走ってオーナー自身が自分の目で確かめるクセをつけた方が良いと思います。
これはkojack自身の経験からも言えることです。
その昔、1台目のF355Bに乗っていた頃の話。
車検のためFerrari専門の整備工場に点検整備を依頼しました。
予定通り納車されたのですが、帰り道しばらく走り、信号待ちから加速した時にその異変に気付きました。
ドアミラー越しに見える左リアタイヤが斜めにブレながら回っていて外れそうなのです!
慌てて近くの駐車場に停め、ホイールボルトを触ってみたらグラグラしています。
手で回せるほど緩んでいて、触っているうちになんと1本外れてしまいました。
途中のバイパス路ではそこそこの速度を出していたので、もし外れていたら大事故でした。
整備工場に状況説明とクレームを入れ対処してもらいましたが、まさかFerrari専門の工場でメカニックもFerrariを10年以上整備している方だったので、ホイールボルトの締め忘れなどあるはずがないと思い込んでいたkojackにも瑕疵がありました。
それ以来、可能な限り整備時は立ち合いで作業を確認するようにしています。
特に、タイヤ、ホイール、ブレーキを整備する時は自分でも写真を撮りながら確認します。
やはり人間の行うことですからミスは必ずあります。
主治医には信頼を置いていますが、今回も20kmほど走り、油温、油圧の動き、エンジンの吹け方、オイルの臭いなどに留意しながら確認しました。
もちろんガレージ入庫後も白煙の有無、異臭、熱の状況をウォッチしました。
幸い、何事もなかったのでひと安心です。
オイルは永遠の課題
今回は問題なく帰ってきましたが、やはり古いクルマ、特にヨーロッパ車はどのクルマでもオイル漏れの心配があります。
むしろ日本のクルマが際立って優秀で、それ以外の国では当たり前なのかもしれませんが。
328GTBは30年以上も前に製造されたクルマなので、現代の最新技術を投入されたオイルでは相性が悪い場合もあります。
ご存知のとおりエンジンオイルは粘りがあり、エンジン内部を潤滑、洗浄しているワケですが、この粘り具合によって燃費や油膜(エンジン内部にオイルの被膜を張って保護する役割)の状態が左右されます。
それ故、使用目的に合わせてオイル粘度を選んでクルマに注入するのですが、同じ粘度でもメーカーやブランドによって配合している物質に違いがあるため微妙に粘りの特性が違っていて、オイル漏れを起こす要因になるのです。
オイルについてはまた別の機会にでもお話ししますが、30年以上オイル選びをしていても、未だに迷うことが多いです。
今のところウチの愛車は3台とも全くオイル漏れを起こしていませんが、この先もきっとオイルの選定では悩み続けることになりそうです😓
皆さんも”メーカー指定の粘度だから大丈夫”とは思わず、時々クルマを移動したついでに駐車場の状況を確認してみてください。
黒い染みがまあるく残っていたら危険信号です!
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