大雨の季節
6月早々、台風2号の影響で太平洋側の各地で大きな被害が出ました。
道路が冠水した地域もあり、クルマを運転していた方は肝を冷やしたのではありませんか?
今は、大雨が降ってもほとんどの道路は排水設計や高浸透性舗装など雨水対策が講じられているのでクルマが水没してしまうことはありませんが、場所によっては意外なところで水没など思わぬ事態に陥ることも…
これから大雨や台風の季節。
もし愛車が水没してしまったら、どうしますか?
水没とは
例えば、ハンドル操作を誤って海や川へクルマごと転落…
となれば、普通に考えてクルマは水中に沈むので「水没」となるでしょう。
これはわかりやすい事例。
しかし、大雨で道路が冠水しているところを走っていて、だんだん水深が深くなってきたら、一体どの段階で「水没」と判定されると思いますか?
答えはコチラ👇
「室内フロア以上に浸水した車、または複数の浸水の痕跡が確認される車」
出典:財団法人日本自動車査定協会(JAAI)
「浸水の痕跡」とは、普通は発生しない場所に浸水した跡があるときやエンジンルームのアルミ製部品に腐食があるとき、そしてナビやオーディオなどの作動不良があるときなど。
また、室内に浸水の後がなくても、マフラーやエアクリーナーから雨水をエンジン内部に吸い込んでエンジンが壊れた場合(これを「ウォーターハンマー現象」といいます)も水没車として認定されます。
”少しくらいの冠水なら大丈夫”
などと雨水を甘く見ていると、とんでもない目に遭うので、冠水したらクルマは運転しないのが原則です。
もし水没してしまったら
出先でゲリラ豪雨に遭い、冠水している道路を走り続けていたら車内に雨水が浸入してきた…
もし水没してしまったら、その後の対処が必要です。
この水没。
実はクルマにとって非常に悪影響を与える事象。
対処は時間との勝負ですので、事前によく勉強しておくと、いざという時に役に立ちますよ。
①レッカー車の手配
エンジンルームや室内に浸水すると電気系統のショートなどで車両火災が発生する恐れがあるので、水が退いても絶対自分でエンジンはかけず、プロに移動を任せましょう!
②必要書類の準備
その後の手続きのため、車検証、任意保険証券、災害証明書などの書類を準備しておきます。
③ディーラーや付き合いのある整備工場などに運搬
クルマの状態や修理の規模を見積り、修理するか廃車にするかできるだけ早く判断するため、信頼できるところへ搬入します。
④乗り続けるか廃車するか
水没車は想像以上にダメージを受けているので、劣化速度が早く対処方法を早急に決めないと修理に多額の費用を要することがあります。
台風などの災害で水没した場合、車両保険に加入していれば保険金が下りるので廃車して買い替えることも視野に早急に判断します。
室内に浸水すると、雨水だけでなく汚水も混ざっている場合もあり、悪臭やカビなどの発生、内装の変色など元に戻せないことになるので一刻も早い判断を要求されます。
また、エンジンルームに浸水すると、時間の経過とともにその影響でパーツの劣化や故障が発生するかわからないので、全交換など多額の修理費用がかかることも…
廃車にして車両保険の適用を考える場合、注意点があります。
・天災でも、台風、高潮、洪水は車両保険が適用されますが、地震が原因で起きた津波では適用されません。
・車両保険は車両の時価評価額での保険金支払いのため、それ以外の費用は対象外となります。
ちなみに、保険を適用すると翌年以降の保険料が上がりますのでご注意ください。
繰り返しますが、台風やゲリラ豪雨などで道路が冠水した時はクルマの運転は厳禁!
また、冠水する地域にお住まいの方は、普段から冠水する場所を調べて、不意の豪雨の中運転する時も絶対に冠水路は回避し、もし無理なら安全な場所にクルマを駐車して早く脱出すること!
出かける前には必ず天気予報を確認し、急な大雨に遭ったらくれぐれも無理せず、早めの判断が得策です。
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