kojack-ferrariのクルマ道

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排気量ってナニ? 〜いまさら聞けないクルマのハナシ〜

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よく耳にはするが

「排気量」って言葉はよく耳にしますよね。
1,500ccとか3.5Lとか、イメージとしてはエンジンの大きさみたいな感じかな…

でも、この排気量、一体何の大きさなんだろう🤔
まさかマフラーから出てくる排気ガスの量じゃないよね~⁈

ボア・ストローク

エンジンの構造をご存知の方なら大体察しがつくのではないでしょうか?

一般的なレシプロエンジン(殆どのクルマに採用されている、燃料の熱エネルギーをピストンの往復運動に変換し、回転運動として出力するタイプの内燃機)で考えてみましょう。

レシプロエンジンの内部は注射器のようなシリンダーとピストンで構成されていて、複数のピストンが燃焼シリンダー内で上下動し、その動きを回転運動に変換してタイヤを回転させます。

このシリンダーの容積の総量が「排気量」(正確には「総排気量」)ということになりますね。

そして、この排気量は次の式で求められます。

「シリンダー内径面積×ピストン行程×気筒数」

「シリンダー内径(ボア)」とはエンジンシリンダーの直径、「ピストン行程(ストローク)」とはエンジンピストンの移動量、「気筒数」とはエンジンの燃焼シリンダー個数を意味します。

よくクルマの試乗記のエンジンに関する記述で、「ボア・ストローク=365cc」といった表記を目にされたことはありませんか?
これは1気筒当たりの排気量で、これにそのエンジンの気筒数を乗じたものが一般的な「排気量」と呼ばれるもの。

ですから、4気筒エンジンで2000ccのクルマにお乗りの方なら、ボア・ストロークは500ccということになりますね。

排気量による違いとは?

排気量とは何かについては、おわかりいただけたかと思います。

その排気量。
クルマによって、1000ccとか3500ccとか様々ですね。

では、この排気量の違いって何に影響するのでしょうか?🤔

ひと言でいうと、排気量が大きいほど、エンジンを回す力(軸トルク)が強くなります。
この「軸トルクが大きい」=「車両が停止した状態から加速状態にもっていくための力が大きい」ということになり、クルマがスムーズに動き出すわけですね。

ですから、いわゆる高級車と呼ばれるクルマは大排気量のものが主流でした。

”でした” と過去形になっているのは、ある意味これはひと昔前の通念で、現在では排気量のダウンサイジングによって小排気量でも十分なトルクが得られ、スムーズな走りを実現している高級車が世界中で登場したから。

ダウンサイジングを実現できたのは、ターボやスーパーチャージャーといった過給機の技術開発や普及によるところが大きいですね。

ダウンサイジングターボエンジンは、低速域から十分なトルクを発揮するとともに、小排気量ならではの低燃費も得られるという二律背反を体現したスグレモノ。


いかがでしたか?
排気量ってなんとなくわかっていたような気がしていますが、実はよくわからないものの筆頭ですよね。

現代のクルマは過去の常識や通念を打ち破って、排気量が小さくても力強く、環境にも優しい優等生。

でも、やっぱり昔のクルマのような大排気量ならではのビッグトルクを味わうのも、またクルマを楽しむ醍醐味なのです。

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