慢性的な駐車場不足
連休に入ってすぐ、次のようなニュースがありました。
28日朝早く、三重県桑名市の伊勢湾岸自動車道で、停車していた大型トラックに別のトラックが追突し、この事故で追突したトラックを運転していた男性が死亡しました。
警察によりますと、28日午前4時半ごろ、桑名市長島松蔭の伊勢湾岸自動車道下りで、湾岸長島パーキング手前のランプウェイに停車していた大型トラックに3トントラックが追突しました。
この事故で、追突したトラックを運転していた男性が全身を強く打ち、約2時間後に死亡しました。
追突された大型トラックの男性運転手にけがはありませんでした。
大型トラックの運転手は「パーキングが混んでいたのでランプウェイの道路上に停車して休憩していた」と話しているということで、警察が事故当時の状況を調べています。
引用元:停車中の大型トラックに追突 トラック運転手の男性死亡 伊勢湾岸自動車道 三重・桑名市(中京テレビNEWS) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3c752cb316230b87f6759f727594206b7b0bd13
まだ連休前だったので、問題となっているサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)の駐車問題に関連した事故かもしれません。
高速道路を走っていたら一度は利用するSAやPA。
トイレ休憩、食事、仮眠…
目的は様々ですが、いずれにしても必ず伴うのがクルマの駐車。
この駐車がいろいろと問題を引き起こしています。
冒頭の事故は、SAやPA内ではなく、PA手前のランプウェイ(導入路)に駐車中の大型トラックに中型トラックが追突したものです。
なぜ?大型トラックはこんなところに駐車していたのか?
その理由の多くは、SA、PA内の駐車場不足。
特にコロナ禍が始まってからは、ネットショッピングなどの増加で陸送による配荷が急増し、それに比例してトラックが増えています。
一方、労働基準法では、トラック運転手は4時間走行する毎に30分以上休憩しなければならないと定められていて、違反すれば厳しい罰則が与えられます。
となると、長距離運送トラックなどは高速道路のSA、PAで駐車せざるを得ないわけですね。
大規模SAならいざ知らず、ほとんどのSA、PAでは大型車用駐車場が慢性的に不足しているので、労働基準法を守ろうとすると致し方なく前述のようなランプウェイに停めることになってしまいますが、これは明らかな道路交通法違反(高速道路は駐停車禁止)です。
法律あるあるのジレンマですね。
現状とかけ離れた決まりによって、現場の運転手さん達は苦しめられるだけでなく、今回のように命を落とす危険にも晒されているのです。
横行するマナー違反
先日、クラブのツーリングに参加するため横浜では有名な某PAに集合した時のこと。
派手な外国製スポーツカーが爆音を轟かせながら駐車場を徘徊していました。
行方を追ってみると、駐車場内を逆走したり、大型車用駐車場に停めて談笑していました。
これは一例ですが、大型車用駐車場に小型車を停める方を見かけます。
駐車場枠が不足しているのはわかりますが、だからといって大型車用に駐車してしまうと、ただでさえ停められない大型トラックなどに多大なる迷惑がかかります。
こういったマナー違反が事故の遠因となっていることをお忘れなく!
車中泊は大丈夫⁈
コロナ禍で注目されているのが車中泊。
他人との接触を避け旅行できるので、理に適っていそうです。
ただ、車中泊も駐車場が問題。
SA、PA、道の駅でも近年問題視されています。
場所によっては車中泊を認めているところもありますが、これらの場所はあくまで駐車場なのでオートキャンプ場のような宿泊施設ではありません。
先ほどからお話ししているとおり、特にSA、PAの大型車用駐車場での車中泊は迷惑なだけでなく、他人の命まで奪う原因にもなりかねませんので絶対に止めましょう!
連休などでお出かけする機会もあると思いますが、高速道路のSAやPAでは、お互いに気持ち良く利用できるようルールやマナーを守りましょう!
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