※この記事は、2022年10月29日に公開した内容をリライトしたものです。
こんなにも
しばらく入院していた328GTB。
久しぶりにじっくり丁寧にを洗車しました。
本当はクラブのツーリング前に洗ってあげるつもりでしたが、いろいろと整備のために長期入院となったため、延ばしのばし…
ホイールから優しく手洗いして、ボディをシャワーすると、
前回の洗車後、CCウォーターゴールドを施工しておいたので、水弾きバッチリ👍
ルーフから順番に優しくスポンジ洗い。
ボンネットからフロントフェンダーにかけてスポンジを当てて気づいたのですが、見事なまでのボディラインの抑揚。
特にフェンダーの峰から丸みを帯びたフロントノーズ、フェンダーエッジのキレ…
こんなにも複雑で抑揚のあるラインなんて現代のクルマでは到底再現できませんね。
今なお惹きつけるもの
フェラーリ328GTBに惚れた理由のひとつが、このデザイン。
見る者すべてを魅了する、美しいウエストライン。
その中心には、ボディの凸曲線と対比するように深くえぐられたエアインテークが据え付けられています。
このエアインテーク、実は取付部分を切り取って、そこに鈑金職人が手作業で加工したパーツを溶接し、手磨きで表面を均して仕上げているのです。
間近で見ると、ため息が出るような造形美。
これを一台ずつコツコツと人の手で作り上げるなんて…
30年以上の時が過ぎても、今なお人々を惹きつけるこのデザイン。
マニュファクチュアの極みともいうべき作品ですね。
不便だからこそ
現代では様々な工業ロボットが開発され、どんな工業製品でもフルオートメーションで作り出されているわけですが、これは技術の進歩の証であり、歓迎すべきこと。
でも、マス・プロダクションでは叶えることのできない味わいや風情というものは、何もかもが不便な時代だったからこそ生み出せたのではないでしょうか。
歴史的な逸品といわれるもの。
焼き物であったり、家具であったり、そしてクルマもそのひとつ。
歴史的名車と呼ばれるものは、単に時代がかっているからという理由ではなく、現代においてもその美しさやメカニズムが色褪せることなく輝き続けているからこそ、そう称えられるのでしょう。
そういった傑作、秀逸な作品に触れると、感銘や感動、心洗われる感覚を覚えます。
きっとそれは、作品を通して作家や職人、技術者たちの魂が伝わってくるからだと思うのです。
ゆったりとした時間の流れが作り出したマニュファクチュアの世界。
古き良き時代を回顧して、その時代の風景に想いを馳せるのもまた良いものです。
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