今週のお題「あまい」
勢いとノリだけで
今週のお題は「あまい」
「あまい」という言葉にはいろいろな語意がありますが、今回は考えが甘かったという失敗談をひとつ。
kojackが初めて輸入車を手にしたのは25歳の時。ポルシェ・944ターボというスポーツカーを中古で購入しました。
働き始めてから間もない頃でお金もあまりなくて、通勤用に新車で購入したお気に入りの日産・シルビア(S13)を手放してなんとか迎え入れた記憶があります。
振り返ってみると、勢いとノリだけで…
誘惑には勝てない
なぜお気に入りのシルビアを手放してまで?と思われた方もいらっしゃるでしょうが、それにはこんないきさつが…
その当時、クルマのことばかり考えていたkojackは(今も変わりませんが😉)、週末になると輸入車の中古車屋に足を運んでは、お店の人と仲良くなっていろいろなクルマを試乗させてもらっていました。
その店のひとつにフェラーリ、ポルシェなどスーパーカーやメルセデス、BMWを扱うショップがありました。
ここの店員さんと意気投合し、店長のいない隙に911やM3、ゲレンデバーゲンなど様々なクルマに乗っては遊んでいたのです。
半年くらい通ったある日、店のガレージに白いスポーツカーが入庫していました。
それがポルシェ・944ターボでした。
”一度だけ乗ってみたいな”
最初はそんな気持ちでしたが、店長が絶対乗らせないと厳しくチェックしていて、試乗させてもらえませんでした。
値段を聞いてみると、買えない金額じゃない。
ただし、シルビアさえ売れば…
どうしても乗ってみたくて平日夜も通うようになってひと月ほどが経ったある日。
いつもの店員さん一人で留守番していて、店長の姿がありません。
どうやら店長は早退した模様。
千載一遇のチャンスとばかりに店員さんに試乗をお願いすると、
「絶対秘密だよ」
と乗らせてくれました。
初めて乗る、憧れのポルシェターボ
子供の頃からポルシェはターボと「サーキットの狼」で刷り込まれていましたから。
その思い込みに違わず、KKK製ビッグタービンが発する強烈な加速Gは、まだまだビギナードライバーのkojackには強過ぎる刺激。
試乗を終えた頃にはイチコロでポルシェの虜に。
自宅へ帰る道すがら、どうやって金策するか?🤔
そればかり考えていました。
やはりポルシェの誘惑には勝てません。
買って良かった
シルビアを手放す時には本当に悲しかったのですが、それでも待っている944ターボのことを思うと現金なものですぐ気持ちが切り替わって…
契約も終わり納車されたグランプリホワイトのポルシェ・944ターボ。
神々しいほど輝いて見えましたね。
本格的に走ってみると、とにかく良くできたスポーツカーで、「走る・曲がる・止まる」というスポーツカーの三原則を見事なまでに高次元で確率していることが分かりました。
特筆すべきは旋回性能で、富士周遊道路ではここでは書けないほどの速度で走行してもほんの少しテールスライドするくらいで回り切り、自分の腕が上がったのかと勘違いするほどでした。
本当に買って良かった、とその時心に強く感じました。
しかし、蜜月はそう長くは続かないものです。
ターボの加速Gに憑りつかれ、場所を選ばすフルスロットルを繰り返した結果、あっという間にクラッチがなくなってしまい、さあ交換ということに…
そこで初めて知ったこのクルマの欠点。
それはトランスアクスルというレイアウト。
これは944最大の美点であり、これ故抜群の旋回性能を示すことができるのですが、難点はクラッチ交換の費用が高いこと。
見積書を見て驚いたのはいうまでもなく、これではこの先とても維持できないと敗北感に打ちのめされて売却を決めたのでした。
しかし、この経験があって輸入車、特にスーパーカーに乗るということ、所有するということの意味を知ることになり、後のカーライフに大いに役立ったことも確かです。
勢いだけでは無理なこと
身の丈に合ったクルマを選ぶこと
大変勉強になりました。
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