kojack-ferrariのクルマ道

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《ホンネ試乗記》アルファロメオ ジュリアQV ~四つ葉のクローバーが生む新たな伝説~

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ジュリアQVってどんなクルマ⁈

Stellantisジャパン株式会社より発売されているアルファロメオ・ジュリアQV(クアドリフォリオ・ヴェルデ)。
伝説の名車『ジュリア・スプリントGTA』を彷彿とさせるジュリアシリーズ最高峰のホットヴァージョンです。
日本で現行モデルのジュリアが登場したのは2017年。

駆動方式にFR(フロントエンジン・リアドライブ)を採用。
アルファロメオにおける後輪駆動車は1993年に生産終了したスパイダー、セダンモデルでは1992年に生産終了した75以来、実に30年ぶりとなります。

プラットフォームはマセラティと共同開発、ボディデザインもアルファらしい、唯一無二のもので、ヘッドライトとテールランプの意匠を同形とするあたりにアルファロメオを感じます。

ジュリアQVというのは、このジュリアシリーズの中でもひと際目立つ存在。

他のモデルとは一線を画す動力性能、アピアランスもカーボンやアルミを積極的に用いて、軽量化や強度アップを図り、明らかに ”走り” を重視したモデルに仕上げられています。

搭載されるエンジンは、2.9L V型6気筒DOHCツインターボで、最高出力:510ps/6500rpm、最大トルク:600Nm/2550rpmと、強烈なスペックを示します。

これに組み合わされるトランスミッションは、ZF製8速AT。

足回りは:F:ダブルウィッシュボーン、R:マルチリンクを採用。
さらに電子制御式可変ダンパーは、ドライブモードにより「SOFT/MID/HARD」から選択可能。

アルファロメオの本気を感じる一台です。

156とは隔世の感あり

今回は、アルファロメオ横浜町田にお邪魔して、ジュリアQVに試乗しました。
サービスのSさんは、シャドーグレーの御髪がシブいナイスミドルな方。

挨拶もそこそこに、試乗となりました。

ご覧のとおり外見からしてヤル気満々。
カーボン製リアスポイラーや大型ディフューザー、それに19インチの ”梅” ホイールが泣かせます。

ブレーキシステムは、F:6ポット、R:4ポットキャリパーを装備し、タイヤはピレリP ZERO CORSAを履いていました。

試乗車は前期モデルのため、シートは電動パワー機構付きの豪華なスポーツシートでしたが、現行モデルは綾織カーボンバックシェルのバケットシートを標準装備。(電動パワー機構、シートヒーター、ランバーサポートは廃止)

テレスコ&チルト機構付きのステアリングで、ドライビングポジションもジャストフィット。
ペダル配置も適正で非常に乗りやすい印象です。


このバケモノのようなエンジンは、実はフェラーリ・カリフォルニアTのV8から2気筒削ったものであると、Sさん。
ビッグボア・ショートストロークツインターボとくれば、そりゃあ面白くないはずがありません。

早速、お店の近くのバイパス路へ繰り出します。

最初に驚いたのは、シフトポジション「P」から「D」への切り替え。
なんとパドルひと引きで完了し、あとはアクセルを踏めば電動Pが解除されGO!
無駄を省いた設計にしばし感心😌

ドライブモード「n」(ナチュラル)では、ダンパーも柔らかく、排気音も抑えられていて優しい印象。
ただ、ステアリングギアレシオはアルファ伝統の超クイック。
ニュートラルセンター(中央不感帯)もかなり小さく、機敏な反応を示します。

少しステアリングを左右に切って、捩じれ剛性を確かめましたが、なかなか良い。
昔、乗っていた156はぐにゃぐにゃでサーキットでは使いものになりませんでしたが、これなら軽く走るくらいならこのままでも行けそう。


四半世紀の時が過ぎ、隔世の感がありますね~。

高速で本領発揮

バイパスに入り、Sさんが我慢できず、
「RACEモードにしましょう!」

ハイ、待ってました。

ダンパーはHARDに切り替わり、エキゾーストも図太いV6ターボサウンドに。
ステアリングの手応えもグッと重くなるのですが、感心したのは重いけれど切れ味のある操作感であること。

そして、シフトをマニュアルモードに移行して、パドル操作でドライブします。
4000rpmあたりからパワーバンドに入って、そこからはアクセルひと踏みで瞬時にレッドゾーンの6500rpmまで到達。

2速~5速でシフトアップ/ダウンを試しましたが、レブシンクロ機構を備えた8速ATはまるでDCTのように瞬く間になめらかにシフトチェンジを完了させます。

これはいけません…
楽し過ぎます🤗

これだけのハイパワーですから高速域で本領を発揮。
おそらく得意分野は80~200km/hあたりでしょう。

150km/hを過ぎたころからフロントリップのエアスプリッターやリアスポイラーなどが効果を発揮してスタビリティもかなり向上するので、アウトストラーダを走ったら快感以外の感覚はなくなると思います。

質感、装備、走り…いずれも満足のいく仕上がりで、日常の足からサーキット走行までこなせるクルマが欲しい向きには最適なクルマといえそうですね。

最後の内燃機となるか?

Sさんのお話しでは、ジュリアのフルモデルチェンジは、2025年。
次のモデルはおそらくEVとなる見込みとのこと。

『トナーレ』はスタディモデル的位置づけで発売が開始されましたが、このクルマからどれだけデータ取りをして開発されるのか現状では皆目見当もつきませんが、少なくとも内燃機は消滅することは確実でしょう。

となると、このジュリアQVのような楽しさ満載の激アツモデルは稀少性が高まることは必至。


車両価格が1,300万円を超えるのでおいそれとは買えませんが、そう遠くない未来に消えゆく、四つ葉のクローバーが生む新たな伝説を一度体験してみてはいかがでしょうか。

今回の試乗で、kojackもチャンスがあれば手に入れたい一台の筆頭候補になりました。

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