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車間距離があなたを守ります ~突然起こる事故に対処するには~

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突然!

2022年8月21日のニュース。

三重県四日市市東名阪自動車道20日夕方、トラックが横転する事故あり、荷台に積んでいた足場材などが道路に散乱しました。
20日午後4時前、東名阪道・上りの四日市IC付近を走行中の車。
追い越し車線を走るトラックが横切った瞬間、横転。
荷台に積んでいた工事用の足場材などが道路に散乱しました。

この事故で、トラックを運転していた30代の男性が頭を打撲する軽傷を負い、鈴鹿ICから四日市ICの間で、およそ2時間にわたり通行止めとなりました。
引用元:高速道路を走行中のトラックが“横転”…荷台に積んでいた工事用の足場材等が道路に散乱 約2時間通行止めに | 東海テレビNEWS (tokai-tv.com)

https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20220821_21157

この事故の瞬間を走行車線にいたトラックのドラレコが捉えていました。


www.youtube.com

横転したトラックはスピードオーバーで、よく見ると撮影車を追い越した時にフラつきながら中央分離帯接触しています。

その反動で左にハンドルを切ったため、左側の車線に斜行しながら大きなヨー変化(上下を軸とした回転挙動)が発生して蛇行状態に陥っています。

その結果、横転。

基本的にトラックは荷台に重い荷物を積載するので、ロール変化(前後を軸とした回転挙動)やヨー変化に影響が出やすい乗り物。
なので、急のつく操作は厳禁です。

でも、こうした無謀な運転が後を絶ちません。

つまり、ドライバーの誰もがこのような突然の事故に直面する可能性があります。

落ち着いた行動

映像を見てお分かりのように、走行車線を走っていたトラックは事故車に触れることなく、手前で停止しています。

それも、パニックブレーキでもなく、クルマの挙動も乱れることもなく…

これはドライバーの方が非常に落ち着いてブレーキ、ハンドル操作をしていること、そして、何より十分な車間距離を取っていたからこそ成し得た行動だと思います。
 

一般道はもちろん、高速道路では十分な車間距離を取りましょう!!!

時々、高速を走ると、狂ったように煽り立てて、追突せんばかりに接近してくるクルマに遭遇します。
そこまでいかなくても、車間距離が近いのでは?と感じる時が頻繁にあります。

時速100km/hなら80mは空けるのが基本。
これはブレーキの反応時間(脳がブレーキを踏めと指示してから足が踏むまでの時間)から逆算した安全な距離です。

時速100km/hで走行していると、反応してから停止するまで最短で約48m=クルマ10台分必要です。
もし雨だったら、反応が遅かったら、ブレーキがしっかり踏めなかったら…
80mでも足りるかどうか🤔


自信ありますか?

突然目の前でクルマがスピンして横向きに停止した…
いつもの調子で走っていて、どこにもぶつからず、誰も傷つけず、落ち着いて停止できますか?

今一度、車間距離を見直してくださいね。

過信しない

「いやいや、ウチのクルマは最新の衝突軽減ブレーキが付いているからお任せしておけばピタッと停止しますよ😉」

なんて思われている方も多いと思いますが、過信は禁物ですよ。

近年急速に普及している衝突軽減ブレーキですが、これは突然目の前で事故が発生したからといってクルマ自身がそれを判断して、停止してくれるわけではありません。

あくまで停止すべき条件下でドライバーがブレーキを踏む意思を示さなかった際に、クルマがそれを補完する機能であって、仮にこの機能が作動中にドライバーがブレーキを踏めばクルマはブレーキ介入を解除します。

つまり、ドライバーが意識を失ったり、パニックで硬直してブレーキが踏めなかった場合に、代わりにブレーキをかけてくれるだけで、ドライバーがブレーキ操作をすればそれを優先します。

あちこちで衝突事故が発生していて、”緊急ブレーキがついているのに…” と多くの方がコメントを寄せていますが、そもそも認識が違うのです。
 

大切なのは、”本当の” 急ブレーキを踏めるかどうか。

パニックブレーキではなく、タイヤが滑り出す寸前の限界ギリギリでのブレーキ性能を引き出す操作やABSを一気に利かせる踏み方ができるか…

不安な方は是非一度、JAFなどが開催しているセーフティスクールやドライビングスクールに参加して、フルブレーキング体験と練習をしてみてください。

これを経験しているといないとでは、今後の運転に大きな影響があります。

でも、まずは安全運転。
車間距離をしっかり取って、周囲の状況に常に目配り。
自分に余裕がない時は運転は控えましょう。

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