kojack-ferrariのクルマ道

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当て逃げ、それは犯罪です

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なぜ、こうなるのか?

2022年8月17日のニュース。

信号が変わっても前進しない車。後続車に追い越された次の瞬間、腹を立てたのか猛スピードで接近し追突した。
被害男性が注意するも、男は「お前が犯罪だろ」と言いがかりをつけてきた。その一部始終をドライブレコーダーが捉えている。

15日正午ごろ、東京都板橋区の道路を走行する車が、後ろから来た黒い車に勢いよく追突された。
被害男性が「何やってんの?」と言うと、黒い車の運転手は「ごめんなさい」と一言だけ謝ったかと思うと急発進。しばらく進んだところでようやく停止した。

事故直前2台の車は交差点で信号待ちをしていて、信号が青に変わっても黒い車は進む気配がないため被害男性が追い越した。
この行為に腹を立てたのか、黒い車は被害男性の車の後を猛スピードで追いかけ、ぴったりくっついてきたという。

事故の一連の流れについて、被害男性は「車が止まっちゃったのかなとか(思って)。それで僕が横にかわして前に出て行ったら、その人が僕のところに幅をぐっと寄せてきたんですよ。
危ないなと思って僕が右に避けて前に出たら、救急車がいたのでごめんなさいみたいな感じで」と説明。

続けて、「減速して止まろうかなと思ったら、横にパって出てきて、バキバキバキって当てていったんですよ。
『何この人!?』と思って。
ドライブレコーダーもついているし『あなた今これ犯罪になっちゃうよ』と言ったら『お前が犯罪だろ!』とかいきなり言ってきた」と話している。
引用元:加害者「お前が犯罪だろ」追い越しに腹立てたか 猛スピードで接近し追突 | 国内 | ABEMA TIMES

https://times.abema.tv/articles/-/10035512

この事故(事件)のポイントは、トラブルのきっかけや経緯ではなく、加害車両が被害車両に左方から故意に幅寄せしたうえで接触し、そのまま逃走したことにあると思います。

映像を見る限り、被害車両は通常の走行状態で、そこに後方から煽り運転で接近してきた加害車両が左方から急激に幅寄せ。
被害車両が減速するも、さらに接近しながら前方に出ようとして接触します。

その後、両車減速して一旦停止。
この時、加害者が「ごめんなさい。」と言っているようです。
ところが、このあと被害者の救護や警察への報告を行うことなく、急加速して逃走します。

しばらくして停止した加害車両に追いついた被害者が、加害者と事故のやり取りをするところで映像は終わりますが、この時点で加害者が警察に事故報告を行ったか否かは定かではありません。

しかし、接触事故を起こし、危険防止措置も取らず逃走した時点でれっきとした当て逃げ(物損事故)になるのではないでしょうか?

道路交通法(道交法)第72条
交通事故があつたときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員(以下この節において「運転者等」という。)は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。(略)」

同法第117条の5第1号
「次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
一 第七十二条(交通事故の場合の措置)第一項前段の規定に違反した者(第百十七条の規定に該当する者を除く。)」

もし、警察への報告を怠っていたとすると、道交法第119条第10号に抵触し、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金に処されます。

この場合の報告は、人身事故だけでなく物損事故にも適用されます。

では、何故このようなことになるのでしょうか?
 

こういった加害者は、”相手(被害者)の方が先に仕掛けてきた” とか ”別にケガしてないし…” などといった身勝手な言い訳で、事故を起こしても逃走するのでしょう。

今件では、加害者は、救急車が交差点に進入してきたので前方の信号が青でも停止していた、それに気づかなかった被害者が加害車両を追い越して交差点を通過したことに腹を立て煽り運転の末、衝突し逃走。

相手がどうあれ、煽り運転や故意の衝突、そのうえ逃走などしてよいわけがありません。

”気が動転していた” などと言い訳しても、当て逃げは犯罪ですよ。

もう少し落ち着いて!

このところ、コロナ禍の影響で心身ともに疲弊している人が多いのか、身勝手な運転が目につきます。

前章のような煽り運転、故意の衝突は悪質な例ですが、これに近い運転は日常に散見されます。

左車線からの追い抜きや急な割り込みの繰り返し、追い抜きざまの幅寄せなど強引な運転も危険ですが、逆のパターンもあります。

いわゆる ”逆煽り” と呼ばれるもので、極端に遅い速度で走り、後続車の走行を妨害する、青信号の手前で故意に減速して自車だけギリギリ黄色で通過する、いつまでも右車線をノロノロと走り、後続車に追いつかれても車線を譲らない…


自分勝手な運転をしていれば、自分は気持ち良いでしょう。
でも、そんな無意味な行為を続けていれば、それが事故の誘因となり、いずれ自分に降りかかってきますよ。

事故に巻き込まれたら損するのは自分自身。
痛い目に遭わないと気づかないのが、人間の愚かなところです。

皆さん、もう少し落ち着いて運転しましょう!

クルマは楽しい乗り物。
そして、楽しく乗るにはルールを守ることです。

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