渡されたバトン
今年も6/11~12の二日間にわたり、仏・サルト・サーキットにてル・マン24時間レースが開催されました。
ル・マン24時間レースとは、WEC(世界耐久選手権)の1レースで、2022年で90回目を数える伝統ある耐久レースです。
全長13kmを超える ”超” 距離サーキットであるサルト・サーキットを舞台に、クルマにもドライバーにも過酷なレースが24時間もの間繰り広げられます。
世界各国のトップメーカーが挙って参戦する、このレース。
トヨタ自動車は、1987年にワークスチームとして初参戦以来、数々のトップドライバーを擁するも総合2位にとどまっていましたが、2018年、中嶋一貴選手が駆るTS050 HYBRIDで初優勝!
これがトヨタ快進撃の幕開けとなり、以降、2020年まで中嶋選手が3連覇、2021年は小林可夢偉選手が悲願の初優勝で4連覇を達成します。
そして、2021年シーズンで中嶋選手が現役を引退し、そのバトンは、トヨタチームトムスのエースドライバーである平川亮選手に渡されました。
圧巻の走り
トヨタのマシンはGR010 HYBRIDで、今年も2台体制。
7号車は昨年度チャンピオンの小林選手が、8号車は初出場の平川選手がそのステアリングを握ります。
予選トップ2のトヨタは、序盤から快走。
7号車を先頭に、3位以下を徐々に引き離します。
引用元:Auto Messe Web
https://www.automesseweb.jp/2022/06/13/1050568/20220613_lm24_15
この後もトヨタは1位、2位を入れ替えながら順調にレースを進めますが、スタートから6時間を経過したあたりから7号車がその差を広げていきます。
このまま小林選手が連覇かと思われましたが、7号車に電装系のトラブルが発生し、残り6時間というところで8号車が逆転。
ここから7号車に対し2分以上、3位のグリッケンハウスレーシングには5周ものギャップを築き、フィニッシュ🏁
平川選手は初出場初優勝、トヨタは5連覇を達成しました👑👑👑👑👑
トップ3に…
ル・マンの歴史を紐解くと、そこには歓喜と悲劇の歴史がありました。
メルセデス・ベンツは総合優勝の経験もある強豪でしたが、1955年、レース車両が観客席に飛び込む死亡事故でレースから撤退。
その後復活するも、再び事故が起き、撤退を繰り返します。
ル・マンでの連覇はマシン、ドライバーだけでなく天候や運まで引き寄せないと成し得ない偉業ですが、そんな最難関レースで7連覇(1981年~1987年)という金字塔を打ち立てたのがドイツを代表するスポーツカーメーカー『ポルシェ』
それに続くのが、1960年~1965年の6連覇の偉業を成し遂げた、イタリアの誇りである『フェラーリ』
そして、新しいところでは2004年~2008年まで5連覇したドイツ『アウディ』
いずれ劣らぬ名車、スポーツカーを輩出している自動車メーカーに並び、5連覇を達成したトヨタ。
ル・マン連覇トップ3に肩を並べたことは、日本の誇りですね👏
2023年も皆さんで素晴らしいレースと結果を期待しましょう。
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