タコメーターとは
「タコメーター」という言葉を耳にしたことはありますか?
初めて聞くと、”???🤔” となるような言葉ですよね。
タコメーターは、英語で ”tachometer” と書いて、エンジンの回転数を示す計器=エンジン回転計のことを指します。
コンパクトカーやファミリーカー等ではタコメーターが装備されていないクルマも多いですが、実はクルマにとっては大変重要なメーターです。
タコメーターが教えてくれること
クルマはエンジンが回って動力が発生して動く乗り物ですね。
そのエンジンの様々な状態を教えてくれるのがタコメーター。
①アイドリング
ギヤがニュートラルの状態で、エンジンが一定回転で回り続けるのがアイドリング。
この回転数はクルマごとに指定されていて、上がり過ぎても下がり過ぎてもいけません。
②レッドゾーン
エンジンには許容回転数というものがあり、それ以上回すと壊れてしまいます。
この許容回転数を超えた範囲がタコメーターに赤い帯状で表示されていることから、これを「レッドゾーン」と呼びます。
もちろんクルマには過回転防止装置が装備されていますが、レッドゾーンまで度々回すとエンジンは故障します。
③パワーバンド
それぞれのエンジンには固有の出力特性があり、何回転でこれくらいのパワーやトルクが出ます、というのが決まっています。
これをグラフ化すると曲線で描けるため、パワーカーブ(トルクカーブ)と呼びます。
このカーブの頂点が最高出力/最大トルクとなるわけで、この回転を使うとエンジンの性能をもっとも効率的に引き出すことになります。
タコメーターは、このようにエンジンに関する様々な情報をドライバーに教えてくれる重要な計器なんですね。
タコメーターを使って上手に走る
前述のようにタコメーターはエンジンの状態を教えてくれるので、これがあるとクルマの性能を上手く利用して走らせることができます。
皆さんが普段クルマを運転していて気になることは何ですか?
速さ?
静かさ?
それとも、燃費?
特に気になるのは燃費ではないでしょうか😉
そこで質問🙋
『エンジンはできるだけアクセルを踏まず回さない方が燃費は良くなる?』
○か?×か?
さあ、どっち?
答えは○であり×なんです。
というのも、基本的にはエンジン回転を上げなければ燃料消費は抑えられます。
一方、エンジンは最大トルクを発揮する時に一番効率的に仕事をします。(=燃料を消費せずにクルマを走らせます)
いくらアクセルを踏まないのが燃費に良いといっても、いつまでも踏まなければクルマは進みません。
そこで、タコメーターの付いているクルマにお乗りの方へ、燃費もパワーも上手く引き出す運転の方法をお伝えします。
まず、取扱説明書などで愛車の最大トルクを発生する回転数を調べましょう。
「最大トルク:200Nm/2500rpm」のような表記がなされていますので、この回転数を覚えておきます。
さて、クルマを発進させるわけですが、燃料消費の約4割は発進時と言われています。
ですから、発進時はアクセルをふんわり踏んで交通の流れに乗るようにしましょう。
次に、巡行時です。
道路を走っていれば加速・減速の繰り返しですが、ここでタコメーターが威力を発揮します。
加速する時にダラダラしていると(アクセルをゆっくり踏んでいると)かえって燃費が落ちますので、タコメーターを見てトルクを発揮する回転数まで素早く踏むとクルマはスムーズに加速し、燃費も抑えられます。
(マニュアル車の場合は、トルクを発揮する回転になるようシフトダウンしてからアクセルを踏みます。)
高速道路やバイパス道では、アクセルを一定に保ち速度変化を抑えると燃費が向上します。
逆にパワーを引き出したい方は、最高出力の回転数を調べると良いでしょう。
「最高出力:200ps/6800rpm」のように表記されています。
タコメータを見ながら、最大トルクと最高出力の回転数の範囲内(パワーバンドとトルクバンド)に針を収めるように走ると、エンジン性能を最大限に引き出せます。
低・中速ではトルクバンド優先でエンジンのピックアップ(反応速度)を重視し、高速域に達したらパワーバンドを外さないようにすると速く、気持ち良く走ることができますよ。
運転に慣れてくると、タコメーターを見ればおよその速度も把握できるようになり、主にタコメーターを見て走れるようになります。
いかがでしたか?
クルマにはいろいろなメーターが備わっていますが、どれもクルマの状態を教えてくれる重要なもの。
中でもタコメーターは常に視認するよう正面に据え付けられていますね。
常日頃からメーターの動きを確認していると、エンジンの故障にもすぐ気づくことができ、結果として大きな被害を抑えることにもなります。
皆さんも是非、タコメーターを上手く使ってみてください。
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よろしくお願いします。