kojack-ferrariのクルマ道

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カタログで見る懐かしの名車 vol.3 ~ホンダ NSX(NA1/NA2型)~

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NSXとは

1990年、日本車初のスーパーカーとして本田技研工業株式会社より発売されたクルマです。

当時、F1(フォーミュラワン)復帰を果たしたホンダが、世界に通用するようなスポーツカーを作ることを切望していて、それを実現したのがこのNSX

それ故、キャッチコピーは、
『our dreams come true

ヨーロッパのスーパースポーツ達の文法に倣い、駆動方式はエンジンを運転席後方にレイアウトし後輪を駆動するMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)を採用。

世界初のオールアルミモノコックボディに搭載されるエンジンは、当時フラッグシップであったレジェンドのC27A型を3.0LまでスープアップしたC30A型V6 DOHCにVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)を備え、280ps/30.0kgf・mのパワーを発揮します。


その開発には、フェラーリ328を超える走行性能が目標とされ、データ収集のためフェラーリ328を数台購入したと言われています。

NA1/NA2型NSXは、国内外のレースフィールドでも大活躍し、1995年には故・高橋国光氏率いるチーム国光がGT2クラス優勝を果たしたレジェンドカーでした。

スーパーカー降臨

長い間、その瞬間を待ち望んでいました。
僕らのスーパーカー
日本が誇るスーパーカー

目の前に降臨した、NSX
それは、紛れもなく本物のスーパーカーでした。
羨望と嘆息
そんな心持ちだったことだけは明確に記憶しています。


オールアルミの超軽量ボディは当初剛性不足で、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットでの走行テストではドライブした中嶋悟氏から「空中での姿勢が悪い」と指摘されたとか…

もちろん、その後度重なるテストを経て高剛性ボディに仕上げられているのは言うまでもありません。

エンジンは、ホンダのお家芸であるVTEC機構を搭載したC30A型。

ピストン及びコネクティングロッドのバランシングなど、レーシングエンジンの開発に近い工程を盛り込み、トップエンドまで非常に滑らかで力感のあるエンジンに仕立てられています。


足回りもホンダらしく、前後ダブルウィッシュボーン式を採用。

超低車高ながら十分なストロークを確保しており、高いロードホールディング性能を示します。


内装は、オーソドックスな二眼式メーターとクラスタースイッチより構成。

ステアリング径及び取付角も適正で、自然なドライビングポジションを得られるところが日本車らしいですね。

届かぬ夢

夢のクルマが今、目の前に現れ、クルマ好きは狂喜乱舞でした。
しかし、時代はバブル真っ盛り。
瞬く間に投機対象となり、中古車でも1,000万円超と安月給のサラリーマンには夢のまた夢…

当時、一度だけ試乗しましたが、見積書をもらうことなく退散。
次に乗る機会を得たのは四半世紀後でした。

30数年の時が過ぎ、現在ではクラシックスポーツとしての価値を見出され、2022年5月現在では、程度の良い個体で1,000万円~3,000万円で取引されています。


届かぬ夢となったNSX
ほんのひとときでも、味わったあのVTECサウンドと確かな手応えのハンドリングは忘れることはありません。

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