クラッチの現状
F355Bのクラッチ交換は車両購入時に実施しました。
その時点での走行距離は、38,000km。
それまでの交換歴はなかったようなので、初めての交換ということになります。
左側が使用済みのクラッチディスク、右側が新品です。
使用済みのディスクは明らかにすり減っているのがわかります。
ただし、主治医の話ではこの程度の減りであればまだ十分使えるとのこと。
丁寧に乗れば50,000kmくらいはもつのでしょうか。
交換に必要なパーツ
クラッチは、主に「フライホイール」、「クラッチディスク」、「クラッチカバー」という円盤状のパーツから構成されています。
クラッチカバーにはダイヤフラムスプリングという板状のスプリングが放射状に配置されていて、クラッチペダルを踏んだり離したりすると、これがクラッチディスクを押し付けたり離したりしてエンジンの動力を伝達/遮断します。
クラッチディスクが減ったり、ダイヤフラムスプリングの劣化によって押し付ける力が弱くなると、クラッチが滑ったり切れなくなるため、クラッチ交換の際にはディスクとカバーは同時交換が基本です。
さらに、エンジンの動力を伝えるインプットシャフトにクラッチディスクを装着する際、滑らかに回転するようレリーズベアリングというパーツが取り付けられています。
クラッチを操作するとこのベアリングにも大きな力がかかるため、ベアリングが損傷していることもあります。
クラッチ交換の際には、このベアリングも合わせて交換することをオススメします。
交換作業の実際
交換作業は、いつものとおりロペライオファクトリーセンターにて実施しました。
まずは、リフターでクルマを上げて、リアバンパーとマフラーを取り外してクラッチユニット(フライホイール、ディスク、カバー)にリーチできるようにします。
続いて、クラッチユニットを取り外します。
写真左側:クラッチカバー(カバーの中心部分にあるのがダイヤフラムスプリング)
写真右側:クラッチディスク(新品のディスクには既にフライホイールが装着されています)
ダイヤフラムスプリングも劣化しておらず再利用可能でしたが、交換歴が不明だったのでリセットの意味で交換しました。
写真左側:クラッチハウジング(中央にあるのがインプットシャフト)
写真右側:フライホイールに装着されたレリーズベアリングの交換風景
この後、フライホイール、ディスク、カバーの順で組み付けます。
ポイントは、インプットシャフトが正確に各パーツの中央に来るよう組むこと。
少しでもズレると、ジャダーといって回転がブレて振動や異音が出たりします。
マフラー、リアバンパーを戻して作業完了。
以上、F355Bのクラッチ交換の作業レポートをお送りしました。
ご自分で交換してみようかな、と検討されていらっしゃる方や将来のオーナーさんのために少しでもお役に立てたら幸いです😌
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