kojack-ferrariのクルマ道

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やっと解決!スローダウンランプ点滅問題 ~思わず ”へぇ~” な結末に~

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主治医も悩まされた難題

この問題、当ブログでも何度か対処経過の報告をしてきましたが、




スッキリと解決できていませんでした😞

主治医であるロペライオファクトリーセンターの駒本さんも、あらゆる経験値とテスター診断結果を総動員して対処してくれましたが、ウチに帰ってくるとすぐスローダウンランプが点滅することに…f:id:kojack-ferrari:20220307224555j:plain先週、修理完了の連絡を受け、埼玉にあるロペライオファクトリーセンターにお邪魔してテスト走行したところ、またもやランプが点滅。

さすがにこの時は駒本さんもショックだったようで、その横顔には悔しさと苦悩の入り混じった表情が浮かんでいました。

駒本さんのお話しでは、
「テスター結果を基に故障個所は全て交換修理済みで、テスト走行でも一度もランプは点滅しません。もちろん、テスト走行後のテスター結果もエラーなしでした。」

うーん🤔
確かに排気温度も正常だし、そもそもテストしてもエンジンは絶好調で何ひとつ不具合はありません。

ラカンの二人が初めて経験する難題に、ひたすら腕組みするしかありませんでした。

観察眼と洞察力

三度入院して、超ベテランメカの主治医があらゆる処置をしたのに完治しないのは何故か?

オーナーであるkojackもこの3ヶ月悩みに悩みました。

信頼している駒本さんのあの横顔。
あんな悔しそうな顏を二度とさせてはいけない。

そう思って、何度かテスト走行を繰り返しました。  

僅かながらの経験と稚拙な知識ですが、これでもフェラーリに20年乗ってきた意地があります。

ランプが点滅するタイミング、その時の水温や油温、エンジンの音は?
何か一つでも異常がないか五感を研ぎ澄ませて情報を集めました。

まるでこちらの心を弄ぶかのように、ランプは不規則に点いたり消えたり…
考えても考えてもわからない原因。

でも機械の故障には絶対理由があるはず。

帰宅後、テスト走行をする度おさらいして、その状態を書き出しました📝

エンジン始動後10分で点滅
水温80℃
油温90℃
しばらくして消灯f:id:kojack-ferrari:20220310142717j:plain排気温度の異常を知らせるスローダウンランプとこれらは関係があるのか🤔
でも、いつもこの状態で発生するし…

走行状態はどうか?
空いている道をイイ感じで流している時、渋滞でノロノロの時、信号待ちの時。

その時々のランプの点滅状況を記憶して書き出します。

そういえば💡🙄
F355Bには触媒が上下に3つ装着されていて、通常は下2つに排気ガスが流れているけれど、エンジン回転が上がると上の触媒にも排気ガスが流動する仕組みだったな。

kojackのF355Bは、回転が低くても上の触媒に排気ガスが流れるようにバルブで切り替えられるようにしてあって、室内にあるボタンで操作できるのです。f:id:kojack-ferrari:20220310142557j:plainテスト時にこの切替も試してみよう。

いつもなら走り始めてすぐ上の触媒も開くのですが、10分過ぎても閉じたままにしたらどうなるのか?

アレ?🤔
ランプが点滅しない。
水温、油温も点滅の条件に達したところでも点きません。

それじゃ、と20分経過したタイミングでバルブを開くと…

ほどなく点滅。

もしかして!!!
上の触媒に排気ガスを流したことで排気温度に何か影響があるのかも⁈

早速駒本さんにメールです😉

驚きの結末

早速、メールとともにF355Bを駒本さんのところへ入院させました。

そして数日後、連絡がありました。

「テスト走行した結果、原因がわかりました。」

おー😄
良かった、原因解明。  

「原因は触媒温度の低下です。」

んっ?🤔
なんて???

触媒の温度が排気温度センサーの閾値より低下することで、排気温度の異常を検知してランプが点滅していたのです。

「へぇ~🙄」

その一言しか出ませんでした。

そもそもスローダウンランプは、排気温度の異常上昇を検知してエンジン火災を防止するのが目的。

しかし、駒本さんのお話しでは、点火プラグの故障による失火などでエンジンが不調になった時、排気温度が下がるのでそれを検知する機能もあるのだとか。

触媒温度300℃辺りが閾値で、どうもこれを下回ると点滅開始するよう。

ファクトリーでテスターを繋げて計測したところ、例のバルブを開閉して上の触媒に排気ガスを流すと下の触媒温度が300℃以下になってランプは点滅し、閉じると350℃まで上昇して消灯したみたい。f:id:kojack-ferrari:20220310161609j:plainさらに、走り始めで触媒が冷えていても、水温や油温がある程度上昇するまでは異常を検知しない仕組みになっているとのこと。

これって…

もしやkojackが指摘したように、水温や油温が一定温度まで上がった時に上の触媒を開くとランプが点滅するってことを証明したということ?

「やっと原因が究明できてスッキリしました。このクルマはマフラーを変えてあるので排気抵抗が少なく(排気ガスの流れが速く)、上側の触媒を開くと触媒温度が下がってスローダウンランプが点滅してしまうということです。」

やったー🙌😆

kojackの見立ては大正解だったのです。

「経験したことのない本当に難しいトラブルでした。今回はkojackさんに助けられました。ありがとうございました。」
と駒本さん。

なんとも意外な結末に思わず ”へぇ~” って感じでしたが、お互いスッキリして気持ち良い午後を過ごしました😊

本当にフェラーリって不思議なクルマですww

トラブル防止や解消には、観察眼と洞察力が大切ですね。
これからもクルマ道に精進します😉

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