自動車保険ってどんなもの?
初めて自分のクルマを買う時ってこのうえなく嬉しいですね♫
クルマ買ったらどこに行こう、とか、友達とドライブ旅行したい、とかワクワクすることが次々と浮かんできます😊
でも、忘れてはならないのが自動車保険への加入。
もし、万が一事故を起こして誰かをケガさせたり、物を壊したりしたら大変なことになりますから。
そこでもしもの時に助けてくれるのが自動車保険。
その自動車保険には2種類の保険があります。
一つはクルマを買う時に強制的に加入させられる自動車損害賠償責任保険、または、自動車損害賠償責任共済(以下、自賠責保険)というもの。これは、自動車を使用する際に契約が義務付けられているものです。
もう一つは任意保険(以下、自動車保険)と呼ばれるもので、自賠責保険では補償されない部分をカバーします。
自賠責保険では、次の範囲しか補償されません。
【障害による損害】
ケガなどにかかった治療費をはじめとする諸費用に対する補償。
限度額は120万円。
【後遺障害による損害】
ケガによる障害が残ったことや精神的苦痛に対する補償。
限度額は4000万円。
【死亡による損害】
生きていたら得られるべき利益(逸失利益)に対する補償のほか、葬儀費、慰謝料も支払われます。
限度額3000万円。
もし事故で死なせてしまったら、たったこれだけでは到底補償しきれません!
しかも、自賠責保険は対人賠償しかないのです!
仮に、裁判で賠償額が1億円と決まったら、自賠責の3000万円を差し引いた残りの7000万円はあなたが自分で払わなければなりません。
もし、賠償額が3億円だとしたら…😱
そこで、自動車保険の登場です。
自動車保険ってどんな補償をしてくれるの?
自動車保険は、対人賠償のほか対物賠償、人身傷害、搭乗者傷害、無保険車障害など事故によって発生した様々な損害に対して補償される保険です。
また、相手方だけでなく自分のクルマの損害を補償する車両保険というものもあります。
補償の概要を見ていきましょう。
【対人賠償保険】
事故で相手を死傷させてしまった時の補償。
自賠責保険などの支払額を超える部分を補償してくれます。
【対物賠償保険】
事故で物(相手のクルマや家屋など)を壊した時の補償。
ガードレールや信号機、店舗なども補償対象です。
【人身傷害保険】
あなたや同乗者がクルマに乗っているときや歩行中に自動車事故で死傷した時の補償。
【搭乗者傷害保険】
この保険に契約しているクルマに搭乗中の人(運転者以外も含む)が自動車事故で死傷した時の補償。
【無保険車障害保険】
自動車事故に遭った時、相手方が不明だったり無保険車で補償が十分でない時の補償。
【車両保険】
自動車事故やいたずらなどで自分のクルマが壊れた時の補償。
自動車保険は、このような様々な補償の中から自分の目的に合った補償を選んで加入できます。もちろん全ての補償を付けることもできます。
自動車事故で相手方を死亡させた場合、数億円単位の賠償が求められる判例もあり、高級スポーツカーなどとの衝突事故では数千万円の賠償が必要となることもあります。
そのため、自動車保険は一般的に「対人賠償保険」と「対物賠償保険」の設定額は「無制限」とする方が殆どです。
これらの補償は相手方に関するものですが、「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」といった自分達のケガなどに対する補償についても加入する方が多いです。
設定額は1名につき3000万円~1億円くらいが相場でしょうか。
また、「車両保険」については大きく分けて「一般型」と「エコノミー型」2種類の補償が用意されています。
「一般型」は地震、噴火、津波による被害を除いて殆どの事故に対する補償を受けられます。一方、「エコノミー型」は単独事故や自転車との衝突、当て逃げや転覆といった事故の場合補償を受けられません。その代わり、「一般型」より保険料が安いのがメリットです。
因みに保険料は、加入するクルマの金額(市場販売価格相当額)によって決められます。
どちらを選択するかはあなた次第ですが、車両保険に加入しているユーザーの概ね80%は補償範囲の広い「一般型」を選んでいます。
まとめると、自動車保険は、
・対人賠償保険:「無制限」で加入
・対物賠償保険:「無制限」で加入
・人身傷害保険:「3000万円~1億円」で加入
・搭乗者傷害保険:必要であれば加入
・車両保険:必要であれば「一般型」で加入
というのが、一般的な補償の組み合わせです。
設定金額や補償の要・不要は加入する方が自由に変更できますので、上記パターンを参考にご検討ください。
加入する補償内容が整理できたところで、それではどこの保険会社に加入すればよいかということになります。
保険会社はこう選ぶ
自動車保険は、損害保険会社(以下、損保)や自動車販売会社などで取り扱っています。
ここでは、一般的な損保に絞ってお話しします。
最近は、テレビやネットで数多く自動車保険のCMを見かけますね。
いわゆる「通販型」と呼ばれるものです。
自動車保険は長らく特定団体が保険料率を決めて、全ての保険会社がその料率を適用するように法律で義務付けられていたため、補償内容が同じならば、どこの損保で加入しても保険料は同じでした。
しかし、1998年に保険料率が自由化され、各損保の特色を生かした保険商品が出てきました。
前述の「通販型」や過去の事例などから補償対象を細かく分類する「リスク細分型」といった保険がそれにあたります。
保険会社は大別して次の3つに分けられます。
・3メガ損保(東京海上ホールディングス、MS&ADホールディングス、SOMPOホールディングス)
・その他国内自動車保険会社
・外資系保険会社
3メガ損保は従来の損保が合併や統合によりグループ化したもので、東京海上日動火災、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、損保ジャパン日本興亜といった損保で構成されています。
これに対して、その他国内自動車保険会社というのは、「通販型」とか「ダイレクト型」を販売する会社が中心です。
テレビでよく耳にする、ソニー損保、イーデザイン損保、「おとなの自動車保険」のセゾン自動車火災保険など。
外資系は、チューリッヒ保険、アクサ損保などがあり、これも「通販型」になります。
自動車保険は生命保険と違い事故に対する補償のため、事故発生時の対応(被害者との示談交渉や過失割合の認定、また、弁護活動など)の良し悪しが決め手となります。
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ひと昔前は、”「通販型」は売りっぱなしで事故時にろくに対応してもらえず、泣き寝入りした”なんて話がありましたが、現在ではそういった会社はさすがにないでしょう。
ただし、示談交渉や過失割合(事故に対する責任の割合)の認定といった保険金支払いに直結する交渉では、各社で経験や事例、判例などのデータに違いがあるので差がつくと思われます。
クルマが故障した際の対応としてロードサービス(レッカーや給油、ドアロック解除など)は殆どの損保で付帯されていて差はありません。


具体的にどの損保が良いとかオススメです、と明言できませんが、経験上メガ損保は数多くの事故対応実績から契約者に有利な交渉を引き出しやすいと思われます。
これに対して、「通販型」損保は、リスクを細分化したり、様々な割引制度を充実させ保険料を安く抑えている点で一歩リードしています。
さらに、自動車保険は、運転する方の年齢や免許証の区分(ゴールドなど)でも割引になる制度があります。
逆に年齢が若いと事故率が高いため割増になることもあります。
結論としては、加入するクルマの用途、使い方で損保を選ぶのが賢明でしょう。
例えば、毎日通勤で20km~50kmくらい走る、それも高速も使う、といった方は、事故の確率や被害も大きくなる可能性が高いので、メガ損保で補償は全部つける。
時々買い物で近所のスーパーに乗っていくだけで年間1000kmも乗らない、という方なら、「通販型」でできる限り補償内容も絞って保険料を安くする。
というように、クルマの用途に合わせて保険も使い分けするのが良いと思います。
各社の特色に違いがあるので比較してみるとわかりやすいのではないでしょうか?
いかがでしたか?
自動車保険とはどんなものか、おわかりいただけましたか?
クルマと楽しく付き合うには、まず準備が必要です。
自分自身が心も体も健康であること、そして万が一のことを考えて補償をしっかりできるようにしておくこと。
楽しいカーライフに向けて、自動車保険もじっくり選んでみましょう😊
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