衝突事故のいろいろ
交通事故…
誰も起こしたくないし、巻き込まれたくないものです。でも、クルマに乗っていると一度や二度は事故に遭ったり、遭いそうになることはありますよね。
さて、事故にもいろいろありますが、例えばクルマ対クルマの衝突、クルマ対二輪車の衝突、クルマ対歩行者の事故など、そのパターンは様々です。
また、衝突の状況にも種類がありまして、正面衝突、側面衝突、後方からの追突などぶつかり方も様々。
今日は、その衝突によってどれくらいの衝撃を受けるのか、ということについてお話ししたいと思います。
衝突の衝撃度
・正面衝突
フルラップ衝突とも呼ばれる正面衝突。
全く同じ車重、形状のクルマ(同車種)同士の衝突と仮定して、お互いに時速60km/hでぶつかった時の衝撃の大きさを計算すると、その衝撃Gは…
約34.0G
Gとは加速度の単位で、「1Gかかる」ということは、私達が地球から受けている重力と同じだけの加速度が身体にかかっていると思ってください。
言い換えれば、1G=自分の体重です。
約60km/hの衝突で受けるGが34.0Gということは、体重70kgの人の場合、
34.0×70.0=2,380kg
つまり、2.38tもの力が身体にかかることになります😱
これは小型乗用車2台分の車重とほぼ同じ重さです。
また、単独事故で真正面から壁など固定物に衝突した時の衝撃Gも同じと考えてよいと思います。
・オフセットクラッシュ
正面衝突のパターンで多いのがこれでしょう。
やはり人間は反射的に衝突を回避するので、お互いにハンドルを切ることで真正面からの衝突は避けるため、クルマの一部同士がぶつかるパターンです。
この場合でも速度がいきなり0km/hになると、その衝撃Gは正面衝突と同様になります。
ただし、衝突のエネルギーが一点に集中し応力が分散しないため、クルマの損傷(特にフレームやメンバーといったクルマの骨格部分)は真正面より大きくなる傾向にあります。
・側面衝突
クルマ同士の事故の場合、よく見かけるのが側面衝突です。
交差点で一方が信号無視で進入して衝突するとか、側方確認を怠り道路脇の駐車場から出た途端にぶつかるとか。
クルマ(A)が時速50km/hで走行中、時速60km/hで走行してきたクルマ(B)に側面衝突された場合で考えてみます。
側面衝突の場合、大抵ぶつかった瞬間に速度が0km/hになることは少ないので、(A)の速度は20km/hになったと仮定します。
さて、この場合の衝撃Gは…
約1.13G
実際にはぶつかり方やクルマの質量によっても衝撃Gは増減しますが、真正面からの衝突に比べれば衝撃Gは緩和されるようです。
・追突
これもよくある事故です。
激しいものもあれば、コツンと突くような軽いものまで後ろからぶつかれば追突です。
この場合の衝撃Gについて計算してみましょう。
例えば、停止しているクルマ(A)に、時速30km/hで走行してきたクルマ(B)が追突した場合の衝撃Gは…
約1.70G
逆に、追突されたクルマ(A)が時速15km/hで前に押し出されたとすると…
約-0.42G
体重の約半分の衝撃が後ろからいきなりかかるわけです。
クルマ(B)の速度がもっと速ければ、むちうち症などの被害が大きくなるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
やはり、正面衝突の衝撃は凄まじいものがありますね😱
先日も、親子で乗車していたクルマが正面衝突し、助手席に乗っていた母親がフロントガラスに頭部をぶつけ即死した事故がありました。
衝突の衝撃は私達の想像を遥かに上回り、考えられないようなことが起こります。
車外に放り出される事例もあります。
こういった衝突事故から身を守ってくれるのがシートベルトです。
道路交通法第71条の3には、「シートベルトを備えている自動車を運転する時は、運転者自身がこれを着用するとともに、助手席や後部座席の同乗者にもこれを着用させなければならない。」と規定されています。
乳幼児や高齢者に関係なく、必ずシートベルトを着用して乗車する。
命を守るための大切な約束です。
どうか皆さん、事故なく安全にクルマを運転しましょう。
そして、楽しいカーライフを満喫できますよう祈念しています😌
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