ハイオクって何のこと?
皆さん、EV以外のクルマに乗っていると必ず行くのがガソリンスタンドですよね。
ガソリンや軽油を入れないと走らないので😉
最近はセルフ給油式のスタンドが多くなってきましたが、さて愛車の給油口を開けていざ給油という時に大抵、赤、黄、緑の三種類のノズルがあることにお気づきですよね⁈ご存知のとおり、この色分けは次のとおり燃料の種類を示しています。
赤 → レギュラーガソリン
黄 → ハイオクガソリン
緑 → 軽油
(原則統一されていますが、色が違うスタンドもあるかもしれませんので、給油前に各自ご確認をお願いします)
軽油はディーゼル車専用の燃料ですが、ガソリンは二種類に分かれています。
皆さん、どちらを入れていますか?
”ちょっと安いからレギュラー”
”なんとなく良さそうだからいつもハイオクです!”
なるほど🤔
kojackは、3台ともハイオクです。
このハイオクとレギュラー、単価は10円くらい違いますが、それ以外でどのような違いがあるかご存知ですか?
そもそも『ハイオク』って何のことなんでしょうねぇ…
『ハイオク』とは、高オクタン価ガソリンのことを指します。
オクタン価とは、ノックセンサーの回でも触れましたノッキングの発生度合い(耐ノック性)を示す値です。
この値が高いほどノッキングしにくいということになりますね。
それでは、次にハイオクとレギュラーではどれほどオクタン価が違うのでしょうか?
日本ではこの値をJIS(日本産業規格)で次のとおり定めています。
ハイオク → 96オクタン以上
レギュラー → 89オクタン以上
この違いは何かということですが、ハイオクは元々精製されたガソリンを改質してオクタン価を向上させたものを混合したり、オクタン価向上剤を添加してオクタン価を上げたもの。
さきほど ”ハイオクはノッキングしにくい" と書きましたが、それはこのオクタン価に秘密があるのです。
おさらいすると、ノッキングとはエンジン内部での異常燃焼のことで、最悪エンジンが壊れる恐ろしい現象。
この異常燃焼というのは、本来シリンダー内部で混合気(燃料と空気)が圧縮され、点火された時に燃焼するはずが、その手前で自然発火することで起きるものです。
これを防ぐのがオクタン価の高さ=耐ノック性の高さ、ということになるのです。
平たく言えば燃えにくいガソリンということですね😉
なんとなく燃えにくいと聞くと燃費が悪そうと思われる方もいらっしゃるでしょうが、クルマのエンジンというのは混合気をできるだけ強く圧縮したタイミングで着火しないと理想的な燃焼を得られません。
そのため、高性能なスポーツカーなどはできるだけ燃えにくいガソリンを入れて、ギリギリまで自然発火しないよう設計されています。
また、ハイオクには洗浄剤といった添加剤も配合されていて、エンジン内部をキレイにする効果もあります。
どっちがいいの?
ハイオクとレギュラーの違いについてお話ししましたが、それでは実際どちらのガソリンを入れた方が良いのでしょうか?
単価は10円しか違わないのでお好みで、と言いたいところですが、実はクルマによって(同車種でもグレードによって)入れるべきガソリンは指定されています。
取説を読み直してみてください😜
必ず「このクルマには○○ガソリンを給油してください」と明記されています。
よく勘違いされている方がいらっしゃいますが、前項でも書いたように、オクタン価は燃えにくさを左右するもので、エンジン出力を向上させるわけではありません。
なので、レギュラーガソリン指定のクルマにハイオクを入れてもパワーが出ることはありません。残念😓
ただし、各メーカーともレギュラー指定のエンジンにハイオクをいれてもほぼ問題なしとの見解を示しているので、大丈夫といえば大丈夫。
とはいえ、点火時期が変わるのでエンジンにとっては理想的な燃料ではないと思います。
洗浄剤の効果で少しはキレイになることも期待できますが、これも新車に近い状態の時だけで、相当距離を走ったエンジン内部にはカーボンスラッジといった汚れが付着しているのでそれほどキレイにはなりません。
ただし、レギュラーガソリン車でよくノッキングするといった場合に、ハイオクを入れて高回転まで回して走ると少し改善されることもあるようです。
また、欧州ではオクタン価の規格が日本と違い、レギュラーが91オクタン以上、ハイオクが95オクタン以上、スーパープラスが98オクタン以上となり、レギュラーのオクタン価が日本より若干高く設定されいます。
このため、欧州車を日本で乗る場合は、本国ではレギュラー指定でも日本ではハイオク指定ということになりますのでご注意ください!だからkojack家の3台は全部ハイオクなんです😉
最後にもう一つ。
まずないとは思いますが、ハイオク仕様のクルマにレギュラーガソリンを入れるとどうなるか?
すぐにエンジンが壊れることはありません。
ですが、確実にノッキングしやすくなりますので、要注意。
あまり長く入れ続けると、エンジンはいずれ不調になると思われますので、ハイオクを入れてあげてください。
いかがでしたか?
今回は、クルマのごはんであるガソリンについてお話ししました。
実はハイオクガソリンはメーカーによってもオクタン価が違うのです。
100オクタンのところもあれば98オクタンもあります。
添加剤もまちまちなので、気になる方は比較してみるのも楽しいですよ😊
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